邂逅輪廻



【奥深いザリガニ道】
白:アメリカザリガニってさ。アメリカンジョークを好むと思う?
黄:試してみれば良いんだよぉ。
白:ヘイ、ボブ。悪鬼羅刹だと思ったそいつは、俺のワイフだった訳さ。
黄:本当にやりやがったんだよぉ。
白:うん。Vサインしてるし、結構、面白かったみたいだね。
黄:それは、ほぼ世界中のザリガニに共通するリアクションなんだよぉ。


【もしやグルメか】
白:ま、結局は何処の品種だろうと、美味しい御飯になるだけなんだけどね。
黄:どういう前振りなんだよぉ。
白:強いて言うなら、塩茹でか、網焼きか。中々に難しいよね。
黄:一見、フランス料理の様で居て、
 素材を大事にする和食っぽいところもある選択肢に、少し驚いたんだよぉ。


【確実に運動がメイン】
白:お腹空いた。
黄:年中、それなんだよぉ。
白:いや〜。やっぱアレって本当だね。
 頭をちゃんと使う人は、想像以上にカロリーを消費してるって奴。
黄:良くも自分で、そんな有り得ない仮定を繰り出せるものだと感心したんだよぉ。


【高位の食物連鎖】
朱:成程〜。私が太らないのには、そういう科学的理由があったんですね〜。
黄:非科学の金字塔が、良く言ったものなんだよぉ。
白:だから、私はもうちょっと脂が乗ってる方が好みなんだって。
朱:全ては〜、計算通りなんです〜。
黄:最早、この時点で、訳が分からない会話になってしまっているんだよぉ。


【食用綿の開発を】
白:燻製、燻製、楽しいな〜。
黄:新しい趣味を開拓してるんだよぉ。
朱:わ、私が吊るされるなんてことは無いですよね〜。
白:大丈夫、大丈夫。最近、面白そうな素材を見付けたから。
朱:た、助かりました〜。
伏:くけけー。何だか煙たくて、視界がおぼつきませんわー。
黄:どんなに頑張っても、ぬいぐるみなんか、餌になる訳が無いんだよぉ。


【愛は重いよ】
白:あれ? いつものパターンだと玄武が止めに入る頃なんだけど。
黄:酷い故意犯なんだよぉ。
朱:玄武さんでしたら〜、海外出張らしいですよ〜。
白:へー。何処に何しに?
朱:何でも〜、伏龍さんをバージョンアップさせる技術の視察だそうです〜。
黄:帰ってきてその本人が燻されてるのを知ったら、
 精神崩壊を起こしかねない気がしてならないんだよぉ。


【壮絶な潰し合い】
白:オオサンショウウオって美味しいかな?
黄:流石に、食べたことが無いんだよぉ。
白:じゃあさ。ジュゴンとかどうだろ。
黄:希少種の分際で、何でそんなにも希少種を食べたがるのかが、
 今一つ分からないんだよぉ。


【防衛の防衛に依る防衛の為の自己防衛】
白:さすらいの希少種ハンターと呼んでちょうだい。
黄:それは普通、違法な狩りをする人間に使う表現なんだよぉ。
白:もちろん、最終目標は世界に一匹しか居ない貴重な小鳥だけどね。
朱:な、何だか、悪寒が止まりません〜。
黄:いつものこととはいえ、夜逃げの準備は怠らない方が良さげなんだよぉ。


【或いは御都合解釈】
白:トリックオアトリート。
黄:微妙に、フライングなんだよぉ。
白:でもさ。クリスチャンも良い風習を作ったもんだよね。
 イタズラしまくって、しかもお菓子が食べ放題なんて。
黄:若干、情報の伝達に不備があった模様なんだよぉ。


【一応六百歳】
白:えっと。カボチャを刳り貫いて仮面にして、人相を知られないようにするんだよね。
黄:ここでも、若干の勘違いがあるんだよぉ。
白:うわっ。このカボチャ、でかっ。ひょっとして朱雀くらいあるんじゃない?
黄:どうでも良いけど、テンションは完全に、無垢な子供のそれなんだよぉ。


【カメレオンワード】
朱:とりっくおあとりーとです〜。
黄:滑舌が悪いと、頭の悪い子に見えるんだよぉ。
則:とりっくおあとりーと、じゃの。
黄:こっちが同じことを言っても、呪い殺される気がしてならないのが、
 人格の恐ろしさというものなんだよぉ。


【祭事に見る神職不可欠論】
月:ハロウィンは、死者の魂や、
 妖怪、魔女の類が家を訪れるが故に行う、魔除けの行事。
黄:また、黄泉の国ネタなんだよぉ。
月:死というものがある限り、私達の商売は半永久的に安泰っていうこと。
黄:たった一つのお祭りも、随分と業で成り立ってることが分かるお話だったんだよぉ。


