邂逅輪廻



【天然最強論再燃】
朱:面白いことを言うのって〜、難しいですよね〜。
黄:朱雀の場合、存在自体が面白いんだよぉ。
朱:ふに〜?
黄:鳴いてるだけで面白いとか、ある意味、
 真面目に笑いを取ろうとしている人を馬鹿にしてるんだよぉ。


【世界情勢関係無し】
白:朱雀ってさ。中国が極秘裏に開発してる、バイオウェポンって可能性は無いの?
朱:な、何だか、無茶苦茶を言われています〜。
月:いや、その件に関しては、私も可能性を感じていた。
黄:今日も今日とて、ここだけはとても平和なんだよぉ。


【国家乗っ取り計画発動】
月:差し当たり、朱雀学研究委員会に新説として提出しておく。
朱:そ、そんなものがあるんですか〜?
月:構成員、随時無限に募集中。
黄:この会員が、何処かの国で過半数となった時、
 恐ろしいプロジェクトが実行される空気なんだよぉ。


【完全なる人格の領域】
朱:シロサイさんとクロサイさんが結婚したら〜、子供さんはどうなるんですかね〜。
黄:メンデルにでも聞いてくれば良いんだよぉ。
朱:ふに〜。シマウマさんやパンダさんみたいになったら面白いと思ったんですけど〜。
黄:この発想力を科学研究で生み出せるなら、人類はもっと成長して然るべきなんだよぉ。


【未来の超エネルギー発掘か】
朱:ふにふにふに〜。
黄:どうでも良いけど、何で飛んでる間中、鳴き続けてるんだよぉ。
朱:何故だか〜、こうしないと落ち着かないんですよ〜。
黄:もしや自動車に於ける排ガスの如く、動力の残りカスが漏れる音なのではないかと、
 ふと思ってしまったんだよぉ。


【何という使えなさ】
朱:試しに〜、声を出すのをやめてみますね〜。
黄:何がどうなるやら、なんだよぉ。
朱:……。
黄:どうなんだよぉ。
朱:……ふ、ふに! 息が止まって、死ぬかと思いました〜。
黄:このどうしようもない不器用さ加減。如何ともし難くてコメントしようがないんだよぉ。


【典型的類友】
月:朱雀も、酸素が必要だということが、何よりの驚き。
朱:わ、私を、嫌気性細菌みたいに言わないで下さい〜。
黄:常軌を逸するという意味では、遥かに上回るんだよぉ。
月:それでも尚、原子力で稼動している仮説は決して捨て去らない。
黄:こっちはこっちで、頭の配線は常軌を逸している訳なんだよぉ。


【こいつは困り者だ】
月:ふにふに〜。
黄:何の真似なんだよぉ。
月:もしや、重力を断ち切る呪法の類では無かろうかと思った。
黄:方向性は確実に間違ってるにせよ、
 何でも試してみる姿勢だけは買うべきか、実に悩ましい話なんだよぉ。


【何故か牧歌的に】
白:龍と鳳凰って、文化的な意味で、妙に仲が良いよね。
黄:絵的に合致するのは、誰もが認めるところなんだよぉ。
朱:ふ〜に〜ふにふに〜♪
黄:現実的に過大広告であることは、敢えて否みやしないんだよぉ。


【野良猫には難しい】
白:たしかに肩車しても、仲の良い姉妹にしか見えないよね。
朱:た、高いところは、怖いんです〜。
黄:鳥類が、何を言ってるんだよぉ。
白:でも大空を舞ってる鳥達の中にも、
 怖いけどビジネスと割り切ってるのも居るんじゃないかな。
黄:そういう無理をするのは人間だけだと、
 意外と知られてないのが実情なんだよぉ。


【それは良いのだろうか】
白:うーん。たしかに、狩りが嫌いな肉食獣に会ったことないなぁ。
黄:生物とは、そういう風に出来てるんだよぉ。
朱:となると〜、日がなゴロゴロしてる黄龍さんの特性って何なんですかね〜?
白:個体として、終末を迎えるだけの老年期に入ったってことじゃない。
黄:こういう悪態を聞き流す能力が、一万年で身に付けたものなんだよぉ。


【何か潰れた】
朱:わ、私が黄龍さんをおんぶするのは、無理があります〜。
黄:鍛え方が足りないんだよぉ。
白:世の中、鳳凰に乗って空を飛びたいって夢を持ってる人も居るはずだもんね。
朱:そ、そんな一方的な願望を叶える為に、
 私が努力しなければならないのは理不尽――ペチッ。


