邂逅輪廻



【類似品に御注意】
月:ふにぃ。
朱:ふ、ふにっ!?
黄:バッタモンは、ある意味に於いて一流の証と言えるんだよぉ。
白:こりゃめでたいね。赤飯でも炊こうか。
朱:ま、全く以って、嬉しくない私が居ます〜。


【日本でも横行】
月:中国の、コピー大国っぷりを表現してみた。
黄:原産が中国のものの複製は珍しいんだよぉ。
朱:そ、そういう問題じゃないと思います〜。
白:ふにぃ。
月:人は何故、猿真似をするのか。それはそこに人気と金があるからさ。
朱:い、偉人風に言われても、やってることは同じだと思います〜。


【日陰者の姫君】
朱:政治的取引って憧れますよね〜。
黄:何を言い出すんだよぉ。
朱:同じ雑誌内でのパロディネタは〜、宣伝になるから黙認するんです〜。
黄:誰が、そういう捻くれた発想を吹き込むのか、大体、見当が付いて困るんだよぉ。


【歴史の無限ループ】
月:高度な政治的取引は、神族の間でも常識。
黄:特に、聞きたいとも思わないんだよぉ。
月:私がこう、悠々自適に暮らしているのは、姉さんに日向を譲ったから。
黄:絶対に嘘なんだよぉ。
朱:うちみたいに〜、殴り合いでトップを決めるのもどうかと思うんですけど〜。
黄:世の中は、結局、力関係で成り立つ、悲しい実情があるんだよぉ。


【唐辛子禁止令】
朱:この間〜、釈然としない出来事があったんですよ〜。
月:ふむふむ。
朱:メニューには〜、辛くない麻婆豆腐って書いてあったのに〜、
 舌にピリリと突き刺さったんです〜。
黄:朱雀に食せるレベルということは、既に麻婆豆腐では無いと思われるんだよぉ。


【味付けはケチャップ】
月:そこは愛の力で、何とかしてみせる。
黄:若干、不穏当なものが混じったんだよぉ。
月:むむむ。
黄:どうしたんだよぉ。
月:出来上がったのは、只、挽肉と豆腐を炒めた物。
黄:だから、論理的に出来ないと、二度も言わせないで欲しいんだよぉ。


【悪事と認識】
朱:小悪党って良いですよね〜。
黄:朱雀には、一生、縁の無い肩書きなんだよぉ。
朱:そんなこと無いですよ〜。
 私だって、自動販売機の小銭を持ち逃げしたことくらいあります〜。
黄:それは、小悪党より格下の、臆病者という奴なんだよぉ。


【裏・その時歴史がバビューン】
月:小悪党自慢なら負けない。
黄:ここは負けても良いところなんだよぉ。
月:母さんが恋しくなる様、須佐之男の寝床で声真似をしたり、
 姉さんが籠もり易い様に、手頃な洞穴を掘ったこともあった。
黄:嘘か誠か、微妙なところで、コメントが今一つ見付からないんだよぉ。


【芸術的現実逃避】
朱:どうして〜、お二方は龍族なのにヒゲが無いんですか〜?
黄:それは、ステレオタイプというやつなんだよぉ。
青:でしたら、何故、あなたは華麗に空を舞えないのかと問いましょうか。
朱:その件に関しましては〜、聞き流す術を憶えましたので、何の問題もありません〜。
黄:一欠片として抜本的解決になってない辺りが、何処までも朱雀なんだよぉ。


【軽い剃り込み】
朱:白虎さんにもありませんよね〜。
白:虎モードの時はあるよ。
朱:ふに。でしたら〜、それを切って人間の姿に戻った場合、
 一体、どうなるんですかね〜?
黄:きっと、生え際が危険なことになって、悲しい話になるとみたんだよぉ。


【ふにふに無限地獄】
朱:雑魚って言葉は〜、一生懸命生きてるお魚さんに失礼だと思うんですよ〜。
黄:だったら、雑鳥とか、新しい言葉を開発すれば良いんだよぉ。
白:ちょっと待って。仮に、朱雀が無数に居たら、ある意味、勝ち目無くない?
黄:脳が汚染されるのが先か、元を断つのが先か。
 たしかに、死闘は必死かも知れないんだよぉ。
朱:な、何だか、物凄く言いたい放題言われてます〜。


【朱雀専用処世術】
月:勝ち目の無い戦いと聞いて、飛んできた。
黄:どういう性格なんだよぉ。
月:無謀と言える戦い程、血が滾る。これは生あるものの宿命というもの。
朱:たしかに〜、天照さんに勝つというのは、色々な意味で不可能ですよね〜。
月:……朱雀でなかったら、ぶん殴ってるところ。
朱:ど、何処に失言があったんでしょうか〜。
黄:自分で気付けないなら、聞いても意味が無いから、忘れた方が良いんだよぉ。


【労働はさせるもの】
白:朱雀に芸を仕込もうと思うんだけど。
黄:どういう風の吹き回しなんだよぉ。
白:いや、気付いたのよ。朱雀をそのまま食べるより、稼がせた方が私にとって得だって。
黄:黄金の卵を産むガチョウの寓話を思い出したんだよぉ。
朱:わ、私の意志が尊重されてないのは、問題だと思うんです〜。


