Complete!
〜スクランブル・ホーリィグレイル〜
第零話・招待状

七桃りお



踊れ狂気だ存分に 我らの為のパーティーだ



「あなた方に、あるゲームに出て欲しいのです」
「――ゲーム?」

「……あの、遠華さん。せーはいって何ですか?」

「……ジーザス・クライストJesus Christ、か。しかしそれが本物ならえらいことだな」

「一千万で、どうでしょう」



残念――拒否など許さない
汝らすでに舞台上




「計画は順調かね?」
「あぁ? 全員やりたいことやってるだけじゃねぇかよ」
「貴様も例外ではないだろう?」
「はっ、当然だ」

「アナタと話し合いたくて、この場を設けたんですよ。先輩」
「……テメェ」

「ハルカ、嬉しいよハルカ……」



セリフも涙も望まない
欲するのは、獣の血肉に他ならない




「雑魚は退いてろ」

「オレ様が面白いもの見せてやる」

「――たまにはイイとこ見せなければ、な!!」

「ま、半日は動けないけど我慢するっスね」

「ワシはジャパンをエンジョイするんじゃ――だが、お前じゃ相手にならないYou're not worthy as my opponent!」

「――逃げなさい。今なら見逃してあげますわ♪」



もう疲れたのか? まだまだ続くぞこの宴
休息あれど安穏は無い




「おい、邪魔だ猿」
「オレ様は言葉ことばの暴力に屈しない!」
「レッツコトハの暴力」
「しないから」

「流石は、ジャパンじゃなぁ。イタコパワーでトランスしてハラキリするんじゃろ?」
「そんなエキセントリックな国じゃねぇ!」
「見せてくれ――ハラキーリー! タケヤーリー!!」
「っち――この国辱外人が!」

「ジャパンは進んでいるな。二足歩行ロボの初実用化はジャパンだ――キドウセンシ!!」
「あらあら、やはり日本と言えば大戦争コミケではないんですの?」
「……どっからそんな日本語覚えてきた」

「……ああもう、怒りを通り越して呆れてそれでも止まらず怒りに戻ってきて尚呆れたわ」
「つまりそーと−呆れたと」



クライマックス? ハッピーエンド?
舞台を降りようとも、その先すら舞台にしよう
故に壮大な地獄劇を――演じるがいい




「どうして、どうして先輩は!」

「ごめんなさいなの。そして、さよならなの」

「最高だね、このデータは……」

「いやなに、君は面白いな。そう――これは殺し合いではない」

「皆様それではさようなら〜♪」
「地獄に逝ってもお元気で〜♪」

「ヒィハハハハハァ!! 道化は道化、それ以上でもそれ以下でもないさぁ!!」

 

今宵は絶望と歓喜のナハトだろう?
さぁ、こちらの手を取り舞おうじゃないか
終わらぬイカれたパーティーを




「あれは――『竜』?」

「では、君は死ぬ」

「――勝てるかどうかは自分次第」

「――アレルヤ」



――よく視るがいい、全知全能の無能者よ。この楽園に、今一度鉄槌を――








あとがき





 どうも、予告編お楽しみいただけたでしょうか、七桃りおです。
 コンセプトは『内容が変更される場合がありますのでご了承下さい』ですよ。
 と、計画性の無さを暴露してみる(ぇ
 次回からを予定している長編の予告です。
 一話完結形式を取っ払って、長編を書いてみようかなと。
 でも昔のように十とか二十とかやる気はありませんです、六か七くらいかな?
 物語も少しだけ加速してゆくのですが、内容的にはマジメなバトルもの。
 一部ギャグテイストですが、息抜きということで。

 新キャラが大量流出しますが、それもご愛嬌。
 まぁ大半は男ですが(最悪

 でわでわ、七桃りおでした〜。




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