【全方位ツッコミ許容体勢】
月:新しい武器の製造に着手しようと思う。
黄:わざわざ、断ることでもないんだよぉ。
月:そんなつれないことを仰るなんて、いけずな御方どすえ。
黄:あんた一体、何処の出身なんだよぉ、
 と突っ込んだら負けの気がするのが恐ろしい所なんだよぉ。


【歩くパンドラボックス】
月:今回の挑戦では、朱雀の炎を使ってみようと思う。
朱:ふ、ふに?
黄:新しいと言えば新しいんだよぉ。
月:鳳凰の神聖なる灯火を用いれば、或いは、
 現行の神器を越えるものを生み出せるかも知れない。
黄:理屈は正しいにしても、朱雀だけに、何が起きるか分からないんだよぉ。


【天は才を選ばず】
月:中々、溶けない。
朱:わ、私に言われましても〜。
黄:ハンダ程度でも時間が掛かるのに、ヒヒイロカネ相手じゃ当然の話なんだよぉ。
月:そろそろ、飽きてきた。
黄:絶望的なまでに職人適性が無いくせに、
 鋳造技術を知る数少ない人物であることが難儀なんだよぉ。


【読み切れる訳がない】
?:おい、てめーよ。こっちジロジロ見てんじゃねーぞ、コラ。
月:神器が、意志を持った。
黄:まだまだ想定内なんだよぉ。
?:ちっ、イワナなんか食えっかよ。干し柿持ってこい、干し柿。
月:しかも、ベジタリアン。
黄:さすがにそれは想定外にしても、当たっても嬉しく無い辺りが奥深いんだよぉ。


【素敵な時間差攻撃】
白:一つ、気付いちゃったんだけど。
黄:どうしたんだよぉ。
白:外国生まれの私がここで白虎やってるのって、もしかして珍しいこと?
青:百年経ってようやく気付くとは、何と返答して良いのか分かりませんね。


【実力者ならともかく】
白:でも、未だに時給制なんだよね。
黄:まだ言ってるんだよぉ。
白:外国人労働者差別は憲法違反であると、徹底的に争わせて貰おうかな。
黄:何処でそういう知識を仕入れるかは知らないけど、
 この国でその論理が通じるはずは無いんだよぉ。


【忠誠心はゴミ箱へ】
月:オネェサン、オネェサン。ニホンで良い仕事アルヨ。
黄:訳の分からない引き抜きをするんじゃないんだよぉ。
白:終身雇用保証と、福利厚生次第では考えても良いけど。
黄:そしてそっちも、堂々と売国的行為をするんじゃないんだよぉ。


【一種の接待上手】
白:結局、ビミョーな仕事だったから断ったよ。
黄:至極当然な流れなんだよぉ。
白:やっぱり、中国が一番だよね。
黄:確実に誰に対しても言っている。
 聞いてなくても、その匂いだけは感じ取ったんだよぉ。


【一神教には分かるまい】
玄:神様って、本当に居るんですかね?
黄:四神の一角が、何をほざいているんだよぉ。
玄:ですが私の知る限り、青龍さんを除けばそれ程でもないと思うのですが。
朱:ふにふに〜。
白:うにゃー!
黄:その件に関しては全く否定も出来ず、
 如何ともし難い状態であることは認めざるを得ないんだよぉ。


【良くある当て馬】
月:あ〜、奈良漬け美味しい。
黄:あんなのでも、日本では屈指の高位神なんだよぉ。
玄:そうですね。何だか、自信が付きました。
月:私の与り知らぬところで、勝手なことを言われている気がしてならない。


【プロパガンダも大変だ】
玄:神は極めて我々に近しい存在なのです。
 故に、人は卑屈になる必要など無いのです。
黄:何で新興宗教を立ち上げてるんだよぉ。
玄:うう……人が全然、集まらないのですが。
黄:神は完全性を持ってこそ神であり、
 不完全なモノが流行るのは極めて稀有なことなんだよぉ。


【脅威の才能浪費率】
玄:先代、お願いです。私を、完全な存在へと改造して下さい。
黄:この発想は難しかったんだよぉ。
亜:うーん、流石の私も、命が無いものを完全にするのは難しいかなぁ。
黄:逆に命があれば可能なのかと問いたいけれど、
 本当にやりかねないのが怖いから黙ってることにしたんだよぉ。


コント連載中



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