邂逅輪廻



【色々な方面に】
朱:お、お母さんに会えるんですか〜?
黄:期間限定特別キャンペーンなんだよぉ。
月:要は明日、霊的なバランスが整うということ。
黄:忘れていただけなどということは、絶対に無いんだよぉ。
青:あなたは、誰に対して弁明をしているのですか。


【肉球全開だったのに】
白:こそーり。こそーり。
黄:そしてそこの野良猫は、人知れず逃げ出そうとするんじゃないんだよぉ。


【説得にもならず】
黄:百年近くも世話になっておきながら、その態度は宜しくないんだよぉ。
白:い、いやぁ。いつまで経っても苦手なものは苦手かなって。
黄:娘を食らうつもりでいるなら、親の方に義理立てを忘れてはいけないんだよぉ。
朱:そ、それは抜本から何かが間違ってると思います〜。


【常識が裸足で逃げ出す】
月:中々に、面白そうな話。
黄:火克金を地で行ってる訳なんだよぉ。
月:だとすると、何故、今の朱雀は苦手で無いのか。
黄:お得意の、『朱雀だから』の一言で、証明は充分すぎるんだよぉ。
朱:ふ、ふに〜。


【超高速前言撤回】
朱:ふ〜に〜♪ ふにふにふに〜♪
黄:随分と、上機嫌なんだよぉ。
朱:これは〜、一大事件なんですよ〜。
 今年中の有休を使い切ってでも、明日はお休みを頂きます〜。
青:では、その様に処理させて頂きますかね。
朱:こ、言葉の綾ですので、事務上は一日分でお願いします〜。


【基本は自作自演】
朱:て、テンションが上がりきって、眠れないんですけど〜。
黄:完全に、遠足前夜になりつつあるんだよぉ。
朱:こ、ここは一つ、子守唄を歌えば眠くなってきますよね〜。
黄:落ち着いて、ことの主従を確認するが吉なんだよぉ。


【閲覧率百パーセント】
朱:ふに〜。ふに〜。
黄:ようやく寝付いたんだよぉ。
青:殆ど暴風雨ですね。
月:このエネルギーを仕事に生かせば良いのに、全く以ってヤレヤレ。
黄:月読だけには言われたくないと、一億二千万の日本国民が同調した瞬間なんだよぉ。


【儒教国家ですから】
朱:ふに!
黄:いきなり目覚めて、今度は何なんだよぉ。
朱:あ、明日着る服は〜、普段着だとやっぱり失礼ですかね〜。
黄:今時、親に会うだけで、これだけの気合を入れる奴も居ないんだよぉ。


【人生擦れ違い】
朱:ふにふに!
黄:もういっそ、徹夜の御対面で良いんだよぉ。
朱:お茶菓子の買い置きがあったか怪しいので〜、
 朝一番で買ってくることにします〜。
黄:それは確実に、入れ替わりで会えないというフラグだから、
 やめておいた方が良いと思うんだよぉ。


【変温動物のくせに】
黄:ようやく、朝になったんだよぉ。
月:付き合う私達も、大概のもの。
黄:それじゃ、そろそろ眠くなってきたから、後は宜しくなんだよぉ。
月:ネトゲ廃人は、常人と時間の感覚が違いすぎる件。


【良くもった方】
朱:お、お母さんに今度会えるのは、いつになるか分からないんですよ〜?
黄:百年くらいのスパンなら、むしろ良く会う方なんだよぉ。
月:中長期的な時間感覚も、違いすぎた。
黄:実際、千年会ってないカゲロウの聖獣が居るんだよぉ。
青:その方は、三百年程前に亡くなってますけどね。


【龍なのに狸寝入り】
黄:だよぉ……だよぉ……。
月:実に変な寝息。
朱:と、とりあえず〜、足蹴にした写真を撮っておけば、
 お母さんに対して自慢になりますかね〜?
月:面白そうなので、承諾。
黄:寝ていると思って好き勝手を言うと、後悔するということを思い知らせてやるんだよぉ。
朱:ふ、ふに!?


