【意外と揺るぎない事実】 月:あー、弟子に持ち上げられたい。 黄:いきなり、何を言っているんだよぉ。 月:キリスト然り、釈迦然り、孔子然り、 思想に於ける偉人は、大抵、弟子が祭り上げてることで成立してることに気付いた。 黄:あんた、その内、刺されるんだよぉ。 【これはこれで需要ありそう】 月:ソクラテスとか、自分では一冊の本も書いていないのだぞ? 黄:弟子が感銘を受けて持て囃すんだから、カリスマは必要なんだよぉ。 月:失敬な。私にだって、慕ってくれる者くらい居る。 玄:そうです、お師匠様を軽んじないでください。 黄:月読と玄武の師弟関係は、たしか不遇に対するものであって、 それを世に広めても、愚痴大会にしかならない気がするんだよぉ。 【黄龍プッシュとか狂気の沙汰】 月:甘く見ないで欲しいな。私だって、名言の一つや二つ、簡単に生み出せる。 黄:聞いてやってもいいんだよぉ。 月:主役級ではない脇役を好きになる奴は、マニアになる素質がある、とか。 黄:人生の何処で使えと言うんだよぉ。 月:それを考えるのは弟子の仕事だ、私の知ったことか。 黄:実際に、後世まで遺される名文も、現場はこんなものだったりしそうで困ったものなんだよぉ。 【世の中そんなもんだよ】 月:バカというものには際限がない。 そう、温度に絶対零度という下限はあるけど、上限は無いようにね。 黄:この、名文句を言ってやったぜという感じが癪に障るんだよぉ。 玄:バカを極めるということは、無限の荒野を耕していく開拓者にも似た行為。 意志を持って挑み続けることの価値を考えさせてくれますね。 黄:本格的に弟子の注釈ってのは誇大な願望や妄想が混じってるんじゃないかと、 思想書全てを深読みしたくなってきたんだよぉ。 【そこはもう今更だし】 月:中々イケるな、このノリ。 黄:そう思ってるのは、月読だけなんだよぉ。 玄:そうですか? 私の心にはズシリと響いてきましたが。 黄:結局のところ、宗教なんてものは個人が信じられるかどうかが重要で、 内容の重い軽いは、また別の問題だということなのかも知れないんだよぉ。 月:玄武に心があるかどうかについては、いいのだろうか。 【出鼻から大ゴケ】 月:よっしゃ、この勢いで弟子を作りまくって、一大勢力を築いてやる。 黄:その野心が、思想家にとって一番の大敵ではなかろうか、なんだよぉ。 玄:微妙に、ややこしい話になってきてないでしょうか。 黄:人に受けることを目指して構築された煩悩まみれの発想が本質に近付けるはずもなく、 後世に至るまで語り継がれる訳がないというだけの話なんだよぉ。 月:全力全開で論破されて、割と素直に遣る瀬無い私が居る。 【悟りを開く修行だと思えば】 月:それでもまあ、千や万もそれっぽいこと言っておけば、幾つか当たるだろう。 黄:無能な編集者や、謎メニューを開発する料理店の様な考え方なんだよぉ。 月:褐色キャラが美白美容を始めるのは、私が真人間になるくらい自己を崩壊させる行為である。 黄:このペースで一万も何か言ったとしても、 何一つ有意義なことが聞けそうもない辺りに頭痛を覚えそうなんだよぉ。 【ドリルって戦いに全く向いてないよね】 月:修行シーンを省略し、血統による覚醒展開は安直すぎて目に余る。 黄:おい、生まれた時から高位神様、なんだよぉ。 玄:そうですよね。戦闘力の強化は、武装変更が基本です。 黄:或いは機体の乗り換えか、なんだよぉ。 月:要するに、真武の話か。 玄:この流れは落ち込みかねないので、とりあえず打ち切っていいですかね。 【そこまで割り切るのが真の通】 月:何一つ問題は解決してないけど、いい雰囲気だけ出して投げっ放すのと、 新たな目標が出たところでぶった切る、いわゆる俺達の戦いはエンドは、 どちらが読者に対して誠実なのか。 黄:何でその二択なんだよぉ。 