【先ずは専門家に御相談を】 カ:碇を上げろ、帆を立てろ! 大航海の、始まりだ! 平:いきなり、フェイドアウト? カ:……。 西:固まられましても、困りますわよ。 カ:世の中、こんな理不尽がまかり通って良いのかって思うんだけど。 西:ワタクシに言われましても、困るだけですわよ。 【海賊ごっこに下方修正】 カ:船に乗らないと、ボクの存在意義が無いじゃない。 イ:陸に上がった海賊ってのいうのも、新しいかもよ。 西:それは海賊と呼べますの? 平:そもそも、略奪行為もしないって聞いたけど。 北:最早、何が何やら分からない。 【もっと祝福して】 カ:とにかく! ボクは航海に乗り出すからね! 北:御土産を、お願い。 平:私、タコが良いなぁ。 西:ワタクシは、プラチナの飾り物をお願い致しますわ。 カ:緊張感が、全然、無いなぁ。 【とりあえずお守りに】 南:ふにゅぅ……。 カ:ん、何々? 南:餞別です〜。 カ:あ、ありがと。 北:塩水で丸くなったガラス片を渡して、どうしろと。 カ:こういうのは気持ちだから、良いんだよ! 【それはそれで不名誉】 日:御免。俄か雨に降られましたゆえ、しばし軒先をお借りしたい。 平:軒先なんて言わないで、お茶してかない? 日:うむ、では御言葉に甘えて――。 南:ふにゅぅ。何も無いところで転ぶ方を、初めて見たです〜。 北:名誉の為、足場がぬかるんでいたことにしよう。 【勘は悪くない】 日:ふむ……何故だか昔より、良く転ぶのだ。 平:こう、重心がズレてるとか。 西:骨盤健康法を試してみてはどうですの。 日:とりあえず、貴殿らが拙者を弄ぼうということだけは把握した。 【幼少時に於ける人形遊び】 北:先ずは全身の関節を外すところから。 日:痛、アイタタタ。 イ:インド式ヨガなら、もっと曲げられるよ。 日:だから、無茶をするな、貴様らぁ! 【さりげなく酷い話】 日:うむ、少しは良くなったような気がする。 南:良かったです〜。 日:だが、この首が曲がったままなのは何とかならんものか。 南:世の中、常に妥協が大切です〜。 【いつになっても進まない】 カ:七つの海を股に掛け、今日も行く! 日:領海侵犯は、認める訳にはいかぬのだが。 北:後に、ネオ倭寇と呼ばれることになろうとは、まだ誰も気付いていなかった。 平:マラッカ海峡付近では、まだまだ現役バリバリだよ? カ:だから、話の腰を折らないでってば! 【大西洋もピンチ】 平:ところで、七つの海って何処のこと? 北:現代では、北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、 インド洋、北氷洋、南氷洋のこと。 平:わ、私、分断されちゃうの? 西:そういう話では、ありませんことよ。 【優先順位が崩壊】 北:古代ローマでは地中海、アドリア海、黒海、カスピ海、 紅海、ペルシア湾、インド洋で、計七つ。 平:カスピ海って、湖だよね? 西:塩湖なのですから、細かいことを言うものじゃありませんわ。 平:でも、湖なのに数に入ってるのは納得――。 西:それよりも、先にペルシア湾を弄って下さいまし! 【大海的発想ここに極まり】 北:中世のアラビアでは、南シナ海、ベンガル湾、アラビア海、 ペルシア湾、紅海、地中海、大西洋だったとか。 平:博識ねぇ。 西:海に携わる者として、常識ですわ。 平:でも、私は知らなかったよ? 西:全て自分が基準で動いていると、お思いになるんじゃありませんこと! 【永遠のナンバーツー】 北:海は、実に広い。 イ:何か、物凄く基本的な話じゃない? 平:逆に、世界で一番小さい海って何処かな。 西:何処と無く、自分が一番だから言い出した気がしてなりませんわ。 【行動に謎が多い】 北:海は、慣習的に呼ばれていれば名が付くことが多く、 国家毎に主張が違うこともしばしば。 平:ってことは、私が砂浜に穴を掘って新海って言い切れば――。 西:何ゆえ、その様に意味の無い主張をしようと思いますの。 【思い付きで発案】 北:閃いた。 イ:お、何々? 北:南北アメリカ、オーストラリア、東南アジア諸国近海に新海を量産すれば、 必然的に太平洋の面積が減って世界一ではなくなる。 平:そういうことして、何の得があるのかなぁ。 【きっと結果は惨敗】 西:それは、一考の余地ありですわ。 平:本気にしちゃったよ。 北:面白そうなので、私は関与しない。 イ:うん、私も〜。 西:先ずは太平洋沿岸諸国に、コネ作りですわ。 【虚空の海よりコンニチワ】 南:う〜み〜、うみウミ海、うみ〜♪ 北:若干、お疲れさん。 南:ふにゅぅ。おねえたまには、このハイセンスな歌詞は分からないです〜。 北:何故かは知らないけど、上から見られてる。 【困った御方や】 南:う〜みは〜、とて〜も〜、狂おしいです〜。 平:すっかり、残念な子ね。 西:貴女に言われたくはありませんわ。 平:――え? 西:まさか自覚が無かったなどとは、想定の外側過ぎましたわ。 【人間的に失格】 南:はくちゅん! イ:風邪? 南:ふにゅぅ……何故だか、一日中クシャミばかりです〜。 北:うむ。思ったより効果覿面でビックリ。 平:実の妹を相手に試すのはどうなのよ? 【本職は呪術師か】 北:一日中、シャックリが止まらない呪いにしなかったのは、若干の良心。 南:お、恐ろしい話です〜。 平:船酔いと二日酔いをチャンポンにした呪いは、まだ開発中かしら? 西:それに関して、誰が喜ぶのかを滔々と問い詰めたい気分ですわ。 【何処で仕入れた情報だ】 平:ここで、ドキドキ質問タイム〜♪ 西:その物言いはなんですの。 平:基本的に、こういう喋りが最近の流行りだって。 西:その認識に関しては、絶対に誤りであるとだけ言わせて頂きますわ。 【目的が見えない】 平:皆、湖や池のことをどう思う? 西:何という質問ですの。 北:とりあえず、しょっぱくないのが多い。 南:閉じられた世界だから、外来種が天敵です〜。 西:そしてこの展開で、何を調べると言いますの。 【スルメイカで釣ろうか】 平:じゃあ次は、沼についてなんだけど。 南:ザリガニさんとか居ますです〜。 西:頭が痛くなってきましたわ。 北:世界各地で、意外と貴重な蛋白源。 西:誰もそんな話は、しておりませんわよ。 【社会のルールに類似】 イ:湖と池って大きさの差くらいしか無いけどさ。 池と沼って、髄分と隔たりがあるよね。 西:全く以ってその通りですわ。 平:あれ? 転身? 西:この理不尽な流れに抗うよりは、 染まってしまった方が誰が判断しても楽ですわよ。
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