【説教を語るにも人格が必要】 月:説教って、結局、する側が悦に入りたいからするもんだよな? 黄:一応、最後まで聞いてから論破してやろうと思うんだよぉ。 月:いや、ちゃんと説教しようと思ったら、 真の意味で相手の為になることを言わなければならないのだけど、 それだけ人生を深く理解してる人がどれだけ居るのかという話だ。 黄:まあそういう側面があることは否定しないけど、 月読が言っても中学生の愚痴にしか聞こえない辺りに真理が見え隠れしてるんだよぉ。 【かなりのタイトルがそうなってませんかね】 黄:で、何をしでかしたんだよぉ。 月:大広間の大画面テレビでゲームしてたら、外国の賓客に見られた。 いやー、櫛名田に怒られた、怒られた。 黄:義妹に、何迷惑掛けてるんだよぉ。 月:不幸中の幸いだったのは、やってたのがロープレに擬態した美少女ゲーだった点だろうか。 あれなら、バトルシステムが秀逸だからって突っぱねれば、まあ何とか。 黄:何ともなってないどころか、むしろ傷口を広げてる件については、 この本格的な苦笑いっぷりから推察してやるのが、ほんの少しの優しさなんだよぉ。 【叡智も過ぎれば毒に転じる】 白:好景気ってさ。つまるところ皆がギリギリまで借金して、 その返済が滞り無く行われる状態のことじゃん? 黄:知恵の実でも食べたんじゃなかろうかって発言なんだよぉ。 月:チエノミ!? 黄:何かこっちは知性が残念になる食物を摂取してる感はあるけど、 人の世に塗れるとは、つまりはそういうことの気もするんだよぉ。 【取引需要があるなら必然の流れとも言える】 黄:んで、景気がどうしたんだよぉ。 白:いや、そういう状態で生産性が上がるってのがよく分からなくてさ。 結局、狩る量を増やさないと、食べられる量は増えないよね? 黄:第一次産業だけで、世界が成立してるんだよぉ。 月:物々交換だけで生きていけそうな連中だからな。 白:私達肉食獣界隈じゃ、鹿肉と猪肉とかの交換比率が、 為替相場みたいに日々刻々と変動してるんだけどね。 【原初の知性の種とか呼び出しそう】 マ:何かを、召喚するでー。 黄:それっぽちの文言に、よくもそれだけ酷い要素を盛り込めたものなんだよぉ。 朱:何かって、つまりランダムってことですか〜? マ:せやでー。ゲームやったらせいぜい、特定の中から無作為っちゅうところやろけど、 これは正真正銘、全宇宙から一つを選んで呼び出す高等技術や。 黄:たしかに技能としては凄いんだろうけど、現実的な使い道が思い浮かばず、 むしろ運次第で太陽系を一瞬で滅ぼしかねない辺りが悪魔的なんだよぉ。 【悪魔がゲシュタルト崩壊を起こす】 ?:ふに? 黄:まあ想定の範疇みたいな、なんだよぉ。 マ:どことアクセスした結果やろなぁ、これは。 朱:そ、それが分からないって無責任すぎやしませんか〜? マ:悪魔が、責任とかいう言葉、実践する訳ないやろ。 黄:悪魔界隈では免罪符を唆したのは悪魔ってことになってるけど、 もしや悪魔自身、悪魔であることを免罪符として使ってはいないだろうか、なんだよぉ。 【正直言ってどっちもどっち】 白:重力ってさ、現代科学でもよく分かってないらしいじゃん。 黄:たしか、現象として実証はされてるけど、何で発生するのかは不明なんだそうなんだよぉ。 月:まるで恋心のようだな。 黄:したり顔で、何か言ってるんだよぉ。 白:言えばいいってもんじゃないって教えてくれる、いい反面教師だよね。 月:白虎にだけは、言われたくないことだってあるさ! 【ボケを上乗せされて薄まるのとどちらがマシか】 月:人と人とが惹かれ合う様は、まさに愛のブラックホール。 黄:突っ走ることにしたみたいなんだよぉ。 白:傷口広げるパターンだね。 月:ボケに対してツッコミはあるに越したことはないが、冷淡すぎると心に響く。 黄:こっちとしても、ツッコミ甲斐があるボケをしてくれると助かると言うか、 平たく言うと、ボケの御利用は計画的にといった感じなんだよぉ。 