【毒針がチクリ】 黄:青龍の誕生日なんて憶えてないけど、 とりあえず労はねぎらっておくんだよぉ。 青:その思案の結果が、徳用胃薬ですか。 黄:麒麟と居る苦労は、推して知るべしという奴なんだよぉ。 青:あなたが四方の中心であった時も、相応に大変でしたけどね。 【しっちゃかめっちゃか状態】 黄:過去の苦労は、補正が掛かって増幅されるものなんだよぉ。 青:普通は、美化されるものだと思いますが。 黄:青龍は記憶力が良いから、そのままで残ってるはずなんだよぉ。 青:何と言いますか、論理が完全に破綻していますよね。 【問題が多過ぎる】 白:やっぱり、青龍が春の聖獣っていうのが納得いかないんだけど。 黄:良い感じでしつこいんだよぉ。 青:草木が芽吹けば、蛇も活動を始める。つまりは、そういうことですよ。 白:あー、それならちょっと納得かも。 黄:これで言い包められるというのも、それはそれでどうなのか、 色々と考えさせられて困るんだよぉ。 【どっちもどっちだ】 白:――龍族って、冬眠したっけ? 黄:コタツさえ無ければ、してやっても良いんだよぉ。 青:それを口実に、何度仕事を放り投げたことでしょうね。 黄:そういう細かいことを気にするから未だに独身なんだと、 敢えて言わせて貰うんだよぉ。 【熱帯魚系列なら何とか】 朱:今更ですけど〜、青龍さんって、肌が青い訳じゃないんですね〜。 黄:生物として不健康なんだよぉ。 朱:ですけど〜、ブルーメタリックなら、ちょっと格好良いですよ〜。 黄:それは恐らくロボット的な発想であって、 現実では中々、受け入れられるものでは無いと思うんだよぉ。 【苦しい言い訳】 朱:私は〜、髪と羽が赤いですし〜、白虎さんは全身真っ白ですよね〜。 玄:それは何処を見ても特に黒くは無い、 私への挑戦ということで宜しいでしょうか。 朱:げ、玄武さんは、瞳が黒いので問題は無いと思われます〜。 【ルールもへったくれも】 白:青龍を酔い潰したら赤龍になるって聞いたんだけど。 赤:かかか。 黄:もう、無茶苦茶なんだよぉ。 青:でしたら、あなたを怯えさせれば、蒼虎になるということですね。 ヘ:こらー! お前ら、又、トレーニングをサボったな! 白:うにゃー!? 【朱雀には良くあること】 朱:私も目を白黒させれば〜、白雀か黒雀になれますかね〜? 黄:そろそろ、誰か止めるんだよぉ。 青:即ち、客寄せパンダと同程度であると認めざるを得ないということですか。 朱:な、何だか、とんだヤブヘビだった気がしてなりません〜。 【危機察知能力だけ優秀】 麒:今日は、外回りの仕事が多いな。 青:御自慢の健脚で、速やかに一回りしてきたら如何ですか。 麒:なぁに、こういう時にこそあの野良猫をだな――。 朱:びゃ、白虎さんでしたら、挨拶回りと言って出掛けてますけど〜。 麒:ちっ――。 【根性だけは買おうか】 麒:仕方無いな。 青:御決心なさいましたか。 麒:ああ……玄武と朱雀に、全てたらい回す。 青:そこまでしてサボろうという精神を、 評価して良いのかが難しいところですね。 【下を御すのも難しい】 朱:と、とりあえず〜、飛んで行けば良いんですかね〜? 麒:むしろ遅くなるだろうが。 玄:私、亀の性質が出る時があるのか、 どうにも歩くスピードが上がらないのですが。 青:行きたくないのなら、はっきりそう言っても良いんですよ。 【過程を端折りたい】 青:自分の仕事は、自分ですべきかと。 麒:それが嫌だからこそ、部下を持っていると言っても過言ではない。 青:現実には、その部下を育ててこそ、楽が出来るんですけどね。 【上司を尊敬して下さい】 白:やっぱり、こっちの方が高めになるんじゃない? 