月:話を広げてる間に、締め方を考える余裕がある作家や漫画家が居るとでも思ってるのか? 黄:そりゃそういうもんかも知れないけど、あまりにぶっちゃけすぎると、 色々な方面にケンカを売ることにしかならないんだよぉ。 【山場なんて無かったがな】 月:近しい話として、とにかく全てに理屈を付けながら進めるのと、 細かいことなんか気にするなと勢いで押し切るの、どちらがいいのか。 黄:作風とかにも依るんだよぉ。 玄:要は、どちらが読んでいて面白いかですね。 月:その判断を付けるのが一番難しいのだと、意外に分かって貰えない。 黄:どこ向けにその愚痴を発してるのかが分からないけど、 月読の人生自体創作みたいなもんだし、納得しておくとするんだよぉ。 【分かってはいるのか】 月:意図的な主人公の交代は、九割方失敗する。 玄:数少ない例外は、一年交代と最初から決められている戦隊物などですね。 黄:結局のところ、大体の読者にとっては、 作品が好きなのではなくて、キャラクターが好きなんだということなんだよぉ。 月:日本神話も、天照や須佐之男から焦点を外す日は来ないのだろうなぁ。 【デフレスパイラル並の負の螺旋】 玄:まだ諦めるのは早いです。 世の中には、なし崩し的に主人公が交代する例が多々あります。 黄:世に言う、主人公カッコ笑い的なアレなんだよぉ。 月:或いは、スピンオフの方が人気出るパターンか。 玄:問題は、我々には主人公勢を食う程のエピソードも、 キャラクターとしてのインパクトも無いという点ですが。 黄:その現実には目を背け続けることで、何とか自我を保つ日々なんだよぉ。 【良くも悪くも先行逃げ切り型】 月:昨今の創作物は、起承転結の起に重きを置きすぎている。 玄:掴みは当然大切ですけど、それと同じくらい中身も求めるべきじゃないでしょうか。 黄:ジワジワ面白くなるタイプには、辛い御時世なんだよぉ。 月:この件に関しては、異論が無いようだな。 黄:理屈自体は納得できても、 出オチが服を着て歩いてるような月読が言っても説得力を感じないのが最大の問題なんだよぉ。 【麒麟の話はやめておこうじゃないか】 月:安直なライバル枠投入は、身を滅ぼす。 黄:天照大御神のライバル枠みたいなのが、何か言ってるんだよぉ。 月:ファギュドギュメド! 黄:せめて、理解できる言語を喋りやがれなんだよぉ。 月:こんな感じで、扱いが粗雑極まりないのだっているんだからな! 黄:話を盛り上げるのに宿敵を放り込むのはいいんだけれど、 割と高い比率で失敗してどうしたらいいか困る点は、同意せざるを得ないんだよぉ。 【バスケですらシックスマンが重要なのに】 月:四天王の中でも最弱発言は、選んだ奴を侮辱しているという考え方。 黄:割かし、的を射ている気がするんだよぉ、 玄:トップが別に居るとして、 五番手で格落ちするというのも層が薄いですよね。 月:六番手以降の惨状が目に見えるな。 黄:所詮、悪の組織なんてものはちょっと規模が大きな同好会という、 ささやかにして物悲しい現実を知ってしまったんだよぉ。 【少数精鋭という名の焼け野原】 玄:そして、今の四神が、究極の消去法で構成されている話に繋がるんですね。 月:世界の理が五行に基づいてるから四神を選ばないといけないのか、 四神を選ぶことに依って五行が成立するのか。 黄:何が何だか分からなくなってくるんだよぉ。 玄:数を揃えることの本質を、師匠は考え直せと仰っておられる訳です。 黄:だけど数を設定しておかないと青龍以外全部クビになりそうだし、 枠を最初から決めておくのも、重要なことの気がしてならないんだよぉ。 【雌伏の時が長すぎる】 月:下手に真面目に仕事して結果を残してしまうと、次からはそれが最低線になる。 黄:スポーツ選手にありがちなんだよぉ。 玄:逆に微妙な立ち位置から活躍することで、意外性という言葉を貰えますが。 