【用意しただけまともに見えるから不思議だ】 朱:思ったんですけど〜、玄武さんが人気に固執するのって、 先代玄武さんがそう設定したせいじゃないんですか〜? 亜:うんにゃ。私、後を継いで好きにやれくらいしか目的の入力してないし。 黄:それはそれで、ざっくばらん過ぎるんだよぉ。 真:私には、お姉様を廃して、その後釜に収まれって書き込まれてるですぅ。 朱:後継者に強い拘りを感じますね〜。 黄:個人的には、自分以外の誰でもいいやという気持ちの方が、強烈に伝わってくるんだよぉ。 【相談事の解答テクニックとしては有用】 玄:内部プログラムを精査してみましたが、その様な項目は発見できませんでした。 黄:じゃあ、なんでそんなにも、チヤホヤされたいんだよぉ。 玄:生まれてきた意味が、そこにあるとしか返答できません。 朱:生きる目的があるって、素晴らしいことですよね〜。 黄:だからそうやって、それっぽいだけのことを言って、 問題の本質を全く見ないのは、何の解決にもならないんだよぉ。 【無限小の果てに無限大を見付け出すみたいな】 黄:しっかし、何がどうしたら、こうなるんだよぉ。 亜:理屈を付けるとしたら、全く関係ない因子が独自の反応を示して、 複合的に発露したみたいな感じかな。 黄:要約すると、何も分かってないんだよぉ。 亜:そう、それはまさに、恋のメカニズムの如し。 黄:それにしても、この無責任さ加減、一周して責任感を覚える勢いなんだよぉ。 【結局お前も投げっ放しか】 亜:まー、いいんじゃないの。 玄武の名が売れれば、私にも何か恩恵あるかも知れないし。 黄:有名税で、面倒事が降りかかってくる方に賭けるんだよぉ。 玄:知名度が上昇するのであらば、その程度の困難、大した問題ではありません。 黄:どうにも最近、玄武の目的と手段がこんがらがってる感じもあるけど、 止めようとして止まるもんでもないし、せいぜい頑張れとだけ言っておくんだよぉ。 【目の前に肉をぶら下げて我慢できる猫は居ない】 マ:ここんとこな、人間も疑い深うなったんか、あんまし悪魔の取引せーへんのや。 黄:そりゃ、あれだけ悪評を振りまけば当然とも言える帰結なんだよぉ。 朱:詐欺で騙すコツは、お得感を錯覚させることらしいですよ〜。 マ:そないゆうてもな。欲に溺れて勝手に自爆するんは、基本、あっちの方やで。 黄:落とし穴を掘っておきながら、はまったのは注意力不足のせいみたいな言い分、 世間はそれを逆ギレに分類するんだよぉ。 【神ではなく悪魔が試練を与えるのか】 マ:ちゅうても、営業努力を怠るんは只の逃避やからな。 色々と、考えてはいるんやで。 黄:別に、閉店しても誰も困らないと思うんだよぉ。 マ:ウチらに転がされるようなんがおらんようになる、 それこそが、人間の完成形という考え方もあるんちゃうか。 黄:まず、この圧倒的詭弁力に対する攻略法を見付けないことには、 人はまだまだ、人の皮を破れないのではなかろうか、なんだよぉ。 【死ぬまで絶対減らないのが話の肝】 マ:一つの案としてはやな。願いのランクを決めて、 ポイント制で叶えたるっちゅうやつや。 朱:どういうことですか〜? マ:例えば大金持ちになりたいんやったら、三十ポイントやな。 九十九ポイントまでは無償で引き換えたるでー。 朱:百ポイントを超えたら、死後に魂を取られるんですね〜。 黄:いや、一度でも味をしめたら、とめどなく望みが溢れ出てくる訳で、 むしろシステムとして、悪魔度が上昇してるんだよぉ。 【ちょっとやそっとで解約できると思うなよ】 マ:事前に、包み隠さず全情報を与えとるのに、何が不満やねん。 黄:この悪魔め、なんだよぉ。 朱:こう細々と設定されてると、ちょっとくらいはいいかって思っちゃいますよね〜。 黄:未成年の契約は、いつでも無かったことに出来るんだよぉ。 マ:その嬢ちゃん、五千歳超えとるんやろ。子供っちゅうんは、無理あらへんか。 黄:この様に、一見すると明朗会計な様であっても、 蓋を開けてみれば携帯電話みたいに、ガチガチに縛られてるものなんだよぉ。 