【龍よりは格下だけど】 朱:一時期〜、ハンバーガーにミミズが使われてるって伝説が流れましたよね〜。 黄:微妙に古い話なんだよぉ。 白:でも、あれって、土掘り返せば結構居るし、 非常時には割と有用な食料だよね。 黄:百獣の王に比肩する能力を持つと言われる虎がそれで良いのか、 ちょっと本気で考えさせて欲しいんだよぉ。 【ミミズ食いはもう勘弁】 朱:ですけど〜、牛さんをたくさん食べるのって、環境に良くないらしいですね〜。 黄:単純に植物を増やしたいなら、草食獣を間引きすれば良いんだよぉ。 白:ちょ、それは本気で困るんだけどなぁ。 【そろそろ箱一杯に】 月:生きる意味を、考えてみた。 黄:それはダメ人間か、忙し過ぎる人が考えることなんだよぉ。 月:ネット、ゲーム、コレクションと多忙を極める廃人の私には、ピッタリの話。 黄:自覚があるというのは、良いことなのか、 これも審議ボックスに入れて検討させて貰いたいんだよぉ。 【最年長者が何を言う】 黄:それで、どういう結論を得たんだよぉ。 月:うむ。やっぱり私は、姉さんへの復讐一筋に生きるべき。 黄:考えた末の結果に何の変化も見られなかった場合、 時間の無駄だと思ってしまうのは、若い証拠ということにしておくんだよぉ。 【ボケにボケでは収まらない】 玄:心を籠めて育てれば、花はきっと応えてくれます。 黄:果てさて、何処から突っ込むべきなんだよぉ。 朱:とりあえず〜、ヒマワリの種は美味しいので、どんどん作るべきだと思います〜。 黄:風情より食欲が優先されるというのも、 風水を司る四神として、如何なものかと思われるんだよぉ。 【ヒエラルヒーが不明瞭】 玄:それにしても、私の季節である冬に咲く花が少ないのは理不尽ですよね。 黄:玄武の言っていることが理不尽なんだよぉ。 朱:私は夏ですから〜、種類はとても多いです〜。 黄:そして何でそこに優越感を得られるのか、 こやつらの考えることは今一つ分からないんだよぉ。 【井戸端会議は万国共通】 白:いや、私、見ちゃったのよ。青龍が沈痛な面持ちで薬局に入るところをさ。 黄:やっぱり、徳用胃薬が必須の模様なんだよぉ。 月:或いは、栄養ドリンクの大人買いかも知れない。 朱:大穴は〜、育毛剤ですよね〜。 青:麒麟に頼まれたアレルギー薬を買いに行っただけで、 何でそこまで言われないといけないんですか。 【薄幸の美少女っぽく】 黄:麒麟に、何のアレルギーがあると言うんだよぉ。 月:この目は、食べさせる気に満ち溢れていて困る。 青:花粉症だそうです。 黄:だったら、部屋をその花で一杯にして、立ち寄れないようにしてやるんだよぉ。 月:眼鏡っ子が涙目になったら、人気が倍増されるに一票。 【総力あげちゃうよ】 朱:ふに、ふに〜、ふ〜に〜、ふにふに〜。 黄:何の活用形なんだよぉ。 朱:目標としましては〜、ビックリマークを越える、 世界共通の感嘆表現になることなんです〜。 黄:そんな世界は本気で嫌だから、今の内から運動を潰させて貰うんだよぉ。 【軽度のバイオハザード】 月:ふにふに〜! ふに〜? 黄:ここまでは、想定内なんだよぉ。 玄:ふにふに? ふに〜ふに〜。 黄:この辺りまで伝播してしまうと、細菌が漏れ出したかの如く、 回収することは不可能で無かろうかと思ってしまうんだよぉ。 【探究心は買おうか】 メ:ん……。 黄:メタトロン、どうしたんだよぉ。 メ:紅茶と緑茶と烏龍茶のブレンドは……微妙。 黄:それは飲む前に気付くべきだと、 言ってしまってはいけないのかが難しいところなんだよぉ。 【ステレオタイプも無意味じゃない】 メ:次は……砂糖を蜂蜜で練り込んでみる。 黄:聞くだけで胸焼けなんだよぉ。 メ:アメリカでは……きっと受け入れられるはず。 黄:何だか、酷い偏見があったようで、 案外、そういうもののところが恐ろしいんだよぉ。 【貝の如くピッチリと】 白:朱雀が宙に浮けるのって、頭にガスが詰まってるからって説があるんだけど。 朱:な、何を根拠にしているんですか〜。 月:ソースはいつだって、私の脳内。 