【割とそういう風に成り立ってる説】 白:ガツガツ、ムシャムシャ。 黄:相変わらず、よく食べるんだよぉ。 朱:ここまで来ると、生態系に寄生してるように見えますよね〜。 黄:食物連鎖の頂点なんてそんなものの気もするけど、 とりあえず今日も世界は回ってるんだから大丈夫ということにしておくんだよぉ。 【ペットフードのヘビーローテときたら】 白:……。 黄:どうしたんだよぉ。 朱:た、足りないんでしたら、お持ちしますよ〜? 黄:デザートにされることに怯えすぎなんだよぉ。 白:いや、なんか肉、飽きたかも。 黄:肉食獣にあるまじき発言があったようで、 あれだけ食ってりゃ、そりゃそうだろうという二つの意見が戦ってるんだよぉ。 【自己催眠最強説到来】 朱:そもそも〜、食べ物に飽きるってどういう現象なんですかね〜。 栄養があるなら、いくら食べてもいい気がするんですけど〜。 黄:同じものばっかり食べてたら偏るからじゃなかろうか、なんだよぉ。 朱:でも、味付けを変えれば結構イケるとも言いますよね〜。 黄:結局、脳なんて騙くらかすのは容易で、 そこんところを極めるのが悟りの類なのかも知れないんだよぉ。 【これがいわゆる三角食べか】 白:いやさ、肉を食べ続けるだけの人生で本当にいいのかって、 ネコ科なら誰しも思うところだよ。 猫:まーお。 朱:ど、同意してますよ〜。 黄:魚でも食ってろ、なんだよぉ。 白:そっちも飽きたら、生きてくのが大変じゃん。 黄:そん時は畑の肉と称されるけど、 微妙に認められてない大豆でも食べて凌げばいいんだよぉ。 【どちらがマシかは誰にも分からない】 白:まいったなぁ。来週、家族で肉祭りやるのに、 こんな調子じゃ何言われるか分かったもんじゃないよ。 黄:その珍妙な大会はなんなんだよぉ。 白:ん? 皆で原生林に入って、 一日掛けて食べられそうな肉集めて、夕方に食い散らかすの。 黄:こんな微妙な気分になるなら聞かない方がよかった気もするけど、 放置しておくには、あまりに大きなツッコミどころだったんだよぉ。 【認め合うことの難しさよ】 白:狩った量と質もそうだけどさ。 どれだけ食べられたかも順位付けに大きく影響するから、 食べられないってのは困るんだよね。 お母さんに勝てないのはしょうがないにしても、 二位確保しておけば発言力上がるしさ。 黄:これが発言力に影響することにカルチャーショックなんだよぉ。 朱:世の中の価値観は、コミュニティ毎に違うってことですね〜。 【おだてた豚よりタチ悪い】 白:褒められたんだよね? 黄:そういうことにしておけば誰も困らないから、 それでいいのではなかろうか、なんだよぉ。 朱:あ、あまり肯定しすぎると、捕食対象が困る気がしますけど〜。 黄:こいつらが人の話を聞く訳ないんだから、 どう言おうとも、狩られる数に変わりはないんだよぉ。 【地球は僕らの放牧場】 白:ちなみに、新種だったりすると高ポイントだね。 黄:その情報は本当に必要だったのか、なんだよぉ。 白:少なくても、人類史で見て誰も食べたことないんだよ? 黄:そういう表現をすると凄いことの様に聞こえなくもないけど、 公的に記録が残ってないだけで、 白虎の一族の誰かが一度くらい食べてそうなんだよぉ。 【肉が苦手な人に聞かせてあげたい】 白:うーん、さっき朱雀も言ってたけど、味付け変えてみようかなぁ。 黄:あっさり目に作ると、夏場なんか食が進むんだよぉ。 白:でも、あんまりさっぱりしすぎてると、肉としての価値が減る気がしない? むしろサラダ辺りと変わらなくない? 黄:肉食獣の価値観はどこまでズレているのか、 一度徹底的に洗い直してみるべきではなかろうか、なんだよぉ。 【果汁三パーでもフルーツジュースみたいな】 朱:白虎さんにとって、牛丼は肉料理に入りますか〜? 白:え、あれって肉の合間に掻っ込むくらいの立ち位置じゃないの。 黄:初っ端から、飛ばしてるんだよぉ。 白:やっぱ肉成分が五割を超えないと、 肉をメインにしてるとは言えないんじゃないかな。 黄:算数的に考えると正しいことを言っているように聞こえるけど、 世の中、そう単純では無いんだよぉ。 【食後の舌なめずりまででワンセット】 白:ハンバーガーって、トーストと同じ括りの食べ物だよね? 黄:ハンバーグを十段重ねくらいして、ようやく認めてくれそうな勢いなんだよぉ。 朱:それって、ハンバーグを食べるのと大して変わらないじゃないですか〜。 黄:顎さえ何とかすれば、手を汚さず、食器無しで食べられるんだよぉ。 白:肉を語る上で汚れるのを嫌がるだなんて、素人の言うことだと思うけどね。 【食性の壁はでかいな】 白:基準としては、ドネルケバブ辺りかな。 屋台でたまに見る肉の塊焼いてる奴。もちろん、削いだりしないで丸かじりで。 黄:あれも、削った肉をパンズとかに挟んで食べることが多いんだよぉ。 白:そういう話聞く度に、分かってないなぁって言わざるを得ないよね。 黄:肉食獣に肉の食い方がなってないとツッコまれるのが、 人類にとっていいことなのかどうなのか、少しばかり考えさせて欲しいんだよぉ。 