邂逅輪廻



【コンビニ前の不良か】
麒:ふん。相変わらず、誰も彼も引き込んでるんだな。
白:うにゃー。
月:あぁ、浅漬け食べたい。
朱:ふにふにに〜。
黄:好きでやってるんじゃないんだよぉ。
白:お金も掛からずまったり出来るとこなんて、今時、中々無いよねー。
黄:うちを馴染みの喫茶店みたいに言われるのは心外だけど、
 残念なことに否定する要素が無いんだよぉ。


【基本的にグラスハート】
月:これ程までに見事な嫉妬は、驚嘆に値する。
黄:月読が言うことじゃないんだよぉ。
麒:だ、誰が黄龍なんかに嫉妬をするものか!
黄:そしてそっちも、妙な動揺をして、
 反応に困らせるんじゃないんだよぉ。


【サンドバッグ最強説】
麒:マラソンの距離は、短すぎると思うんだが。
黄:それはそれは。駿馬様は下々の苦労を分からなくて、
 結構な話なんだよぉ。
麒:微妙に、棘があるんだが。
黄:これを微妙と感じる図太さが、
 トップには必要ということなのかも知れないんだよぉ。


【俺様至上主義の極み】
麒:中国縦断コースなど面白いだろう。
黄:面白いだけで、参加者が集まらないんだよぉ。
麒:つまり走りきるだけで、私が優勝するということだな。
黄:何だか、それで本当に満足なのかという、
 考えさせられる話になってしまったんだよぉ。


【性格に難が】
麒:蹴り技を開発したいのだが。
黄:どうでも良いけど、何で毎度うちに来るんだよぉ。
青:恐らく、他に友人と呼べる方が居ないんでしょうね。
黄:ほほぅ、なんだよぉ。
麒:お前らは、想像で話をするんじゃない!


【それもまた生き様】
黄:職場や肩書きを離れても付き合える友達が居ないと、
 老後が辛いんだよぉ。
麒:だから、想像で物を言うな。
黄:じゃあ具体的に名前を挙げるんだよぉ。
麒:さぁて、仕事に戻るとするかな。
月:本当、駿馬の逃げ足はいつ見ても惚れ惚れする。
黄:論争が出来ない者の処世術は、詰まるところ、
 こういうところに落ち着かざるを得ないんだよぉ。


【驚異的変人率】
麒:じゃあ、お前は仕事関連以外に居るって言うのか。
則:のぉ。暖こうなったのじゃ。茶会でも開かぬかえ。
天:黄龍さん、聞いて下さい! 須佐之男がですね――。
黄:これが、徳の違いというものなんだよぉ。
青:友人の質については、余り触れられていませんけどね。


【土下座くらいヘッチャラ】
麒:畜生、泣いてやる。
朱:ま、まあまあ。人生、色々なことがありますよ〜。
黄:世の中、朱雀に慰められる以上に屈辱的なことなど存在するのか、
 若干の興味が湧いて困るんだよぉ。


【隠者的着地点】
麒:人生を、考え直してきた。
黄:えらく壮大なテーマを、軽々しく言ったものなんだよぉ。
麒:アレだ。結局は飯が旨く、寝入りが良ければ全て良しだな。
黄:随分と思考を放棄した結論に至ったようで、
 案外、真理なんてそんなところにあるのかも知れないんだよぉ。


【物凄い言い様だ】
朱:人生ですか〜? 御飯が美味しくてぐっすり眠れれば、
 それが幸せですよね〜。
麒:もう一度、全てを見詰め直してくる。
黄:たしかに、頭を使い尽くした末の結論が朱雀に被ると、
 全てが信じられなくなっても仕方無いんだよぉ。
朱:ふに〜?


【まあそんなものだ】
麒:世界とは何かを、考えてきた。
黄:脈絡が無いんだよぉ。
麒:結局のところ、相手を泣かせない程度に脅し続けるというのが、
 最良という結論に落ち着いた。
黄:酷い処世術だと思いつつ、
 現実的にそんなものだというのが悲しくも切ないんだよぉ。


【これも人の生き様】
白:力なんか持っても、更に上の力で潰されるだけだよねー。
黄:酷い無気力なんだよぉ。
窮:だって、お父さんとお母さんに勝てる日が来るなんて、
 全然、イメージできないんだもん。
黄:若くして巨大な壁にブチ当たるというのは、
 人生に与える影響が大き過ぎるのかも知れないんだよぉ。