【八二くらいかな】
?:ちぃっす。国営放送のモノですけどー。
黄:ウザったいのが来たんだよぉ。
朱:と、とりあえず、応対してきますね〜。
月:ついでだから、ゴミ捨てとトイレ掃除もお願い。
黄:それはどう考えても、ついでの方がメインにしか聞こえないんだよぉ。


【割と短いよ】
朱:ふ、ふにっ!?
黄:一体、どうしたんだよぉ。
月:きっと、溜め込んだ公共料金が、国家予算程度まで膨らんだに違いない。
黄:例え、トイチで利子がついたとしても、
 そこまで膨れ上がるにはどれ程の時間が必要か、見当も付かないんだよぉ。


【綺麗にノックアウト】
朱:あ、あ……。
?:こんにちは〜。
月:どう見ても、鳥類の朱雀さん。
黄:先代朱雀、どういう登場の仕方なんだよぉ。
先:ん〜。驚くかな、って思って。
黄:驚きすぎて、娘さんが腰を抜かしてる現実を直視しやがれ、なんだよぉ。


【天性の女王様】
白:うにゃーご! ぐるにゃー!
黄:ふんじばっておいた野良猫が、目覚めた模様なんだよぉ。
先:ふふ。久し振りだし、あの子も可愛がってあげようかしら。
黄:その嬉々とした瞳を振り撒かれると、
 教育上宜しくないから自粛するが吉なんだよぉ。


【細かくないって】
月:ところで。
黄:何なんだよぉ。
月:先代朱雀は黄龍が口寄せで呼び寄せる、
 言うなれば霊魂の類だって聞いたんだけど。
黄:そういう細かい粗を気にするから、
 いつまでも日陰者なんだと言わせて貰うんだよぉ。


【蛟龍時代くらいか】
朱:ふ、ふに〜。お母さん〜。
先:あら。どうしたの。
朱:と、とりあえず〜、後は若い者に任せて、お話でもしましょう〜。
月:緊張しすぎて、言ってることが無茶苦茶。
黄:親の顔なんて、黄龍になる前に忘れた身だと、ああいうのがさっぱり分からないんだよぉ。


【鶏と卵でも可】
則:ふむ、親子の情のぉ。
黄:もっと分かってないのが来たんだよぉ。
則:鮭とイクラを混ぜた丼は旨いが、つまりはそういうことかの。
黄:それは只の親子丼で、この場合、何の関係もありやしないんだよぉ。


【いずれ世界を牛耳る】
先:ところで、御仕事の方、頑張ってる?
朱:そ、それはもう物凄い勢いです〜。
 今度、オリンピックでプロジェクトを任されましてですね〜。
黄:何だが、前回に引き続き、虚像が無闇と大きくなってる気がするんだよぉ。


【近々斬られる】
月:ところで、借金の話は。
黄:敢えて触れるのも、野暮なんだよぉ。
月:折角、『借金のカタに娘を貰っていくぜ』という決め台詞まで用意したのに。
黄:それはどちらかと言うと、死亡フラグに似ているような気がしてならない訳なんだよぉ。


【夏季限定だよ】
先:それじゃ、私は帰るから。
朱:ふに〜……。
先:また中国でオリンピックが開催される頃に来るから、ね?
黄:それは普通に何年後のことなのか、誰か真面目に予測して欲しいんだよぉ。


【空気は読みましょう】
朱:ふにふに〜……。
黄:アレ以来、まるで抜け殻の様なんだよぉ。
月:ここは一つ、宴会芸で場を盛り上げる。
黄:落ち込んだ人の前でドジョウ掬いをやらかしても、
 ダダ引きすること間違いなしかと思われるんだよぉ。


【教育係を募集】
朱:ふに! ここでこうしていても、お母さんは喜びません〜。
黄:少しは立ち直ったんだよぉ。
朱:という訳で〜、ゲームセンターに行って遊んできますね〜。
黄:若干、アクティブになったものの、現実逃避の域は出ていないと、
 誰か教え込んで欲しいんだよぉ。


コント連載中



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