【本当に仲が悪い】 青:少し、真面目にあなた方を教育してみようと思います。 朱:ふ、ふに? 白:ど、どうゆう風の吹き回し? 青:上が無能で下まで使い物にならないと、屋台骨まで揺らいでしまいますから。 黄:いきなり何を言い出すやらにしても、 麒麟を全否定する部分だけは大賛成なんだよぉ。 【いつものこととも言う】 青:先ずは長距離走で、基礎体力をつけて貰います。 白:お、お母さん達にしごかれてるのに、何でこっちでまで。 朱:ふに〜……世界が、メリーゴーランドです〜……。 玄:とりあえず、二足歩行は非効率的ですので、 キャタピラの装着を認めて頂きたいのですが。 黄:良い感じで、とてもカオスな空間になりつつあるんだよぉ。 【仕切り役の限界】 青:懸垂は、何回出来ますか。 朱:ぶ、ぶら下がるのでさえ、精一杯です〜。 玄:今、肘パーツに、想定外の異音がしたのですが。 白:こ、こんなこと出来たって、獲物捕るのには何の関係も無いって。 黄:それにしても、恐ろしいまでに緊張感が欠如した現場なんだよぉ。 【只の嫌味小僧ではない】 青:測定の結果、朱雀は五歳児並、白虎は飽きっぽく、 そして玄武は想定していないことに弱いという結論になりました。 黄:何という、周知の事実なんだよぉ。 青:この結果を基に、後でメニューを配りますから、 日課として消化して貰います。 黄:それにしても、本気になった青龍がここまでスパルタだとは、 長い付き合いで初めて知った気がしてならないんだよぉ。 【これが相応と】 青:次は、学識です。 黄:前に、ヘルが似たことをしたけど、無駄だったんだよぉ。 青:教育とは、その者の程度に合わせることが大事なのです。 黄:ところで、この小学生向けの教材はなんだよぉ。 【何種類分かるんだろう】 白:先生! 東欧出身者に、漢字は無理だと思います! 青:これが、ヘルの敗因です。 黄:凄い納得感なんだよぉ。 朱:ふに〜。いつも思うんですけど〜、漢字ってたくさんありますよね〜。 黄:生粋の中国っ子なのに、こちらはこちらで、 色々と問題な発言をしているんだよぉ。 【歴史書からは消しておく】 青:とりあえず、この二人にはカナを憶えて貰いましょう。 黄:遠回りなのか、近道なのかが分からないんだよぉ。 白:あおいそら、しろいくも、かがやくたいよう。 黄:こんな四神が居たことを、本気で後の世に残したくなくなってきたんだよぉ。 【脳内もそんなものか】 朱:す、凄い発見をしました〜。 黄:こっちは何なんだよぉ。 朱:ひらがなのりと、カタカナのリは〜、殆ど同じ形なんです〜。 黄:日本人なら五歳児でも知ってることを、 そんな喜々として語られても困ってしまう訳なんだよぉ。 【家族会議は必須】 青:次は、作文でも書いて貰いましょうか。 黄:表現力は大事なんだよぉ。 白:私にとって一番大事なものは、何よりも私自身です。 黄:授業参観辺りでこれを発表したら、ちょっとした阿鼻叫喚で、 愉快なことになりそうなんだよぉ。 【内容も皆無】 朱:世界経済の動向は〜、私にとってとても難しく〜、 未だ混迷の度合いを増すばかりです〜。 黄:どうでも良いけど、〜、は文中でも必須項目なのか、 別室で話し合おうと思うんだよぉ。 【微調整が難しい】 玄:その時、世界は暗黒の力に覆われた。嗚呼、この世に希望の光は無いのか。 その時、神より魔を祓う能力を備えられた少年が立ち上がり――。 黄:まだ、その病気が治ってなかったのかと、 先代に文句を付けようかと思うんだよぉ。 【そもそも鳴き声だしね】 青:折角なので、あなたもどうぞ。 黄:昨今の報道機関は、ある種、傲慢の一途を辿ってるんだよぉ。 国家に対する監視役と言いつつ、その報道機関に対する監視役が必要な状況は、 イタチゴッコの様相を呈してきたんだよぉ。 朱:わ、私に言っておきながら、だよぉ、は外さないんですか〜? 黄:これを無くすと、アイデンティティを喪失しそうで、 底が無いくらい、恐怖を感じてしまう訳なんだよぉ。 【超長期計画発動】 青:さて、経済学ですか。 黄:何処まで噛み砕く気なんだよぉ。 青:良いですか。