【真実は闇の中】 朱:ふに〜、ふに〜〜。 青:一体、何をしてるんですか。 朱:ジャムの蓋が開かないんです〜。 青:やれやれ。貸しなさい。 朱:うわ、簡単に開きました〜。 青:まさかとは思いますが、逆に回していたなどと言うことは無いでしょうね。 朱:ふに? 【多分、語呂】 朱:あね様の膝枕、柔らかくて温かいです〜。 青:しかし、実際、枕にしているのは腿なのに、何故膝枕と言うのでしょうね。 黄:そんなことより、かなり痺れてきたんだよぉ。 朱:ふに〜、ふにゅ〜。 黄:しかも、寝付いちゃったんだぉ。 【守護霊に非ず】 朱:え〜。ペットボトルに、猫除けの効果は無いんですか〜? 黄:大分前に否定されてるんだよぉ。 朱:それは〜、ちょっと困ります〜。 黄:どういうことなんだよぉ。 朱:何だか知らないんですけど、良く追われるんです〜。 黄:きっと、小鳥のオーラを身に纏ってるんだよぉ。 【その程度の信心】 青:日本人は、生まれた時は風水の姓名判断、結婚式はチャペル、初詣は欠かさず、 死ぬ時は仏門に下ると、恐ろしい程、宗教に無頓着ですよね。 黄:占い雑誌を読んでる姉に言う言葉じゃ無いんだよぉ。 青:信じるものは救われる、ですから。 【全日本双子協会の陰謀】 黄:それにしても、双子キャラの双子座比率は、確率の遙か上を行くんだよぉ。 青:かくいう私達も、双子座な訳ですが。 黄:作為の匂いを感じるんだよぉ。 【虎が無いんだもん】 白:私の星座? うん、獅子座だったと思うけど。 黄:そこはかとなく違和感を覚えるのは私だけじゃ無いはずなんだよぉ。 【少年座とかなら】 朱:私は〜、乙女座です〜。 黄:何かを暗喩している気もするんだよぉ。 朱:それにしても〜、男の人の星座が無いのは不思議です〜。 黄:それはそれで、何だか嫌なんだよぉ。 【犯人もろバレ】 朱:〜〜♪ 〜〜〜〜♪♪ 青:おや。何を聞いておられるのです。 朱:宇宙の電波を受信できるらしいです〜。 青:今すぐ白虎に抗議してきます。 【媚び媚びモード】 白:わ、わ、わ。襟首掴んで持ち上げないでよ。 青:人の妹を妙な世界へ引き摺り込もうとして良くその口が叩けますね。 白:うーん、クールそうに見えても、やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんなのでありました、丸。 青:……。 白:ほ、本気で睨まないで欲しいんだよぉ。 黄:真似しないで欲しいんだよぉ。 【愛ゆえに】 黄:大体、朱雀自身が電波だから、もしかしたら相殺するかも知れないんだよぉ。 青:これ以上酷くなったら、どうするつもりですか。 白:二人共、言いたい放題だね。 朱:少しだけ泣きそうです〜。 【むしろ流れてる】 朱:今年こそ〜、泳げるようになろうと思うんですよ〜。 青:聞き飽きた言葉ですが、現状、どれほど泳げるのですか。 朱:に、二メートルくらいです〜。 青:それは最初の蹴り足で進む距離でしょう。 【高所恐怖症】 黄:と言うより、飛び込めばもう少しは進めるんだよぉ。 青:根本的解決にはなっていませんが。 朱:飛び込みは〜、気を失うから危険です〜。 黄:それは朱雀だけなんだよぉ。 【オチです】 青:やれやれ、仕方有りません。今度の休みに教えてあげますよ。 朱:あに様、大好きです〜。 黄:年頃の兄に抱きつくのは如何なものかと思うんだよぉ。 青:それはそれとして、何かを忘れてる気がしませんか。 朱:ふに〜? 【グダグダになりそう】 朱:校内で〜、殺人事件が起きました〜。 青:その間延びした声では、今一つ緊迫感が無いのですが。 朱:どんな難事件も、ふにふに〜っと解決します〜。 青:決め台詞としては、今一つだと思いますよ 【半分くらいこれだし】 朱:これは〜、完全密室殺人です〜。 青:その論拠は? 朱:そうした方が、面白くなります〜。 黄:実に後ろ向きな理由だったんだよぉ。 【瞬間的マイブーム】 白:殺人事件と聞いて、黙ってはいられないわ。 黄:余計なのが湧いたんだよぉ。 白:ふっふっふ。一昨年の夏休み、ミステリーを二十冊読んだ私にお任せよ! 青:どちらの数字も、実に微妙な訳ですが。 【美少女は外さない】 白:んー。探偵を名乗る以上、形容詞は必要だよね。ネコミミ美少女探偵なんてどう? 朱:だったら私は〜、お気楽美少女探偵になります〜。 黄:対抗しなくて良いんだよぉ。 【メディアミックス】 白:うん、それじゃ。湯煙旅情編も考えておかないとね。 青:二時間ドラマ化対策は良いですから。 【真相は知らない】 朱:時たま出てくる名所の説明は〜、観光業界との癒着を感じます〜。 黄:無責任に危険な発言をしないで欲しいんだよぉ。 【仮想の敵だから】 ?:あー、君達。素人が探偵の真似事をして首を突っ込まない様に。 黄:あ、眼鏡をくいってやったんだよぉ。 青:まあ、どの作品にも、この様な嫌味な刑事は付き物なんです。 朱:ステレオタイプも良いところです〜。 ?:何故そこまで言われなくてはいけないのですか。 【実際にあってたまるか】 青:それで、結局真相は何処にあったのですか。 朱:生き別れになって実の妹と恋に落ちてしまった兄妹の愛憎劇で〜、 犯人は、そんな兄に横恋慕した女性教師でした〜。 白:実にありきたりな終わり方だったわ。 黄:確実に、感性が捻じ曲がってるんだよぉ。
|