【あながち間違ってないのが歴史の業か】 朱:万里の長城って〜、敵から身を守る為に作ったんですよね〜? 黄:北の騎馬民族は、常に中国の裏ボス的存在なんだよぉ。 白:あんまし文字文化が無いからよく分かってないけど、 あっちはあっちで色々と複雑な部族争いとかあったんでしょ。 黄:そういう風に言われると、 万里の長城は隣の夫婦ゲンカの巻き添えを食わない為の、 防音兼防護壁に見えてくるから不思議なんだよぉ。 【独創は所詮雑味とされるこんな世の中さ】 白:しかしまあ、よくあんな長いもん作ったよね。 黄:中国の伝統的な必殺技、人海戦術なんだよぉ。 朱:その人数を動員できる権力を示す意味もあったんでしたっけ〜? 白:少数精鋭とか一点特化型をあんまし理解しないのが、 中国の伝統的な弱点でもあるとは思うんだけどね。 黄:個性的とか、アクが強いで括られる朱雀や白虎がそれを言っても、 一種の自虐に感じられるのは気のせいであろうか、なんだよぉ。 【いつから上官になったんだ】 ヘ:今日はお前ら駄馬共に、戦術上の心得というものを教えてやる。 黄:この、ドン引きするくらいの上から目線はなんなんだよぉ。 月:新兵に軍規を叩き込む教官気取りなのだろう。 黄:それ、軍師とか参謀からは相当遠い存在なんだよぉ。 月:別に誰が任命したって訳でもない、自称だから勝手と言えば勝手だがな。 ヘ:貴様らには、まず上官の命令は絶対だという、 基本から叩き込まなくてはならんようだな! 【全体的な構造に無理があるとしか】 ヘ:上が、あのカラスは白いと言ったら、同意しろってやつだ。 月:思うのだが、仮に白いカラスが今更見付かったとしても、 それはカラスじゃなくて別の種族として扱われるよな? 黄:ワシとタカの生物学上の違いは大きさだけみたいな話なんだよぉ。 月:出世魚も、別に鑑定士が居る訳でもなく、漁師と漁港の匙加減一つだしな。 ヘ:こいつら、ネコ科以上に、上下関係というものを理解する気がないな。 【低価格競争の末の焼け野原みたいな】 玄:相対的な知名度を上げる方法として、 ライバルを蹴落とす方法があることに気付きました。 黄:こいつ、まだ諦めてなかったのか、なんだよぉ。 玄:地道に積み重ねることは大変な苦労を伴いますが、 他を叩き落とすことは比較的容易です。 黄:一応言っておくけど、玄武や黄龍なんてもんはスタートがマイナスなんだから、 他をそこまで落としたら、四神制度自体が存続困難になるんだよぉ。 【不人気トリオ漫才は健在也】 玄:いい案だと思ったのですが。 黄:そういうことをしたいなら、外国の偉いさんを陥れればいいんだよぉ。 玄:成程、それはむしろ、正々堂々とした功績になりそうですね。 月:何か、物騒な提案が聞こえたような? 黄:心配しなくても、月読に何かしても大した評価にはならないから、 最初から検討対象外なんだよぉ。 月:フォルメルァ! 【何一つ問題解決していないのが話の肝】 青:部下とコミュニケーションを取ることで、 仕事の能率が上がるというのは本当なんですかね。 黄:週刊誌の記事に騙される中年サラリーマンみたいな発言があったんだよぉ。 青:ですが私はどうも、若い女性がどの様な話題を好むのか分かりかねまして。 黄:その点に関して言えば、あいつらどう考えても一般的なレディとは、 別惑星の住人と言ってもいいくらい掛け離れてるから、心配ないんだよぉ。 【後進の育成なんて運任せ】 青:そういった意味で、貴方の雑談能力は常軌を逸していますよね。 黄:せめて、褒めてるっぽい表現を選びやがれなんだよぉ。 青:一応、賛辞を多分に含んだつもりだったのですが。 黄:こと実務能力に関しては世界屈指の青龍も、 意外に弱点が多いところに人間味を感じるかどうかは、 意見が割れそうなところなんだよぉ。 【どこにレディが居るんだというツッコミは禁止】 櫛:お義姉様改造計画ですわ。 