【とても言いたい放題】 朱:聖獣って〜、聖なる獣って書きますよね〜? 黄:何を今更なことを言っているんだよぉ。 朱:でしたら〜、皆さんに漏れなく、魔を祓う能力が備わってるんですかね〜? 黄:これはあくまでハッタリで付けられた名前で、 玄武や白虎を見れば、例外がゴロゴロしてることくらい分かるんだよぉ。 【ある意味近いかも】 玄:な、何を仰られているのです。私にだって、その程度の力はありますよ。 黄:見栄はよすんだよぉ。 玄:瞬間的な超高熱処理に依って、大抵の病原体は死滅させることが可能です。 黄:それは世間的に、除菌や殺菌に分類されるものかと思われるんだよぉ。 【若干の勘違い】 朱:白虎さんは、何か反論がありますか〜? 白:ん? 黄:別に出来なくても、咎めやしないんだよぉ。 白:あれでしょ。詰まるところ、焼き魚に塩を振り掛けると旨いって奴。 黄:それは神道に於ける穢れの祓い方で、しかも只の味付けなんだよぉ。 【最優先浄化対象】 黄:具体的には、こう、手に力を篭める感じで霊力を溜め込むんだよぉ。 朱:ふに〜。蛍さんみたいに光るんですね〜。 則:何じゃ、その奇天烈な光は。ええい、面妖な。近付くで無いぞ。 黄:そう言えば、則天武后は、殆ど悪霊と差が無いことを忘れてたんだよぉ。 【二人で一人前】 天:この国の始祖の娘として、今の私に、何が出来ると言うのでしょうか。 黄:随分と、真面目な顔をしてるんだよぉ。 月:やっほほ〜。わっほほ〜。 黄:ある意味、一方が上がれば一方が沈む、 バランスの取れた姉妹という感じがしないでも無いんだよぉ。 【二千年目の真実】 黄:そう言えば、日本は、昼が天照で、夜は月読が管理してるって話だったんだよぉ。 天:ええ。私は太陽神ですから。 月:夜間給料は割増しが基本だから、私の方が高給取り。 天:……えぇぇ! そ、そうだったんですか!? 黄:今更になって明かされる衝撃の真実に、 こちらとしてもどう反応して良いかが分からないんだよぉ。 【基本的に閑職】 須:何じゃ、姉貴達。又こっちに来ちょるんかい。 黄:淋しがり屋の末っ子が登場なんだよぉ。 月:須佐之男が管理すべき海は、今や殆どアメリカの勢力下に置かれて、やることが無い。 黄:いつも暇を持て余してる夜のお姫様に言われても、何か釈然としないものがあるんだよぉ。 【それしか出来ない気も】 黄:そういう意味で太陽神は、年がら年中、やることだらけなんだよぉ。 月:まあ、姉さんの場合、しょっちゅう逃げ出すから、いつだって私が尻拭い。 天:え、いや、ねぇ、月読。やっぱり、家族っていうのは、助け合ってこそのものかな、って。 黄:こと姉の罪悪感を煽ることに掛けて、 この妹のスキルは相当なものだと思われるんだよぉ。 【只のダメ虎では】 ヘ:腹が減った。 黄:年中、それなんだよぉ。 ヘ:何か食い物を寄越せ。さもなくば、この白い虎の命は無いぞ。 白:う、うにゃ? 黄:自分の娘をあっさり人質に取れる根性だけは認めるべきか、頭が痛いんだよぉ。 【大地は丸いよ】 黄:食生活が肉食主体だと、地球環境に宜しくないんだよぉ。 ヘ:肉食獣に、無茶を言うな。 朱:ここは一つ〜、畑の牛肉、大豆食品を食べれば丸く収まります〜。 黄:それが本当に丸いのか、少し考えさせて欲しいんだよぉ。 【そんなのばっかり】 ヘ:どうも、私のことをヘラと勘違いしている輩が居るらしい。 朱:ふに? 黄:そう言われても困るんだよぉ。 ヘ:あんな、実の弟と結婚した嫉妬魔神と一緒にされても困るのだがな。 黄:ヘルだって、神話的にはフェンリルの妹だから、大差無い気がしないでもないんだよぉ。 【未婚者かく語る】 黄:ちなみに、六月に結婚すると幸せになれるというジューンブライドは、 ヘラの英名、ジュノから来てるんだよぉ。 朱:ず、随分と、皮肉に満ちた話ですね〜。 黄:きっと、何月に結婚しようと、男女の修羅場には影響が無いと言いたいに違いないんだよぉ。 【インサイダーに御注意を】 朱:株に挑戦してみようと思うんですよ〜。 黄:凄いチャレンジャーが居るんだよぉ。 