【このくらい適当な方が人生は豊かだろう】 朱:私達って、どうしてクビにならないんですかね〜? 黄:いきなり、酷い発言が飛び出した気がするんだよぉ。 白:まー、あれだね。積み重ねてきた人徳みたいな。 玄:能力さえあれば多少の素行不良には目を瞑る、 大雑把かつ器の大きな組織なのではないでしょうか。 黄:この謎の自己評価の高さは傲慢なのか、只のヤケなのか、 今後の検証が待たれるところなんだよぉ。 【就職サイトの検索をしただけで充実感みたいな】 青:短気な方は未熟な者を安易に見切りがちですが、 そこまで育て上げるのには、同様以上の手間が掛かるのです。 黄:要は、代わりを探すのが面倒くさいんだよぉ。 青:貴方が逸足を見付けてきてくれるという話でしたら、助かるのですが。 黄:どうせニートなんだから、中国全土を行脚しろと言われた気がするけど、 そんな気力は湧かないから、ネット公募でお茶を濁そうと思うんだよぉ。 【大半は雑音だと割り切る度量こそ肝要】 青:それに、一度飼った生き物を中途で捨てるのは、人道に反する行為でしょう。 黄:何か、もっと酷い発言が聞こえた気がするんだよぉ。 朱:聞き流すことが、最も簡単な処世術ですよね〜。 白:大体の問題は、それでやり過ごせるよね。 黄:今の心中としては、こいつら本当にダメだなぁ、というのと、 現実的な対処としては正解に近いという、二つの意見がせめぎ合ってるんだよぉ。 【真の調和は不調和の中にこそ存在するのかも】 黄:案外、人という文字のように、ダメな意味でもたれあってるのかも知れないんだよぉ。 白:信頼関係と共依存は、本質的に同じものだって言うもんね。 黄:初めて聞いたんだよぉ。 白:そりゃ、今、適当に作ったんだし。 黄:前言を翻すようでなんだけど、どうしてこれで解雇されないのか、 割と本気で悩みたくなってきたんだよぉ。 【強度は残念な辺りが妙に漫画的】 朱:鉄って、金属の代名詞として使われることが多いですよね〜。 玄:たしかに、ロボットやサイボーグなどを鋼鉄製と表現しますよね。 実際には鉄の含有率など、たかが知れていますのに。 朱:アルミの身体を持つ男って言われましても、 ちょっとどうなんだって感じですよね〜。 黄:金属としては特筆すべき軽さを誇るからスピード特化だなと、 だからどうしたという設定が頭に浮かんだんだよぉ。 【身体を蝕む展開にすればイケるかも】 玄:閃きました。金属の特性を取り込み強化する、オプションパーツを進言してみます。 朱:教育的でグッズも展開しやすい、テレビでの受けがいい設定ですね〜。 黄:あ、これ企画だけはすんなり通るけど、大コケするパターンなんだよぉ。 玄:そんなことはありません。 常温で唯一の液体である水銀など、どう転んでも子供達に大人気確実です。 黄:たしかに、絵的には色々と応用できそうだけど、 毒性の強い水銀は、上の方からストップが掛かりそうなんだよぉ。 【何ゆえ過去形にしてしまったのか】 玄:他にもナトリウムを使えば、炎属性になれる訳です。 黄:ちなみに、純ナトリウムは空気に触れるとすぐさま酸化してしまい、 激しく燃え上がる性質を持っているんだよぉ。 朱:わ、私の立場が無いじゃないですか〜。 玄:では朱雀さんに配慮して、 この技を使う時は『スザクファイアード』と叫ぶことにしましょう。 黄:それだけ聞くと朱雀が解雇されたみたいに聞こえるけど、 綱渡りなことは間違いないし、別にいいかなと思えてきたんだよぉ。 【ヒーローとして確実に誤ってる】 玄:最終形態は、無論、黄金です。 黄:自信満々に言い放ってるところ悪いけど、それはセンス的に古いんだよぉ。 玄:黄金の代名詞とまで言われた黄龍さんが、そんなことを言うのですか。 黄:大体、金なんて融点は低いし、柔らかいし、どんな特性を利用するんだよぉ。 玄:それは――札束で相手の頬を叩く感じですかね。 黄:口にする前に一考したなら、どうして踏みとどまれなかったのか、 弁明があれば聞いてやってもいいんだよぉ。 【四天王の二番手は記憶に残らない法則】 月:戦隊モノとかって、主人公サイドが五人なこと多いけど、 ライバルキャラとか考えると、全体のバランス的にどう考えても多いよな。 