【謎が謎を呼ぶ】 朱:ノーベル平和賞って〜、やっぱり凄いんですかね〜? 黄:ダイナマイト作った男の基金で平和というのも、変な話なんだよぉ。 月:うむ、とりあえず朱雀には、月読(脳が)平和賞を授けよう。 朱:い、頂いてしまいました〜。 黄:これは一体、誰が得をするのか、 分析と解明を早急にお願いしたいところなんだよぉ。 【そこは脳内補正で】 月:そろそろ、ノーベルツンデレ賞を新設すべき。 黄:それも、誰が喜ぶんだよぉ。 月:初代受賞者は、アダムの嫁のイブということで枠を空けてある。 黄:たしかに知恵の実を食べた後はデレかも知れないけど、 それ以前がツンであったかと言われると実に微妙な話になって来るんだよぉ。 【時には随筆の様に】 朱:こうなったら〜、ノーベルふに〜だむ賞も作りましょう〜。 黄:最早、収集が不可能なんだよぉ。 月:とりあえず、私が頂いておくことにしよう。 黄:出されたものは口にしてみる雑食性は意地汚いけれど、 この挑戦精神こそが現代の日本人に足りないものなのではなかろうか、なんだよぉ。 【そもそも何に貢献した】 月:ここまで来たら、ノーベルだよぉ賞も必須項目。 黄:巻き添えはやめて欲しいんだよぉ。 朱:コメントは〜、『だよぉがだよぉで、だよぉされて嬉しいんだよぉ』で決まりですね〜。 黄:そんな生き恥みたいなアホを晒すくらいなら、 素直に辞退してネトゲでもした方が幾ばくかマシというものなんだよぉ。 【純粋とは時に悪】 メ:ん……この国に私達の教えを根付かせるにはどうしたら。 黄:先ずは青龍を、お色気で捻じ伏せるんだよぉ。 青:どうしてその様な結論になるんですか。 メ:いやーん、ばかーん、うふーん。 黄:それにしても、本当にやり始めるとは、 一体、何処の誰が思ったであろうか、なんだよぉ。 【天才は変わった女に恋をする】 メ:効果が薄かった。 黄:むしろ、無かったと言わない根性が凄いんだよぉ。 メ:これを百回繰り返せば……難攻不落の青龍城も、きっと陥落。 黄:たしかにあの朴念仁は、こんな暴投紛いの変化球の方が可能性がありそうな、 そんな感じがしないでも無いんだよぉ。 【今は耐えるしかない】 メ:……王手。 則:ほぅ、中々にやりおるの。 黄:何で天使様と将棋なんて打ってるんだよぉ。 則:将を統べる者として、この程度の児戯、容易くこなさねばならぬでの。 黄:いつものことながら、会話が成立しそうで全く噛み合わない、 この微妙な空気感を何とかして欲しいものなんだよぉ。 【そういう奴らなんです】 黄:それにしても、メタトロンが漢字を読めるとは知らなかったんだよぉ。 メ:ん……まだ模様にしか見えない。 黄:今、妙なことを聞いた気がしたんだよぉ。 則:妾達は、好きな様に駒を動かしているだけぞ。 黄:この場合、囲碁やオセロみたいに文化風習が余り関係の無い遊戯に興じるべきで、 何でわざわざこんなピンポイントな競技を選んだのか、そこからして大疑問なんだよぉ。 【全力で職務放棄中】 朱:ものすご〜く今更なんですけど〜。 窮:ん? どしたの? 朱:窮奇さんのお仕事って〜、西方から来る異教徒の侵入を防ぐことですよね〜。 窮:うん、そうらしいね。 ヘ:あー、今日も今日とて、腹が立つ。 朱:私には、全く防いで無い様に見えるんですけど〜。 窮:いや、お母さん止めるとか、絶対に出来ないし。 【報酬が鰹節だし】 メ:ん……月読のお茶は美味しい。 朱:メタトロンさんも〜、西方の天使さんですよね〜。 窮:彼女って、下手すりゃ黄龍より強いんでしょ? 無理無理。 黄:ある意味、姉の白虎より仕事をしていない様な、 そんな感じがするのは気のせいじゃ無いと思うんだよぉ。 【命懸けの大黒柱】 月:うむ、姉さんのところからくすねてきたものだと思うと更に格別。 天:さ、最近、減りが早いと思ったら、そういうことだったんですか。 窮:東方の蓬莱は私の管轄じゃないよ? 黄:酷い縦割り社会なんだよぉ。 朱:私も〜、自分の仕事を網羅しきれてるとは言えません〜。 黄:良くこれで国家が成り立っていると、 今更ながら、青龍の実務能力の凄さを思い知らされた気分なんだよぉ。 【親ですら放置気味】 黄:北から騎馬軍団が突撃してきた時も、防衛線は無力だったんだよぉ。 朱:そんなこともありましたね〜。 黄:何で実体験の如きなんだよぉ。 窮:まー、大丈夫。私はいざって時は全力で逃げ出すって決めてるから。 黄:そもそも、白虎姉妹に何かを期待する輩は素人であると、 全ての存在が認めているから、特に問題は無いとも言うんだよぉ。 【その時の気分です】 玄:私に日が当たらないのは、龍脈が塞がれているかららしいんです。 