月:まー、もし大損ぶっこいても、その身と引き換えに私が補填してあげる。 朱:さ、さりげなく、絶対に負けられない戦いに発展してます〜。 【五十世代ローン継続中】 朱:デイトレードは〜、最早、淑女の嗜みですよ〜。 黄:相変わらず、パソコンだけは得意の様なんだよぉ。 朱:ふ、ふに。元金が余りに少なすぎて、信用取引でも格安の銘柄しか買えません〜。 黄:考えてみれば、借金の塊である朱雀に、こんな真似が出来る訳が無かったんだよぉ。 【考えなくて良いから】 朱:元々は〜、この借金を完済しようと思って勉強したんですよ〜。 黄:付け焼き刃の知識では、更に増やすだけだと思うんだよぉ。 朱:むしろ完全に返済できない位の額になってしまえば〜、 踏み倒して国外逃亡の踏ん切りが付きますよね〜。 黄:誰の入れ知恵かはさておき、朱雀には宝くじ辺りがピッタリだと思うんだよぉ。 【絶対的黒幕】 月:朱雀の才能を甘く見てはいけない。 黄:何を根拠に言ってるんだよぉ。 月:朱雀はやれば出来る子。万一、失敗することがあっても、後見人はこの私。 黄:要するに囲いたいだけだと、とっとと認めやがれなんだよぉ。 【社会的に死んだ】 麒:……まじかる☆きりん、ここに参上。 黄:麒麟、何をやってるんだよぉ。 麒:うわー!? お、黄龍、居たのか!? 無しだ! 今、見たことを全て忘れろ!! 黄:誰も居ないと思ったのはそっちの勝手で、こちらはこちらで、 勝手にニヤニヤさせて貰うとするんだよぉ。 【目尻ダウンが止まらない】 麒:あくまでも、社会福祉の一環だ。子供達に見せる演劇の練習だ。信じろ! 黄:はいはい。そういうことにしておいてあげるんだよぉ。 麒:くわー! 一切、信じてないじゃないか、お前は!! 【今年も胃が痛そうだ】 麒:今年は一年、黄龍をとことんまで苛め抜こうと思う。 青:どういう年頭の抱負ですか、それは。 麒:うるさい! あんなことをされて、黙っていられるか! 青:個人的心情で方針を決定するのは、愚策であるとだけ進言させて頂きますね。 【開き直れば良いのに】 玄:まじかる☆げんぶ、推参致しました。使い魔よ、おいでなさい。 白:うにゃーご。 朱:ふに〜。 青:木を隠すなら森ということで、本当に演劇を開催するに至りました。 黄:むしろ、公的にこんな企画を推し進めたことを発表する方が、 心的なダメージは大きいのではないかと思わなくも無いんだよぉ。 【万博まで×××日】 白:いやー。再来年はとうとう、寅年だねぇ。 黄:スパンの長い話なんだよぉ。 白:これはあれだね。そろそろ、カウントダウンを始めろってことなのかも知れないね。 黄:ダメダメな地方都市じゃあるまいし、庶民はそんなこと、イチイチ気にしてないんだよぉ。 【野良猫フィルター健在】 白:そして、四年後は何と辰年だよ? 黄:北京オリンピックの年に、ロンドンオリンピックの話をするとは良い度胸なんだよぉ。 白:だってあれって、スポーツ振興とは名ばかりで、 国威発揚と利権しか本質がないお祭りでしょ? 黄:割と肝心なことを掴んでいるようで、 白虎が言うと説得力が無い気がするのは不思議なんだよぉ。 【黄龍版権化か】 麒:干支の話はするなぁ! 白:何でキレてるの? 黄:そういうお年頃なんだよぉ。 朱:きっと〜、世界を股に掛けるネズミさんに、痛い目を見たのが原因だと思うんですよ〜。 黄:そろそろ、本当の意味でのオリジナルを作らないことには、何も始まらないんだよぉ。 【精進が足りない】 麒:くそぅ。ちょっと似てたくらいで、あんなに目くじら立てることは無いじゃないか。 黄:ちょっとどころじゃないんだよぉ。 麒:かのシェークスピアだってな。原文を調べればその九割は似た表現が確認されてるんだ。 創作はパクリであると、先人も認めてるということだろう。 黄:新しいものを産み出す姿勢こそが重要であり、 逆ギレする様ではまだまだということなんだよぉ。
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