邂逅輪廻



【月読探訪編参照】
白:ちょっとお宝探しに、山へ篭もって来るね。
黄:前に、月読が似たことをしてたんだよぉ。
白:あんな、お菓子の家を再建する為に忘れ去られた話はしないで欲しいなぁ。
黄:自分達で食べておいて、文句を付けること自体、色々と間違ってるんだよぉ。


【原理は不明】
白:何でも、幻の猪がそこで獲れるらしくてね。
黄:これは美味探訪の物語では無いんだよぉ。
白:やっぱ、旨いものと聞いたら翼を生やしてでも飛んでくのが筋ってもんでしょ。
黄:翼が無くても飛べる龍族に、今すぐ土下座して謝るんだよぉ。


【だったら給料寄越せ】
青:その情熱を、仕事の方にも生かして頂きたいものですけどね。
白:あちゃー。嫌味を言われたー。
黄:全然、効いて無いんだよぉ。
青:私の手には負えませんので、あなたの教育の賜物ということにしておきます。
黄:一体、いつから教育係になったのか、明確に説明しやがれなんだよぉ。


【そして結局ブーメラン】
朱:ふに〜。脳がふにふに〜。
青:あれも、あなたの素晴らしいカリキュラムの結果です。
黄:役人お得意のたらい回しをするつもりなら、
 こっちはこっちで、麒麟にたらい回してやるんだよぉ。


【頭脳の構造欠陥】
白:森に入れば、木がたくさんある。
黄:何という、定義そのものなんだよぉ。
朱:ここは一つ〜、木の無い森を開発して、世間をあっと言わせましょう〜。
黄:恐らく、あっと言うどころか、
 汚い物を見るような目で見られるのが関の山なんだよぉ。


【白虎発掘編参照】
白:さてと、罠を仕掛けないとね。
黄:随分と、受身な発想なんだよぉ。
白:穴掘りは得意だもん。え〜と、通り道はここら辺かな?
黄:まさか、こんなところで特技が発揮されようとは、
 一体、誰か思ったであろうか、なんだよぉ。


【猪武者と言うしね】
白:そして、後は飛び出してくる様にすれば完璧だよね。
黄:どんな餌を撒く気なんだよぉ。
白:ハハハ。猪って、干支決めの時、
 明後日の方向に走ってドンケツになったんだってね。
 悔しかったら、正攻法で最速だった虎に勝ってみなって。
黄:たしかに、挑発という名の餌であることは間違いないにしても、
 何か釈然としないものが残るんだよぉ。


【あくまでも保険】
?:ブモー!!
白:お、早速釣れた。
黄:哀れな話なんだよぉ。
白:うにゃー!!
黄:そして、正拳でワンパンノックアウトするなら、
 落とし穴の意味か意義を克明に説明するんだよぉ。


【我慢こそ調味料】
白:うーん、こいつは幻じゃないっぽいね。
黄:ある意味、凄い不運なんだよぉ。
白:ま、とりあえず小腹も空いたし、ありがたく頂いちゃいましょ〜。
黄:そして、稀少な珍味を取る前に食らおうとする辺りが野良猫なんだよぉ。


【無益な説得】
白:こいつも違うっぽいなぁ。
黄:そろそろ、狩り尽くされるのでは無いかと思ってしまうんだよぉ。
朱:大丈夫ですよ〜。こんなこともあろうかと、ヘルさん達を呼んでありますから〜。
黄:論点はそこで無いと、誰か明快に説いて欲しいんだよぉ。


【とても団欒です】
ヘ:呼ばれて、やってきた。
窮:うにゃー。
黄:もう、好きにして欲しいんだよぉ。
フ:いやぁ、まさか生きてる内に娘の手料理を頂けるとは思いませんでした。
黄:そう言われると、何だかほのぼのしたものであると騙されてしまいそうなんだよぉ。


【微妙な距離が】
白:へい、いっちょ。生け作りあがったよ。
朱:い、いきなり修羅場です〜。
黄:早くも、幻がどうでも良くなってきたんだよぉ。
ヘ:オーダーの肝臓焼きがまだ来てないぞー。
白:しぃません。今、お持ちしますんで。
黄:それにしても、本当にこれが母娘の会話かと、色々、考えさせられるんだよぉ。


【本職はそちら】
ヘ:食った、食った。
黄:これは酷い死屍累々なんだよぉ。
フ:いつ無補給での作戦行動があるか分からないのですから、
 食べられる時に食べておくのは鉄則ですよ。
黄:傭兵の基本を述べられても、太平のこちらとしては対応する術が無いんだよぉ。