黄:何かこの話題、デジャブを感じるんだよぉ。 朱:たしか、三貴子ですら一柱、持て余してるのにって話じゃなかったでしたっけ〜。 月:フェイサンドルァ! 黄:まあ、ここで月読が言語にならない発狂ボイスを撒き散らすまでが様式美で、 何度となく繰り返してきた伝統芸能の様なものなんだよぉ。 【月読が言っていいのかは判断を委ねる】 月:まあ、それはそれとして。 黄:打たれ強いんだか、打たれ弱いんだか分からない子なんだよぉ。 月:ああいうのって、五人体制の時が一番人気出るのが不可解でたまらない。 黄:五龍時代からの伝統なんだよぉ。 朱:そんなに歴史のあるものだったんですか〜。 月:その割に、四神プラスワンに移行したよな。 黄:つまり黄龍はよくある、影から主人公達を助けるダークヒーロー的立ち位置なんだよぉ。 月:そこまで自分を過大評価できると、清々しいものを感じるよな。 【炎の赤なのに不思議なこともあるものだ】 月:黄色はどこまでいってもコミカル担当だろというのは、ともかくとして。 黄:うちには、朱色に輝く世界の大オチが居るんだよぉ。 朱:ふに? 月:赤系統で、ここまで誰にも理解できないポジションを確立したのは、 評価すべきではなかろうか。 黄:青龍が世間的なブルーのイメージに近いだけに、 対比として、物凄いことになってる気がしないでもないんだよぉ。 【ショートの女の子は活動的みたいな決め付け】 朱:どうして人は、色で性格が分かたれてると思うんですかね〜。 黄:根本を、引っ繰り返しにきやがったんだよぉ。 月:血液型占いに科学的根拠は無いとか言っちゃうやつだ、これ。 朱:我が家は代々このカラーですけど、性格に一貫性は無いじゃないですか〜。 黄:冷静に分析すればそうなんだけど、朱雀に言われると何か落ち着かないのが、 四神界隈の共通認識となりつつあるんだよぉ。 【世界が崩壊するロープレみたいに言うな】 猫:まーお。 朱:ふに〜。『物理学的に言えば系は常に乱雑へと向かう。 社会が常に混沌とするのに通じるものがあるな』ですか〜。 たしかに、その意見は一理あるかも知れませんね〜。 黄:なんだこの絵面、なんだよぉ。 白:白い毛玉と赤い毛玉が向かい合ってて、めでたい感じだね。 黄:いや、そこじゃないだろとツッコミを入れたいところだけど、 全方位で常識が決壊しつつある今、何が正しいのかすら分からないんだよぉ。 【科学は人の意志で育つから致し方ないな】 赤:くかか。 朱:成程、『権力者が宗教を利用するのではなく、 業を受け止める為に宗教という枷をはめる』ですか〜。 そういった解釈も可能かも知れませんね〜。 黄:何度も言うようだけど、どこにそれだけの内容が詰まってるんだよぉ。 白:情報の圧縮も、ここまで来たかって感じだよね。 黄:暗号としてはエニグマなんて目じゃない超技術なだけに、 悪意を持った転用をされないことを祈るばかりなんだよぉ。 【猫がどうやって掴むんだよと言われると困る】 猫:なーご。 赤:けけこ。 朱:ぎ、議論は結構ですが、白熱し過ぎはよくないですよ〜。 白:ヒートアップしてんの、あれ? 黄:さっぱり分からないんだよぉ。 朱:お互い、掴みかからんばかりに激高してるじゃないですか〜。 黄:一般的に、言語は違えど怒るという表現に大した差は無いと思っていたけど、 少しばかり認識を改めざるを得ない気がしてきたんだよぉ。 【相手が深読みしてくれれば儲けもの】 白:ってか、今更だけどさ。朱雀しか翻訳できないってことは、 完全に妄言って可能性があるんじゃないの。 朱:わ、私が只の痛い子みたいになるじゃないですか〜。 黄:むしろ、他のなんだと言うんだよぉ。 朱:そう言われると、なんなんですかね〜? 白:見事なまでの自問自答と来ましたか。 朱:人生とは、自分が何かというのを見付け出す旅と考えれば問題ありません〜。 黄:最近、朱雀がそれっぽいだけのことを言う機械と化している感があるけど、 よくよく思い返してみれば、昔からそんなものだったんだよぉ。
|