【黒歴史万歳】
ヘ:この世に生まれたからには、悪名でも良いから名を遺したいものだな。
黄:それは一般に、男子の発想なんだよぉ。
ヘ:現実には、あのバカ旦那に振り回された生涯をトレースされそうで、実に怖い。
黄:こっちなんか、麒麟に負けた後は無かったことにされそうだから、
 まだマシというものなんだよぉ。


【新生児惨殺事件】
月:黒歴史の申し子が通ることにする。
黄:痛々しい話なんだよぉ。
月:日本神話に於いて、私程、出オチを極めた神様も居ない。
黄:カグツチ兄さんの方も、随分と派手に出オチだった気がするんだよぉ。


【童話なら英雄】
朱:名前が残るかどうかは〜、後世の人が決めれば良いと思うんですよ〜。
黄:見事に、発想が諦めきった者のそれなんだよぉ。
白:もしかして、捕食する側とされる側って、される方が名前的に美味しい?
黄:幾ら味が美味しくても、そこまで芸人根性に満ち溢れた奴もそうは居ないんだよぉ。


【殺られて溜まるか】
ヘ:そう言えば、生まれたばかりの我が子を殺して名を挙げた奴が居たな。
則:ふむ。何のことかのぉ。
黄:空っ惚けが下手なんだよぉ。
白:こそーり、こそーり。
黄:そして、猫科の分際で肉球に頼らず逃げ出そうとするとは、大した信頼関係なんだよぉ。


【中国ではどうなんだ】
白:猫ってさ。どうしてカナヅチなのに魚が好物なんだっけ?
黄:一説には、猫の好物は生後数ヶ月で決まるから、
 日本の場合、最も多い蛋白源である魚類が好物になってしまったらしいんだよぉ。
朱:タメになる豆知識ですね〜。
白:ってことは、プロテインを与えて育てたら、マッスルキャットに成長する?
黄:猫権蹂躙で、その筋に訴えられる覚悟があるなら試してみれば良いんだよぉ。


【ワイルドを超越】
朱:ところで〜、白虎さんの好物は、生い立ちに関係がありますか〜?
白:いやさ。生まれたばかりの話だから、どーにも記憶が曖昧なんだけど。
黄:そりゃ、そうなんだよぉ。
白:たしか密林に放り込まれて、晩飯を狩ってくるまで帰ってくるなと言われた様な?
黄:大抵のものは美味しく頂ける様になった理由を、
 何となく垣間見た気がしてならないんだよぉ。


【欧州関係無い】
ヘ:欧州では、良くあることだ。
黄:何処と無く、ブラックジョークに聞こえるんだよぉ。
ヘ:『オー、スティーブ。新しい家に引っ越したは良いが、隣人と仲が悪いんだ。
 どうすれば良い』
 『欧州では良くあることさ、気にするな』
黄:隣国同士の仲の悪さを風刺するにしても、
 その問題は大抵の世界で共通するものなんだよぉ。


【親父には無理だし】
ヘ:何にせよ、有事に備えて、非常食を用意してあるのは良いことだな。
朱:こ、こちらを見ないで下さい〜。
白:そっか。緊急避難が適用されれば、不問に処されるかもね。
黄:何処までも暴走するこの母娘を、いい加減、誰か止めて欲しいものなんだよぉ。


【サミットで使いたい】
白:朱雀ウィルスってさ。実在するなら、抽出して培養したいよね。
朱:ふ、ふに?
黄:恐ろしい話をしてるんだよぉ。
白:だって、どう考えても抑止力として最強レベルじゃない?
黄:たしかに、科学水準が上の国にばら撒いて、
 弱体化させるのに有用そうなんだよぉ。
朱:し、失礼極まりないにも、程があると思います〜。


【逃げ足は神速】
白:国際競争力は最下層まで落ちるだろうしね。
黄:北欧みたいに、平和主義国家が増える可能性もあるんだよぉ。
月:となると、まずは採血して、分析をしてみたい。
玄:あの〜……。
黄:今、忙しいんだよぉ。
玄:いえ。朱雀さんでしたら、既におりませんよ。


【失礼な発言】
白:はみゅはみゅ。
黄:何でお好み焼きに御飯を付けて食べてるんだよぉ。
白:オーサカってところじゃ、常識みたいだよ。
月:これがまた、本当。
朱:ある意味、ラーメンライスと大差無いですよ〜。
黄:風習に無いことをされるとツッコミを入れてしまうのは、
 年寄りの習性だと思って流すんだよぉ。


【それこそベルトコンベアで】
白:だけど、これはバリエーションを考えられるよね。
黄:肉食獣が、何をやってるんだよぉ。
白:蛋白質に蛋白質を掛け合わせて、ハンバーグのカツレツ添えとか。
黄:これでめでたく、メタボリッカーの量産体制という訳なんだよぉ。


コント連載中



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