黄:昆虫か、動物の遺伝子でも組み込む気なのか、なんだよぉ。 月:笑えない冗談は、冗談と呼ばぬと知れ。 黄:月読が言うとは思わなかったんだよぉ。 櫛:お二方共、淑女はその様な会話をしないと、お気付きになってくださいまし。 【歪んだ人格が本体ってのも難儀だ】 櫛:他者に与える印象というのは、立ち振舞いや言葉遣いを改めるだけで随分と変わりますのよ。 月:そういう表現をされると、櫛名田が一気に腹黒キャラに見えてくるな。 黄:こいつ、なんていう返しをしやがるんだよぉ。 櫛:お義姉様の底意地の悪さは、ちょっとくらい表面を弄ってもダメなのかも知れませんわね。 黄:そこんところは同意せざるを得ないけど、 逆に根本から矯正した場合、それを月読と呼べるかは怪しくなってくるんだよぉ。 【賢い兎が全滅したら猟犬は晩御飯になるの意】 黒:グワッハッハ。今日こそ、五行の中心に返り咲いてやるぞ。 赤:クケケ。 玄:思ったのですが、この方々は、もし私達がいいですよと言った場合、 その存在意義を失うのではないでしょうか。 黄:悪の幹部は世界征服が完了した暁にお払い箱になる、 これを中国の故事で、狡兎死して走狗煮らる、と言うんだよぉ。 【そろそろクローン化すべき存在だな】 黒:何をぉ、貴様らに取って代わって、立派に職務を果たしてやると言っているのだぞ。 黄:この口だけ感、案外、麒麟と相性いい気がするんだよぉ。 玄:いっそのこと、黄龍さんを上とする四神組と、麒麟さんを上とする五龍組で、 二大政党制の様に切磋琢磨するのはどうでしょうか。 黄:ちょっとだけ面白げな提案だけど、結局、青龍がどっちに所属するかで勝負が決まる、 結末が分かりきった争いなんだよぉ。 【皇帝面接という新機軸を打ち出そう】 黄:唐突に、面接官ごっこがしたくなったんだよぉ。 青:何で私は、こんなことに付き合わされているのでしょうか。 黄:淡々と、圧迫面接をこなせる人材が限られてるからしょうがないんだよぉ。 則:中々に、面白げな余興よの。 黄:ナチュナルに煽るだけならアレも相当のものだけど、 収集が付かなくなるのと、泣き出す子が出てきそうな二点から見学に徹して貰うんだよぉ。 【これはこれで有能な気もするけど】 月:ハイ! 私は現代っ子らしく愛社精神など欠片も持ち合わせず、 指示をひたすら待ち続け、定時に出社帰社し、休日出勤など以ての外、 有給は完全消化した上で、労働者の権利は徹底的に要求する所存です。 黄:その条件なら、むしろこっちが勤めたいんだよぉ。 青:ここまで居直られると、逆に雇ってみたくなるから不思議ですよね。 黄:会社に余裕がある時なら大化けする可能性に賭けるのもありだけど、 世界中が心の余裕を無くしつつある現代じゃ厳しいものがあるんだよぉ。 【これを老害的思考とするかはあなた次第】 朱:御社に入社することで、私にどの様なメリットがありますか〜? 青:最近の若者は、こういった感じの方ばかりなのですか。 黄:違うと言い切れない面もあるけれど、 何時の世も若いのは大体、枠に嵌まらないものなんだよぉ。 朱:結局のところ、そういった人を使いこなせない老人の責任転嫁ですよね〜。 黄:それも違うと言い切れない部分があるけれど、 朱雀に断言されると反論したくてしょうがなくなるんだよぉ。 【一家に一台配備する時代が来るな】 マ:あんたら、ウチを落としたったら、敵対的買収を仕掛ける用意があるでー。 黄:それだけの資金力がありながら、何で普通に就職活動してるんだよぉ。 マ:金持っとるだけじゃ、満足なんてでけへんのや。要は暇潰しやな。 黄:強欲の悪魔、恐るべしなんだよぉ。 マ:こんなウチが受かることで、若いだけのボンクラが一人落ちる。素晴らしい話やないか。 黄:ええい、この悪魔めボタンの量産化はまだかと、 発注もしていないのに言いたくなってきたんだよぉ。
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