【神と言ってもアレだけど】
麒:果物を食いたい。
黄:好きなだけ食べれば良いんだよぉ。
麒:黄龍。山に入って採って来い。
黄:良い感じで神経を逆撫でする行為であり、
 相手をするなという神のお告げがあったんだよぉ。


【龍族だけにね】
麒:お前に代わって日々仕事をしているというのに、
 何という言い草だ。
黄:頼んだ憶えは無いんだよぉ。
朱:ま、まあまあ、お二方。落ち着いて下さい〜。
黄:そう言うなら、朱雀が採ってくれば良いんだよぉ。
麒:それは妙案だな。
朱:こ、これはとんだヤブヘビでした〜。


【確率は偏るもの】
朱:と、とりあえず、採ってきました〜。
?:パピポ〜。
黄:発声する果物を、初めて見たんだよぉ。
朱:ふに〜。私は良く見掛けるんですけどね〜。
黄:類は友を呼ぶ。つまりは、そういうことなんだよぉ。


【基本はイエッサー】
麒:これを食えと言うのか。
朱:きっと〜、とても珍しい味だと思うんですよ〜。
黄:まあ、前代未聞ではあると思うんだよぉ。
麒:良し、上司命令だ。お前が先に食え。
朱:り、理不尽極まりない返しです〜。
黄:縦割り社会なんて、概ね、こんなものなんだよぉ。


【生え変わりの季節】
麒:コレクションを始めようと思うんだが。
黄:本当に、飽きっぽいんだよぉ。
麒:珍しい獣の羽なんか、簡単に集まると思うんだがな。
黄:そりゃ、一般には稀少かも知れないにしても、
 ここでは只の部屋ゴミなんだよぉ。


【早くも暗雲】
白:コレクションって言えば、古銭なんか定番じゃない?
麒:そんな守銭奴みたいな真似が出来るか。
黄:ちょっと違うんだよぉ。
麒:大体、使えもしない金を集める輩の神経が理解出来ないしな。
黄:そもそも、コレクションそのものが向いてない、
 そんな気がしてきたんだよぉ。


【イメージ禁止】
朱:麒麟さんでしたら〜、古代の武器なんか似合うんじゃないですか〜?
麒:分かってないな。この世界、拳に勝る凶器などない。
黄:それは又、極端な話なんだよぉ。
月:だったら、拳そのものをコレクションすれば良い。
黄:何という悪趣味。そして、何という猟奇趣味なんだよぉ。


【そして小金コレクターへ】
月:神器コレクターとして、アドバイスを。
黄:そんな話もあったんだよぉ。
月:レプリカで満足出来なくなったら危険信号。
 本物を手に入れる為に手段を選ばなくなる。
黄:何とも重々しく、やっぱりコレクションなんて、
 始めない方が良いのではないかと思わされたんだよぉ。


【国家権力には勝てない】
麒:鉄道は、半永久的に楽しめる趣味だそうだ。
黄:マニアックな話なんだよぉ。
麒:とりあえず、共産党幹部と今後の路線計画を話し合ってくる。
黄:余りに壮大な鉄道遊びに、素人は一切、付いていけないんだよぉ。


【税金財布説】
麒:リニアモーターカーは、心が躍る。
黄:贅沢な話なんだよぉ。
麒:しかしこれは遊びと呼べるのか、境界が曖昧だな。
黄:最早完全に只の国家的プロジェクトで、
 マニアと言うより、国策と言った方が正しいかと思われるんだよぉ。


【今日の生贄さん】
麒:仕方無い。龍の鱗でも集めてみるか。
青:さて、私は仕事がありますので。
黄:逃げやがったんだよぉ。
セ:オー、ボンジュール、皆さん。本日も御機嫌麗しゅう。
黄:そして不思議なことに、誘蛾灯の如く、
 必要な餌は必要な時に集まるものなんだよぉ。


【まだまだ初心者】
黒:うむ。何だかいつも以上に騒がしいな。
赤:ケケケ。
黄:ここは同窓会会場じゃないんだよぉ。
麒:何でも良い。片端から頂いていくぞ。
黄:こうも簡単に手に入る様では、
 集める楽しさが本当にあるのか、何処までも疑問なんだよぉ。


コント連載中



 ネット小説ランキングさん(現代ファンタジーコミカル部門)にて「それゆけ黄龍ちゃん!」を登録しています。御投票頂けると、やる気が出ます(※一作品につき月一回有効。複数作品投票可能)。

ネット小説ランキング:「それゆけ黄龍ちゃん!」に投票


サイトトップ  小説置場  絵画置場  雑記帳  掲示板  伝言板  落書広場  リンク