月:不良が人並になっただけで何故か賞賛される理屈に通じるものがあるな。 黄:月読が生まれてからずっと低調なのは、 この理論を最大限に活用する為ということにしておけばいいんだよぉ。 月:わおーん。 【手の形を揃える為だとか何とか】 月:最初はグーと言っておきながらパーを出す奴は、信用ならない。 黄:もはや格言でも何でもない、只の偏見なんだよぉ。 玄:強調をして、敢えてグーを出す方はどうでしょうか。 月:言い訳を用意した上で、裏の裏を掻く姿勢、やはり信用ならない。 玄:となると、チョキは。 月:わざと負けてやったんだよと言い出しかねない様な輩は、当然の如く信用ならない。 黄:こうなってくると最初はグー自体が不必要な気がしてくるというか、 そもそもアレ、何の為に存在してるのかが分からなくなってきたんだよぉ。 【深夜のバカ話は三割増しで笑える理論】 月:日本のラーメンと餃子は、和風中華なのか、中華風和食なのか。 黄:美味しければ、どうでもいいんだよぉ。 月:カレーライスも、和風インド料理なのか、インド風和食なのかで意見が割れている。 黄:そんな議論に費やす労力をもっと有意義なことに回せと言いたいけれど、 どうしようもない話だから盛り上がるというのは往々にしてあるから困るんだよぉ。 【三つ子の真ん中は中庸なのか】 月:年上キャラは、それだけでハンデを抱えているという風潮。 黄:おう、ケンカ売りたいって言うなら、買ってやるんだよぉ。 玄:ともあれ落ち着いてください。 月:よっしゃ、姉さんより後に産まれた私は、まだまだ挽回のチャンスがあるな。 黄:そう思っておけば、と言うよりそう思わないとやってられない、 切ない心の機微を読み取ってあげるのが年上の器量なんだよぉ。 【始まりはいつだってこんなもの】 月:舌の根も乾かぬ内にとか言うが、アレって、滅多なことじゃ乾かないよな? 黄:知ったことか、なんだよぉ。 玄:嘘つきは閻魔様に舌を引っこ抜かれると言いますし、何らかの関連があるのでは。 月:あの野郎、行動に移す前に嘘かどうか見極めてる可能性があるな。 玄:閻魔の裁きは、心の内にまで及ぶということですね。 黄:何か、もしかしたらちょっとくらいはいいことを言ってるんじゃないかと、 錯覚しつつある自分が怖いんだよぉ。 【そして宇宙は終焉へと向かう】 月:天然ボケと天才の境目は、極めて曖昧なものである。 朱:ふに? 黄:ある意味、これ以上に実践している生き物も居ないんだよぉ。 月:何らかの手段で朱雀を百匹くらいに養殖して、 有意義なことをしでかすか検証してみたい。 黄:そこまで増やすと臨界突破のように無尽蔵に増殖し続けるんじゃないかと、 愚にもつかない妄想が現実味を帯びてくるんだよぉ。 【要は思考停止が問題】 月:アクションゲームのやりすぎで、 空中で方向転換が容易にできるのではないかと錯覚する。 玄:エレベーターが落下しても、着地の瞬間にジャンプすれば衝撃を緩和できますよね。 黄:お前ら、慣性とか、自由落下について勉強しやがれなんだよぉ。 月:普通の人類でも、気合い入れれば、二段ジャンプくらい習得できるものだろ? 黄:これがゲーム脳という奴かとツッコみたいけれど、 創作と現実の差が分からない奴は小説や映画でも居るし、冤罪に近いものなんだよぉ。 【初動捜査に失敗したみたいな】 月:ふぅ、これだけ語っておけば、弟子が適当にまとめてくれるだろう。 黄:凡作をヒット曲に化けさせる、敏腕プロデューサーの仕事に思えてきたんだよぉ。 月:結局のところ、世の中、宣伝が全てということさ。 黄:日本神話の根幹である古事記と日本書紀で残念極まりない月読が言うと、 如何ともし難い気分になるのは必然というものなんだよぉ。 月:ギブミーモアコマーシャル!
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