【働き蟻の憂鬱】
月:そんなことをしたら、動物愛護団体が黙っちゃいない。
朱:だ、団体に、若干の疑問を感じますけど、その通りです〜。
月:ボロ雑巾の様になるまでコキ使って良いと決められているのは、人間だけ。
黄:そこのところは、派遣労働団体辺りで演説して貰いたいものなんだよぉ。


【サラブレッドに謝れ】
朱:ふに。次は、6−4が来ますね〜。
白:うわ。本当に当たったし。
黄:朱雀に競馬の才能があったとは、知らなかったんだよぉ。
朱:馬さんの顔を見ていれば〜、何となく分かるんです〜。
黄:きっと、頭の中が同レベルだから、通じ合えるものがあるんだよぉ。


【朱雀なら或いは】
朱:ただ〜、お金を賭けると、殆ど当たらなくなるんです〜。
白:これは、『他の人が賭けたら』どうなるのか検証しないとね。
黄:浅ましい話になってきたんだよぉ。
?:おぉっと。何と第一コーナーで接触っ! 五人もの騎手が落馬する大惨事だぁ!
黄:……。
朱:す、全て私が悪いみたいな瞳で見詰めないで下さい〜。


【夕方には無理だ】
朱:あのアンパン型ヒーローみたいに〜、
 身体の部品が取り替えられると便利だって思いますよね〜。
黄:随分と、危険な領域に踏み込むのが好きなんだよぉ。
玄:肉体交換型ヒロインと聞いて、参上致しました。
黄:コミカルな絵柄だから通用する技で、
 割とリアルな肉体の持ち主は自重すべきなんだよぉ。


【足りないなんてことは無いさ】
玄:私は、全身を四十八のパーツに細分化することが可能で、
 全てスペアを保有しております。
黄:何という無駄な設定なんだよぉ。
朱:この間〜、先代玄武さんに頂いた手紙には、四十九って書いてあったんですけど〜。
玄:……。
黄:この際だから、何処かもう一つ、バラせる部分があると信じるんだよぉ。


【お役所仕事なので】
朱:そう言えば〜、私達って、役所で言うと何処の管轄になるんですかね〜。
月:ちなみに姉さんは、農林水産省直轄。
朱:内閣府宮内庁じゃ無いんですか〜?
月:太陽の出来不出来は、一次産業に直結するから。
黄:それはむしろ、雲と風の問題で、天照は関係無い気がしてならないんだよぉ。


【国賓今昔物語】
朱:私達は半分マスコットですから〜、きっと外務省相当だと思うんですよ〜。
月:中々に、良い着眼点。
黄:だけど、実際のところは、文部科学省や、環境省相当で、随分と大雑把なんだよぉ。
朱:ふに?
黄:要は、動物園やサファリパークと同じ扱いなんだよぉ。
朱:き、聞いてはいけないことを、聞いてしまった気がします〜。


【三千年の歴史】
朱:私は薄給ですけど〜、借金が無いだけマシですよね〜。
黄:ポジティブなんだか、ネガティブなんだか分からない発言なんだよぉ。
青:と言いますか、借金ならありますよ。
朱:ふ、ふに!?
青:十七代前の朱雀がとんでもない浪費家でしてね。
 とても返せそうに無いので、以後、天引きすることになりました。
朱:ぜ、前代未聞の世代間ローンに、驚愕することしかできません〜。


【知とは絶望】
月:日本だったら、徳政令が出て、消えたのに。
朱:そ、そもそも〜、そんな昔の借金が有効なんでしょうか〜。
青:生まれ変わる間際に、『何千年掛かっても払うから』と書き記していましたね。
黄:転生体が同一人物と見なされる以上、諦めるしか無いんだよぉ。
朱:じ、実にやるせない話を聞いてしまいました〜。


【完済まで五千年】
朱:人生って、半分以上は運だと思うんですよ〜。
黄:いきなり、枯れた御意見なんだよぉ。
朱:生まれた家がお金持ちでしたら〜、少なくても生活には困らないんです〜。
黄:朱雀だって、一応はれっきとした御嬢様なんだよぉ。
朱:う、生まれながらに借金を背負っていたら、御嬢様とは言えないと思います〜。


【貧乏は辛いよ】
月:何だったら、私が肩代わりしても良い。
朱:ほ、本当ですか〜?
黄:本物の御嬢様は、気まぐれでものを言うから困るんだよぉ。
月:もちろん、朱雀が私の物になるのが条件。
朱:こ、これは流石に、受けることが出来ない条件です〜。
黄:現状を維持したところで、国家の狗であることに変わりは無いんだよぉ。


コント連載中



 ネット小説ランキングさん(現代ファンタジーコミカル部門)にて「それゆけ黄龍ちゃん!」を登録しています。御投票頂けると、やる気が出ます(※一作品につき月一回有効。複数作品投票可能)。

ネット小説ランキング:「それゆけ黄龍ちゃん!」に投票


サイトトップ  小説置場  絵画置場  雑記帳  掲示板  伝言板  落書広場  リンク