八百屋さんでキャベツを買うとします。 そこには、農地で一生懸命、生産する農家の方々の努力があるのです。 黄:このレベルから現代の投機市場まで広げようと思ったら、 一体、何年掛かるか、さっぱり分からないんだよぉ。 【脳を基本から変えないと】 白:でもさ。究極的に言えば、山に篭もれば獲物は狩り放題だし、 食べられる野草はあるし、何とかなるもんだよね。 青:これが、経済学の通用しない典型です。 黄:やっぱり、無理なものは無理だと、今の内に認めた方が、 楽なんじゃないかと思うんだよぉ。 【青龍の根気が凄い】 朱:ふに〜。私は〜、数が大きくなると、 模様としてしか認識出来なくなるんですけど〜。 黄:こちらも、致命的な欠陥を持ち合わせているんだよぉ。 青:良いですか、千の次は万、更にその次は十万となってですね――。 黄:よもやすると、自分が抱えている膨大な借金も、 綺麗な紋様にしか見えてない可能性が出てきた訳なんだよぉ。 【本格的個別指導の実現】 白:ん? ついこないだ、デイトレードしようとしてなかった? 朱:あれは〜、絵柄合わせみたいに考えてやっていたんですよ〜。 黄:恐ろしい綱渡りなんだよぉ。 青:なるほど。理論より感覚を優先させれば良いのですか。 黄:そしてそっちも、教師としての才能を、 いかんなく発揮するんじゃないんだよぉ。 【現代科学の結晶なのに】 青:次は、自然科学ですか。 黄:これも、噛み砕くのは難しいんだよぉ。 玄:ついに、私のターンが回ってきました。 黄:玄武の場合、余りに知識と技術が偏りすぎていて、 とても参考になるとは思えない訳なんだよぉ。 【只の製作ミスでは】 玄:見て下さい。この白魚の様な指先。 何と、左手中指第一関節だけ、逆に曲げることが出来るんです。 黄:ビックリロボット大賞なら、世界各地、色んなところで開催されてるから、 随時、参加すれば良いんだよぉ。 玄:え〜!? 【何よりも実用性】 青:さて、この二人に理解出来るレベルまで落とすとなると――。 朱:ふに〜。 白:うにゃにゃー。 青:この、乾いた木を御覧下さい。 これらを擦り合わせると、火種を作れるくらいの温度まで上がります。 黄:何でサバイバル実習になっているのか、 痛いほど思考経路が分かってしまうから困るんだよぉ。 【何処までも逸れ放題】 朱:私でしたら〜、羽が一枚あれば着火は可能です〜。 白:いや〜、便利な話だよね。一匹持ち込めば、それだけで焼き鳥を作れるって。 朱:そ、そういう意味で言ったんじゃありません〜。 青:それにしても、自然科学の講義は一体、何処に行ったんでしょうね。 【不勉強なだけかも】 青:科学を噛み砕くのは難しいんです。 黄:開き直られても困るんだよぉ。 青:例えば、カミソリは、何故ヒゲをキレイに剃れるのか、 論理的に説明が出来ますか。 黄:この年になっても、世の中は存外、謎だらけなんだよぉ。 【収拾しないから】 朱:恐らく〜、あの刃の先には、 ヨクソレールという化学薬品が塗ってあるんですよ〜。 青:そういう、一昔前のマンガの様な回答は要りません。 白:だったら、スグスッキリーっていう――。 青:お願いですから、被せるようにボケ続けるのはやめて下さい。 【呂蒙という人が居てだね】 青:やはり、一日や二日鍛えたくらいでは変わりませんか。 朱:ふにふに〜。 黄:むしろ、変わる日が来るのかが疑問なんだよぉ。 青:士、別れて三日なれば、すなわち、さらに刮目して相待て、です。 若者は、飛躍的に成長する可能性を秘めているのですよ。 黄:それは努力する人限定で、しかも男子の話だったと思うんだよぉ。 【国家千年の計】 白:先生! 宿題、やったんですけど、うちに忘れてきました! 青:その言い訳は聞き飽きました。 朱:私は〜、やろうと思ったんですけど、忘れました〜。 青:やってないんじゃないですか。 黄:教育とは国の礎であるものの、これが国益に反映される日は、 一体、いつのことやら、なんだよぉ。
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