黄:何処から突っ込めと言うんだよぉ。 朱:とりあえず〜、五行の聖獣なのに、街角の占い師に捕まった点ですかね〜? 黄:スピリチュアルにのめり込むのは勝手と言いたいけれど、 何でこんなにも感性豊かにしたのか、先代に文句の一つも垂れてやりたい気分なんだよぉ。 【削り切った鰹節の様】 月:日が当たらないと聞いて、参上して見参して推参してみた。 黄:くどくどしい台詞なんだよぉ。 玄:月読さんはダメです。正史での扱いは適当でも、他で好き放題やってるじゃないですか。 月:この程度で好き放題と言うなんて、まだまだ甘ちゃん。 黄:一体、これ以上、何をすれば心が満たされると言うのか、 そろそろ付き合う方の体力も限界に近い訳なんだよぉ。 【歩くツッコミ要素め】 玄:という訳で、部屋のインテリアを変えてみました。 黄:この猫の置物は何なんだよぉ。 玄:ええ、西方に白虎のアクセントを置くのが良いと言われたのですけど、 持っていなかったので代用として――。 黄:仮にも玄武として、そのプライドの捨て方を褒めるべきなのか、 物臭さをなじるべきなのか、ちょっと判断に困ったんだよぉ。 【何かもうどうでも良いや】 朱:ふに〜。私も〜、少し拘ってみましょうかね〜。 玄:そう言えば、南南西に鳥の小物を置くと尚良しと言われたんですけど、 朱雀さん、ここに座り続けてみませんか? 朱:わ、私にも生活というものがありますのでお断りします〜。 黄:ここは一つ、月読貯蔵の朱雀人形を一つ分けて貰うことで、 事態の打開を図ってみるのは如何であろうか、なんだよぉ。 【それは無いと思うよ】 天:ナンバーワンより、オンリーワンに憧れます。 月:けっ、この偽善者め。黄泉の国に落ちて朽ち果ててしまえ。 黄:分かったから、姉妹喧嘩は日本でやって欲しいんだよぉ。 月:遊園地とは、アトラクションそのものより、施設全体の空気を楽しむもの。 ここでやるからこそ、姉さんとの掛け合いは楽しい。 黄:何て身勝手で自己中心的な発想だと思わされ、 むしろ月読の方が太陽神に向いているのでは無かろうかと錯覚してしまったんだよぉ。 【アイデンティティ完全否定】 黄:それにしても、天照が関わった時の月読の生き生き感は異常なんだよぉ。 朱:これが水魚の交わりって奴なんですね〜。 月:私にとっての水は、常に朱雀。 朱:で、ですから私は、炎の鳥なんです〜。 【月読だからしょうがない】 月:炎でテンション上がる人と言えば、放火魔くらいしか思い付かない。 黄:飛んで火に入る夏の虫とかどうなんだよぉ。 月:朱雀の限界が低温火傷くらいだというのは、研究家の私にとっては常識。 朱:ふ、ふに〜、気にしていることを、こうもズケズケ言われると傷付きます〜。 【はっきり言って無理だろ】 月:そんな傷付いた心をケアするのも、私の役目。 黄:酷い自作自演なんだよぉ。 朱:さ、流石の私も、これには騙されません〜。 月:ところで、ここに特選・最高級木の実シリーズがある訳だけど。 朱:ふにふに〜。 黄:果てさて、朱雀を悪徳商法から守るにはどうすれば良いのか、 仮の保護者としては、長い悩みの種になりそうなんだよぉ。 【出るふには打たれる】 朱:考えてみましたら〜、脳天ヒマワリ娘って、余り褒めてませんよね〜。 黄:何という、今更感なんだよぉ。 朱:ですけど〜、ヒマワリの種は美味しいですから許してあげます〜。 黄:何ゆえに朱雀が上から見ているのか、 この件に関しては様々な方面から批判が噴出しそうなんだよぉ。 【沈むふにも打たれる】 朱:巨大ロボットに乗る夢を見たんですよ〜。 黄:勝手に見れば良いんだよぉ。 朱:水陸両用が売りだったはずなのに〜、 浮いてこなくて散々でした〜。 黄:決して、自分の腕のせいだとは思わないその根性、 買うべきか否か、本気で悩みつつあるんだよぉ。 【保護者制度を採りたいね】 朱:星空が綺麗ですね〜。 月:なぁに、君には敵わないさ。 黄:今日も今日とて、アホなんだよぉ。 月:ええい、このお邪魔ヘビめ。空気を読みさらせ。 黄:一体、この神様は人様の家で何を息巻いているのか、 誰か説明出来る大人を連れて来て欲しいんだよぉ。 【朱雀的御約束之日々】 月:失礼な。こう見えて、割と年長さん。 黄:実年齢と、大人かどうかは必ずしも関係は無いんだよぉ。 朱:つまり〜、満年齢で三歳の私も、大人になれる可能性を秘めて――。 黄:それだけは絶対に無いから、安心しやがれなんだよぉ。 朱:ふ、ふに〜。言い切る前に、完全否定されました〜。
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