玄:そうでしょうか。私はこちらだと思いますが。 朱:ですけど〜、深読みをしてみますとですね〜。 麒:珍しく、議論が活発化してるみたいだな。 青:中身は、あなたが自滅してしまうのと、私の胃が潰れるの、 どちらが早いかという賭けですけどね。 【大穴百倍くらいか】 白:今なら、一対一のオッズだけど麒麟も乗る? 麒:殴って良いのか? 青:とりあえず自重して下さい。 朱:只今〜、青龍さんがキレて反逆を起こすかの賭けも受け付けてます〜。 青:実際、そうなったらこの国は終わりだという自覚はあるんですけどね。 【妥協と言うより諦めた】 黄:相変わらず、愉快な職場なんだよぉ。 白:先輩、チース。 青:勢いで物を言う癖はどうにかした方が宜しいかと。 白:口って、考えるより先に動かすもんじゃないの? 黄:たしかに白虎の場合、考えたところで大した意見が出る訳でも無いから、 現状維持で良い気がしないでもないんだよぉ。 【魂の問題らしい】 朱:直感って〜、大事ですよね〜。 黄:朱雀が言うことでも無いんだよぉ。 青:あなたが直感で書いた書類は、見るも無残ですけどね。 朱:そ、それはフィーリングで読み上げれば、 何の問題も無いはずです〜。 【脳容量を超えた】 朱:そういえば〜、青と赤って、何で対比なんですかね〜? 黄:哲学的な話なんだよぉ。 青:電磁波の波長で言うと、可視光の両端に近い二つではあるのですけどね。 朱:な、何を仰っておられるのか、皆目分かりません〜。 【基本的に変幻自在】 朱:白と黒は、完全反射と完全吸収だから良いんですよ〜。 青:でしたら、戦隊物のリーダーとサブリーダーということで納得して下さい。 黄:良くもそこまで説明にアップダウンを付けられるものだと、 ちょっとだけ感心してしまった自分が居るんだよぉ。 【或いは天帝の気紛れか】 白:まー、白と黒、青と赤はライバルみたいなものだから良いんだけどさ―― 何で中心が黄色? 黄:そう言われても困るんだよぉ。 青:きっとどなたか偉い御方が、余った色から適当に選んだんでしょう。 黄:そういう運命論的な発想はメタトロンの管轄で、 こっちにまで侵食させないで欲しいんだよぉ。 【黄龍は諦めた】 白:麒麟に黄色成分が足りないから、レモン汁を掛けたら怒られたんだけど。 黄:酷いアホの子なんだよぉ。 朱:肌を黄色くするんでしたら〜、やっぱりミカンの大食いですよ〜。 黄:この変テコ聖獣達を部下としてどの様に御していくのか、 青龍の今後に乞う御期待なんだよぉ。 【出来れば麻酔無しで】 月:最近、漢方の調合に凝っている。 黄:本場中国聖獣の前で、良く言ったものなんだよぉ。 月:皮肉屋で枯れ果てた青き龍の生き胆が必要だから、 ちょっと分けて欲しい。 青:あなたは、私に何を求めているのですか。 【軽いロシアンルーレット】 月:この際、黄龍でも構わない。 黄:そんな適当な材料集めで、一体、何が出来るのやら、 果てさて、疑問で一杯なんだよぉ。 【ちょっとした侮辱罪】 朱:うるち米が〜、うるう米に見えたんですよ〜。 青:閏年の親戚ですかね。 月:何という、母の愛にも似た無限大の優しさ。 黄:残念ながら、知り合いの中でお嫁さん適性が一番高いのは、 青龍ということで纏まってるんだよぉ。 【一人身は怖いよ】 青:それは、褒めているんですか。 黄:半分、呪ってるんだよぉ。 月:いっそのこと、須佐之男の側室にでも納まってしまえば良いのに。 青:どういう理屈で、その様なやっかみを受けないといけないのですかね。
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