【肉だと思えばそれは肉なのだよ】 白:てかさ。そもそも肉ってなんなの? 黄:まさかの、根源的問いなんだよぉ。 白:今まで、味とか、食感とか、見た目で肉って認識してきたけど、 どこからが肉かって言われると、返答に困るなぁって。 黄:昔、どっかのオッサンが知覚できる範囲が存在の全てって言ってたけど、 まさか肉に応用されるとは、思ってなかったと思うんだよぉ。 【出来の悪いバグほど増殖する】 白:こう、生き物を大雑把に植物、草食動物、肉食動物に分けるとするじゃん。 普通、肉って言ったら動物のことなんだけど、 プランクトンや昆虫にだって、この食物連鎖はある訳で。 黄:何言ってんだこいつ、なんだよぉ。 朱:い、一緒に考えてあげましょうよ〜。 黄:これの唯肉論的発想に付き合ってると、こっちの脳内まで肉で埋め尽くされるから、 適当に切り上げるのが吉なんだよぉ。 【流行らせようとしてるのか】 白:ん? ひょっとして生物史上で、肉を肉と初めて認識したのって捕食型生物? どう考えても、単細胞だよね。 黄:まだ続いてるんだよぉ。 朱:肉は、宇宙そのものなのかも知れませんね〜。 黄:世界で一番染まりやすい朱雀がこうなってしまうことは必然ととるか、 電波合戦で朱雀に勝ったと見るかで、唯肉論の評価が変わってくるんだよぉ。 【あいつら普通に噛んでくるけどな】 黄:一般論で言えば、肉扱いされるのは哺乳類、爬虫類、鳥類なんだよぉ。 白:両生類はアウトだっけ。 黄:カエルを認めるかどうかは、個人個人の判断に委ねようと思うんだよぉ。 朱:この際、鳥類を除外は無理ですかね〜? 白:ネコ科として、それは許容不可だね! 猫:うまーお。 朱:か、飼い猫に手を噛まれるとは、まさにこういうことなんですね〜。 【朱雀入門編参照】 黄:精神の話も出てきたことだし、催眠術を試してみようと思うんだよぉ。 朱:黄龍さんにできましたっけ〜? 黄:月読直伝だから、間違いなく、掛かるは掛かるんだよぉ。 朱:そ、それって昔、私がふにふにしか言えなくなった曰くつきのものですよね〜? 【弾みで死ぬならそれは天命理論】 黄:あなたは段々、肉への情熱を取り戻してくーる、なんだよぉ。 朱:も、もう一度聞きますけど、これ、大丈夫なんですか〜? 黄:長いこと生きてきて色々とあった気はするけど、 今も何とか生きてるんだから、大抵のことはどうにかなるんだよぉ。 朱:人生を達観してるように言ってますけど、 それってつまり、行き当たりばったりのノープランってことですよね〜。 【そこに気付いてしまったか】 白:うにゃー? 黄:さて、何が飛び出すか、なんだよぉ。 朱:楽しんでませんか〜? 黄:正直なところ、朱雀に鍛えられたお陰で、 未知にワクワクする度量が付いた面もあるんだよぉ。 朱:人はそれを、責任転嫁って呼ぶ気がします〜。 【その発言自体を無責任と呼ぶ】 白:肉って、どういうもんだっけ? 黄:まあ、これくらいなら想定内なんだよぉ。 朱:驚くくらいに無責任ですよね〜。 黄:見たところ、精神に変調をきたしている訳でなし、 肉体的にも問題無さげだし、責任を取る範疇に無いんだよぉ。 【今日も元気に謎虫ハンティング】 白:これが、肉? 黄:御自身の食べ残しで恐縮ですが、なんだよぉ。 白:匂いは悪くないね。 朱:目が完全に、新発売の缶詰を開けた時の猫さんのそれなんですが〜。 黄:猫って生き物は本質的に好奇心と食欲に勝てないようにできてるらしいから、 どれだけ怪訝に思って逡巡しても、最終的に口に入れてしまうものなんだよぉ。 【処理落ちパソコンを強制再起動したみたいな】 白:あ、美味しい。 黄:そりゃま、そうなんだよぉ。 朱:肉食獣は、肉が美味しいのが当然ですよね〜。 黄:唯、それを認めてしまうと、この小半時のすったもんだはなんだったというのが残るので、 敢えて目を逸らすのが常道だと思うんだよぉ。 【究極の賢者とは何もしない人】 白:いやー、肉の種類とか憶えてないけど、逆に全てが新鮮でいいね。 朱:すごい結果オーライですよね〜。 黄:我ながら、まぐれって怖いと思うんだよぉ。 朱:この技術を応用すれば、美食に限界を感じている方に、 福音を与えられるんじゃないですかね〜。 黄:ぶっちゃけた話、二度と再現できる気がしないから、 即封印するのが賢い選択だと、気付いていたりするんだよぉ。 【完全に他人事の物言い】 白:はっ!? でもこれで肉コンプリートリストも、一からやり直しってこと? 黄:ゲームのセーブデータみたいに言われても、なんだよぉ。 朱:完全に忘れてるなら、また一から楽しめますよね〜。 白:ボンヤリとだけどそれなりに苦労した感じだけは残ってて、すごい脱力感なんだけど。 黄:まあ一昔前はデータが消えるのなんて当たり前で、 それを引っくるめて思い出となるものなんだよぉ。
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