【基本的に打たれ弱い】 朱:反面教師って言いますけど〜、意外と全てがダメな方って少ないですよね〜。 月:ブエックション! 黄:大当たりが、割と近くに居たんだよぉ。 朱:つまり月読さんの真逆をやれば、人格者扱いされるってことですか〜。 月:この真綿で首を絞めるような罵倒を、どうにかして快感に代える術はないものだろうか。 【売れないし受けないと思う】 天:月読は、やればできる子です。 須:そうじゃそうじゃ、現状だけを見て判断するんは、素人のすることじゃき。 月:うわーい、身内からの擁護が、むしろ痛々しいぞ。 黄:やはり甘やかしが、どうしようもないものを生み出す最大の要因ではなかろうか、なんだよぉ。 朱:日本神話が試みた、壮大な実験の可能性はないですかね〜。 月:悪意がないのが最大の害意、俺の心は沈んで低位とか、ラップ調で歌いたくなってきた。 【玄武祝福編参照】 玄:四神マスコットの座を狙う、タコのスティーブ君について御相談があるのですが。 黄:誰が憶えてると言うんだよぉ。 玄:たしかに、地球をスミで染め上げようという外道イカと相打ちになる感動のエンディングを迎えたのに、 今更御都合主義で生きていたというのは台無し感が否めませんが。 黄:いや、記憶は曖昧だけど、そんな三流映画的に壮大な話ではなかったと、 そこだけは自信を持って言い切れるんだよぉ。 【常識とは即ち非常識のこと】 黄:海に返してやるんだよぉ。 玄:それが、ちょくちょく黄河で水浴びをさせていたせいか、 淡水でも普通に生活できるようになりまして。 黄:なんだその適応能力、と思ったけど、 世界で一、二を争う奇怪生物が近くにいるし、それくらいは許してやるんだよぉ。 朱:ふに〜? 【鎖で縛られた野獣的な】 亜:テーマパークを作りたい、って思ったんだけど。 黄:予算無視の発想ばかり、よくもできるんだよぉ。 白:大金持ちのパトロンを見付けるしかないんじゃないかな。 亜:私の思い付きを全て満たせる財閥があるなら、お目にかかってみたいものだね! 黄:こーいうのが権力者の嫁になると国を傾けるんだなぁと思いつつ、 女性的魅力が並で、本当、よかったなとも思ってしまうんだよぉ。 【それは軽い錯覚です】 亜:とりあえず太平洋上に台湾くらいの島を作って、要塞にすんの。 黄:アホだこいつ、なんだよぉ。 亜:んで、領有権を主張する各国の軍隊を海岸に配置した量産型玄武で追い払って、 飽きたら全部沈めて無かったことにする予定。 黄:何かもう、言葉が出ないほどの発想だけど、 世界を変えるのって、こういう奴の様な気もしてきたんだよぉ。 【地球の中心は十万気圧六千度くらい】 亜:巨大ロボットは、技術的にクリアしないといけない問題が多いからなぁ。 黄:あんたなら何ができても、もう驚かないんだよぉ。 亜:言ったね? だったら地球掘削して裏側まで穴作ったら海水がどうなるか、実験しちゃうよ? 黄:バカに刃物とか、無能宰相に核兵器とは言うけれど、 これに経済力がなくて心の底からよかったと思わざるを得ないんだよぉ。 【先の先まで読み切ろう】 月:金というものは使われてこそ活きるのだから、これはこれで有意義なのではなかろうか。 私はびた一文出さないけど。 黄:最後の一言で、微妙な気分になったんだよぉ。 亜:まあ、科学にしても美術にしても、スポンサー騙してナンボってのはあるからねぇ。 黄:だったらこんな貧乏龍の家でグダってないであるところに行けと言いたいけど、 本気出されたら何かしら迷惑を被りそうなんで、やっぱり聞いてやるのが最善手なんだよぉ。 【ふにえるじゃないからな】 メ:素敵に無敵な恋をしよう、キャンペーンを始めたいなぁ。 黄:あんた、愛とか恋とかの天使じゃないんだよぉ。 メ:知名度を獲得するには、下民に媚びることも大切。 ちょっと話はズレるけど、キューピッドはローマ神話の愛の神で、天使とはあんま関係ない。 黄:愛の天使ハニエルが今一つパッとしない時点で負けが確定しているというか、 考えようによっては伸び代があると言えるのかも知れないんだよぉ。 【貴い子と書いて貴子と呼ぶ】 メ:みんな大好き、愛と美の天使なのに、どうしてハニエルは知る人ぞ知るなのか。 黄:唯一神の代理人という肩書きが痛々しいメタトロンが言っても、なんだよぉ。 メ:四方の中心、四神の長っていうのもあったような。 黄:このどこまでも無意味に傷つけあう感じ、 マイナーをこじらせた者にしか分からないんだよぉ。 【結果オーライな気もするけど】 月:妖術師になりたい。 黄:免許とかないし、言った瞬間からなれるんだよぉ。 月:職業・詐欺師と、同一視されないだろうか。 黄:あるはずがないものをあたかもあると錯視させるという意味で似たようなものなんだよぉ。 月:錬金術は、化学の礎になったというのにな! 【薄っぺらいのは紙だから】 月:うぅむ、この家は邪気に満ちておる。しかしこの御札を貼れば万事解決じゃ。 朱:ふに〜。 月:見てください。このシールを貼るだけで、携帯電話の受信状態がものすごいことに。 黄:何かこう、人類って奴はやっぱり大して進歩してないんじゃないかと、 割と本気で思わざるを得ないんだよぉ。 