【欧米式の極み】
白:うーん。それにしても幻の猪は捕まらないね。
黄:ここまで食べたら、もう充分の気がするんだよぉ。
ヘ:食後、旨いもので口直しというのは、大概の国である風習だぞ。
黄:肉に肉を覆い被せる食事スタイルは、
 肉食獣以外では見られないものだと思うんだよぉ。


【涙の戦力外通告】
白:生息域に問題があるのかなぁ。
ヘ:そういう時は、ローラー作戦が基本だ。
黄:たった六人で、何が出来るんだよぉ。
ヘ:そこの小鳥が大空から監視すれば、当たりは充分に付けられる。
朱:ふ、ふに?
黄:そんな出来もしないことを当てにされると、
 軍師としての能力にまで疑問が生じてしまうんだよぉ。


【それが自然の掟】
ヘ:とりあえず、罠は張っておいた。
黄:鳴子とは、随分古典的なんだよぉ。
ヘ:あの馬鹿共を相手にするには、これでも過剰なくらいだ。
黄:差し当たり、捕食者としての傲慢は母娘一緒だと、
 しみじみ思わされた訳なんだよぉ。


【骨董品レベルの話】
白:ん〜。こいつは幻じゃないかなぁ。
ヘ:いや、そうじゃないと思う。
窮:お母さんに賛成。
フ:いえ、私は反対ですね。
朱:か、鑑定人の意見が真っ二つです〜。
黄:そう言えば、稀少だの逸品だのと言われても、
 その定義が曖昧すぎることをすっかり忘れてたんだよぉ。


【蹴球的展開】
朱:ここは〜、専門家にお願いするのが良いと思うんですよ〜。
?:何という凡庸な味だ。これで満足している様では、程度が知れるというものだ。
黄:何処から連れてきたかはともかく、
 とりあえず挑発行為で一発退場を宣告させて貰うんだよぉ。


【そこは触れないで】
朱:み、皆さん〜。黄金色に輝く猪を発見しました〜。
白:おぉ。それはまさしく幻。
フ:ここは一つ、全力を出させて貰いますか。
黄:というより、これだけ分かり易い特徴なら、
 今までの議論は何だったんだという話になってしまうんだよぉ。


【地位が低すぎる】
窮:仕留めたり〜。
ヘ:うむ、良くやった。
黄:一切、動かなかったのに、何でそんな偉そうなんだよぉ。
ヘ:指揮を執るものの責務は、猪武者には分からんだろうな。
黄:猪の方も、まさかここまで扱き下ろされる人生を送るとは、
 考えてなかったと思われるんだよぉ。


【何だかんだで六百年】
白:それで、どうやって分配しようか。
ヘ:とりあえず、私が内臓を頂く。
黄:群れに於ける、分かり易い力関係なんだよぉ。
フ:妻の言うことには極力逆らわないのが、夫婦円満の秘訣です。
黄:そして何処と無く、全てを諦めた感が滲み出てる気がしてならないんだよぉ。


【新時代の度量衡】
ヘ:ガツガツ。
黄:それにしても、いつまで食べる気なんだよぉ。
ヘ:前に言った通り、熊なら三匹まで食える。
白:それって、朱雀換算だとどれくらいなんだろうなぁ。
朱:で、ですから、私を単位に物を考えるのはやめて下さい〜。


【客神扱いなので】
ヘ:うむ。色は派手だが、味は普通だったな。
白:どちらかって言うと、見た目が伝説だったっぽいね。
黄:酷い話なんだよぉ。
ヘ:後は、残った骨を万病に効く漢方だと言い切って売り捌けば、
 ミッションは完成したと見て良いだろう。
黄:お願いだから、そういう阿漕な真似は、自国の方でやって欲しいんだよぉ。


【捕れる内が華】
白:ふぅ、暫く猪は良いや。
黄:そりゃそうなんだよぉ。
白:口直しに、野兎か鹿でも狩ってこようっと。
黄:その、肉に肉を被せるスタイルが続けられることを、
 祈っていられる内が、平和な世の中なのかも知れないんだよぉ。


コント連載中



 ネット小説ランキングさん(現代ファンタジーコミカル部門)にて「それゆけ黄龍ちゃん!」を登録しています。御投票頂けると、やる気が出ます(※一作品につき月一回有効。複数作品投票可能)。

ネット小説ランキング:「それゆけ黄龍ちゃん!」に投票


サイトトップ  小説置場  絵画置場  雑記帳  掲示板  伝言板  落書広場  リンク