黄:それは世間的に妄想と言うのだと、いい加減に認めて口を閉じて欲しいんだよぉ。 【詐欺罪で訴えてくれる】 白:でも、頭叩いたら、スカスカのスイカみたいな音がしそうだよね。 朱:そ、その手は何なんですか〜。 月:いや、寝ている隙に試したところ、『ぽよよーん』と奇怪な音がした。 黄:ふにふにと音が出ない朱雀なんて朱雀じゃないと言ったら、 きっと、みんな同意してくれるんだよぉ。 【方向性はともかく】 白:あーあ、一生分の生活費さえあれば、 四神なんてやめてゴロゴロ過ごすんだけどなー。 黄:酷い無気力なんだよぉ。 ヘ:畜生、あの腐れジジィ、今度会ったら、叩きのめしてくれる。 黄:母の方は、とてもエネルギッシュに生きてるんだから、 少しは見習ってみたらどうなんだよぉ。 【烏合は所詮烏合】 白:それはそうと、天帝のじーさんをやっつけるんなら、 恨み持ってるのを集めて、共同戦線張ったら良いんじゃないの? 黄:逆に問うのは、ここの面子を指揮出来るほどの司令が、 一体、何処に居るかということなんだよぉ。 白:あ〜……。 【貴子清濁編参照】 須:くそぅ、何で儂が小間使いなんぞせんといかんのじゃ。 月:そう言えば、そんな話もあった。 須:姉貴ぃ、いい加減、助けてくれやぁ。 月:私はいつだって、面白いことの奴隷だから無理。 黄:姉弟漫才はそれくらいにして、とっとと手を動かすんだよぉ。 【何を今更】 須:ちくしょう、こうなったら、きさんを人――鳥質にしちゃるけん。 朱:ふ、ふに? 月:おっと、これは意外な展開。 黄:質というのは客観的な価値のあるものにしか発生せず、 その小鳥ではちょっと難しいかと思われるんだよぉ。 朱:い、命の価値は地球より重いというのは、 詭弁だということを思い知らされました〜。 【鳥の匂いを断てば良い】 朱:ね、猫の白虎に関しまして、御相談があるんですけど〜。 黄:どうしたんだよぉ。 朱:最近、私を見ると噛み付いてくるんですけど、 躾の問題ですかね〜? 黄:それは恐らく、餌と認識しているだけで、 他意は無いと思われるんだよぉ。 【御命名は計画的に】 猫:うるにゃーご。 黄:それにしても、いつも通り目付きが悪いんだよぉ。 白:何かこの子とは、同士って言うか、ライバルって言うか、 同じ匂いがするんだけど。 黄:姓名判断をバカにしていたけれど、 名は体を表すというのは、あながち間違ってないのかも知れないんだよぉ。 【癒着度マックスレベル】 朱:この世から〜、悪の芽を無くすにはどうすれば良いんですかね〜? 黄:また、恐ろしい難題を吹っ掛けてきたんだよぉ。 月:全ての人が規則正しい生活をし、お酒は控え目に、上司の愚痴は言わず、 浮気をせず、育児に不満を漏らさず、過度の借金もしなければかなり減る。 朱:そ、そんな社会は、どうなんですかね〜? 黄:ある意味、人間味そのものが悪の芽であり、 それを断つというのは不可能に近いと思うんだよぉ。 【ハエ叩きで落とせそう】 黄:まあ、正義の味方ごっこをしたいと言うのなら、止めないんだよぉ。 朱:私は〜、空を飛べますから、適役ですよね〜。 月:力を持っていても、宙に受けない私は、嫉妬するしかない。 黄:あんな蚊トンボ以下の浮遊術、あっても無くても大差無いと思うのは、 絶対に間違いじゃないんだよぉ。 【何しろ暇だから】 月:そうだ、自力が無理なら、科学に頼ろう。 黄:神様の発想じゃないんだよぉ。 月:ヒヒイロカネが浮遊素材だという事実は、 この際、さておくことにする。 黄:考えてみれば、それでグライダーでも作れば解決だというのに、 何でそんな遠回りをするんだよぉ。 【愛は血よりも深し】 黄:そして、この巨大な箱舟は何なんだよぉ。 月:折角だから、世界が崩壊しようと耐えられる設計にしてみた。 黄:現代のノアが居るんだよぉ。 月:残念ながら二人乗りだから、私と朱雀以外は乗ることが出来ない。 黄:予定調和の如くあっさり切られた姉と弟に同情すべきか否か、 随分と業の深い話だったんだよぉ。
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