【中国の大半は内陸だけど】 玄:個人差はありますが、人間の六、七割は水で構築されています。 黄:いきなりどうした、なんだよぉ。 玄:保有株式や得票が五割を超えると実質的に専有できることからして、 水の聖獣たる私は人間を支配していると言えるのではないでしょうか。 黄:水分含有率一割未満の人工物が何か言ってるけど、 じゃああんた海を支配してるのかよと、マジメに聞きたくもなるんだよぉ。 【多分一パーセントもない】 須:海を支配じゃと? 黄:そういやそんな設定もあったな、なんだよぉ。 須:設定とか言うんじゃなき! 月:須佐之男が担当してるのは、瀬戸内海の山陽沿岸だけというのが、 私の中の定説ではあるんだけど。 黄:それは地球の大海から見てどれくらいの比率なのか、 地理に詳しい人、ちょっと計算してみて欲しいんだよぉ。 【結局は器量の問題】 月:あそこは海としてはメチャクチャ浅いから、水量でいうと本当に微々たるもの。 黄:海を支配、カッコ笑いなんだよぉ。 須:う、海は海じゃきに。 月:そんな弟に、この言葉を送ろう。井の中の蛙、大海を知らず、とな。 黄:まあ、現代風に改変すると、地球の中の霊長、宇宙を知らずとも言えるし、 自分の籠に閉じこもってるのも悪いとは言い切れないんだよぉ。 【宇宙の大半は水素とヘリウム】 月:そういや水も、地表にいるとありふれてるように見えるけど、 宇宙規模で言えばかなりのレア分子ではあるな。 玄:夢も希望もあったもんじゃないですね。 白:そういう意味じゃ、金属ならなんでもありな金行って、網羅率高かったりする? 黄:それより土行の土が酸化ケイ素を示しているなら、 カードゲームのウルトラハイレア並の稀少性になってしまうんだよぉ。 【潜在力も無限大】 黒:時代が一周して、オッサンが主役の時代が来るはずだ。 赤:ケケケ。 黄:あー、まあ、世の中、何が流行るか分からんし、絶無とは言い難いんだよぉ。 セ:しかしオッサンと言いますが、寿命が無限の私達にそのくくりは意味があるのでしょうか。 黒:まあ、実年齢の話をしたら黄龍なんかババアを通り越した別次元の存在だからな。 黄:あんたらもう何千年か眠りに就きたいって言うんなら、 本気で齢を重ねた古龍の一撃をお見舞いしてやってもいいんだよぉ。 【あれで意外と働き者】 月:ダメ神様ブームは、来ないかなぁ。 黄:遠い目をして、ネガティブなこと言ってんじゃないんだよぉ。 月:ダックスフントとか、あの短い足でチマチマ歩くのが可愛いとか言われてるんだから、 人格的に未熟な神様も持ち上げられていいはず。 黄:一応言っておくとダックスフントは猟犬として優秀で、 少なくても月読よりは世間様に貢献をしているんだよぉ。 【世界一過酷な中間管理職】 青:子供は、勉強をしなさいと言い過ぎるとむくれると聞きました。 黄:ただの反抗期なんだよぉ。 青:うちの面々に自由にしていいと言ってみようかとも思いましたが、 今以上に自由になるのが目に見えていたのでやめました。 黄:正しい判断はできているのだけれど、 心なし青龍に生気を感じないのは気のせいであろうか、なんだよぉ。 【どう見ても親目線】 黄:もう、四神の枠組みを忘れて、事務官でも雇ったらどうなんだよぉ。 青:それが彼女らをより野放しにする結果となってもですか。 黄:言われてみれば、あいつらを目の届かない場所に置いておくとか、 そっちの方がよっぽど背筋が凍る話なんだよぉ。 【同レベルってのもやるせない】 月:今気付いた。私達には、おっとりお姉さんが足りない。 黄:貴様、必死に目を逸らし続けてきたことを、なんだよぉ。 朱:ふに〜。 月:これをおっとりと呼ぶかについては専門家に任せるとして、 お姉さん成分が一欠片としてない。 黄:生まれて九年だかそこらの小鳥に何を期待してるんだという気持ちと、 二千年くらい生きててそのメンタルなのもどうなんだという気持ちが交錯してるんだよぉ。 【世間のおおよそは未熟者だからな】 黄:そういえば、朱雀の母親が近い気もするんだよぉ。 月:人妻でもないのに人妻っぽいとは、さすが朱雀の母! 黄:なんだその褒め方、なんだよぉ。 朱:私も、お母さんみたいな優雅さを身に付けたいものです〜。 黄:他者を見た目で判断するのは未熟者のすることだけれど、 朱雀が優美でお淑やかになっても、絶対に何か足りないと言われるんだよぉ。 【ギャップ萌えとやらで補おう】 櫛:呼びましたの。 月:おっとり……お姉さん? 黄:ぱっと見お嬢さんなのが、朱雀と同じく致命傷なんだよぉ。 朱:やっぱり外見は大切なんですね〜。 黄:こう、朱雀が今後どれだけ有能になっても軽んじられるのかと思うと、 保護者みたいなものとしては、頭が痛くなってきたんだよぉ。 【やっぱり実験体の気がしてきた】 月:オーケー、てめーらにそんなものを求めた私がバカだった。 黄:バーカ、バーカ、なんだよぉ。 月:いつも自分がやってることをやられると、無性に腹が立つな! 黄:因果応報なんだよぉ。 櫛:お義姉様ってば、本当にお茶目さんですわね。 月:親族の、この否定してくれなさが割と心に突き刺さる!
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