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【恐らく正解】 伏：くけけー。忘れた頃に、甦るのですわー。 理：伯母様。こいつ、生意気。 黄：自分の姿を見た上で、言って欲しいものなんだよぉ。 月：似た者同士は、喧嘩しながら仲良くなるもの。 黄：詰まるところ、教育することを放棄しているようにしか聞こえないんだよぉ。 【継母で何とか】 月：孫と同じく、姪も責任が無いから可愛いもの。 黄：ぶっちゃけやがったんだよぉ。 月：要約すると、あの実父に任せるか、 それなりのやる気を持った私に委任するかということ。 黄：余りに酷い選択肢群に、須勢理が可哀想に思えてきたんだよぉ。 【純粋ということで】 伏：私は、人の心を映す鏡なのですわー。 黄：とんだ大嘘なんだよぉ。 理：ががーん。そ、そうだったの……。 黄：素直なのか、只の阿呆なのか、良く分からない娘なんだよぉ。 【単純馬鹿の辺りが】 伏：阿呆と天才は、紙一重なのですわー。 黄：この場合、意味合いが若干違うんだよぉ。 理：そう言われると、気分も楽になる。 黄：この子は確実に、須佐之男の子供であるということだけは理解したんだよぉ。 【不確定要素多過ぎ】 フ：自然というのは、本当に雄大ですね。 ヘ：お前が求婚した時、『この全ての自然を二人で手にしよう』と言われた訳だが――。 フ：はい？ へ：今にして思うと、一人でやった方が、幾らか楽だった気がしてならない。 フ：それもまた、人生というものですよ。 ヘ：……はぁ。 【冷や汗幾筋】 ヘ：娘達はボンクラ揃い。お前はお前で、こちらの計算を崩してくれてばっかりだしな。 白：うわっ。またボンクラって言われてる。 窮：これって、ちょっとした精神的デーブイだよね？ ヘ：子供の頃に味合わせてやった調練に比べれば、こんなのどうということもあるまい。 白：思い出したくないことに触れないで、お母さん。 【背筋がピィン】 フ：いけませんよ。どんな有様でも、子供達は可愛いものです。 白：さりげに、フォローになってない様な？ ヘ：実の子であろうと、冷静に戦力として分析出来なければ、死あるのみだ。 白：お母さん達の下に居る方が、死の確率はやたらと高い様な？ へ：何か言ったか？ 白：な、何でもありませぇん！ 【過酷にも程が】 ヘ：結局のところ、自分で使える様に仕込むしか無い訳、か。 窮：な、何で私達、軽装備で崑崙山脈登らされてるの？ 白：多分、考えたら負けなんだと思う。 ヘ：五往復、時間制限付きだからな。規定を越えた分はカウントしないぞ。 白：うにゃにゃー……。 【女性比多過ぎ】 玄：この子の、お婿さんを探しているんですが――。 伏：くけけー。 黄：また始まったんだよぉ。 天：それよりですね。私の相手を何とか調達して頂きたく――。 黄：一体、いつからここは聖獣、神族の為の結婚相談所になったんだよぉ。 【聖獣予備軍ズ】 朱：いっそのこと〜、紹介をしてみては如何ですか〜？ 黄：碌な知り合いが居ないんだよぉ。 朱：ふに？ 黄：五千年生きたナメクジの丹波さんや、 丸まり続けて二千年のダンゴムシ、姜さん辺りでもお勧めの部類なんだよぉ。 朱：そ、それは実に難儀です〜。 【そこまで言うか】 朱：そういえば〜、青龍さんが居るじゃないですか〜。 黄：それは実に、良い笑い話なんだよぉ。 朱：ふに〜？ 黄：アレが真っ当な結婚生活を送れる様なら、 こっちも甲斐甲斐しいお嫁さんに転身してやるんだよぉ。 朱：な、何だか、余りの無謀っぷりに、涙が止まりません〜。 【キレてないですよ】 黄：ここに居るくらいなら、街にでも出た方が有意義だからとっとと帰るんだよぉ。 伏：けけけー。行き遅れは、刺々しくていけませんわー。 黄：人形は、黙っていてこそ可愛いものであることを、今ここで証明してやるんだよぉ。 朱：い、糸で口を縫い付けるのは、如何なものかと思います〜。 伏：けけー……。 【相手が悪いのさ】 フ：おやおや。どうしてこんなところに子供が？ 迷子でしょうか。 理：子供扱いしないで欲しい。 フ：うんうん。分かりますよ。年頃の女の子と言うのは、 そうやって背伸びしたいものですよね。そういえば、うちの娘達も――。 理：どうにも、会話が成立していない。 【無理なものは無理】 理：これでも、旦那持ち。 フ：ままごと、というのは、実に良いものですよね。 理：やっぱり、話が噛み合わない。 ヘ：何百年連れ添ってる私が保証する。諦めろ。 理：実に淡白な返答、ありがとう。 【既婚者達の会】 理：ちゃんと結婚指輪もしているのに、このザマ。 ヘ：たしか、この国で普及したのは戦後だったはずだが、良く持ってるな。 理：急激に一般化されたのにかこつけて、色々買わせた。 ヘ：お前の方が、よっぽど旦那の扱いに馴れている様だな。 【虎なのに千尋】 理：男というのは、思考が単純だから操作しやすい。 ヘ：うちの奴も、頭はシンプルなんだがな……。 フ：グルアァァ。こんなもんじゃ、俺は殺れんぞぉ！ 白：うにゃ、うにゃにゃー！？ ヘ：力がどうにも、規格外すぎて頭が痛い。 理：娘達を放ったらかしにする、あなたが素敵。 【理解は無理そうだ】 則：それにしても、てくのろじぃとは凄きものよの。 この様なカラクリ人形まで生み出すとはの。 伏：くけけー。 玄：あ、あの〜。私も一応、現代科学の結晶なのですが――。 則：ほぅ？ 玄：いえ……やっぱり、良いです。 【何という母娘】 玄：はぁ……精巧過ぎるというのも、時たま困ったものです。 黄：自分で言うことでは無いんだよぉ。 玄：この子の様に、はっきり作り物であるとアピールすべきなのでしょうか。 伏：けけこー。アイデンティティを崩してまで、媚びる必要なんかありませんわー。 玄：そ、そうですよね。私は、私のままで良いんですよね。 黄：ある意味に於いて、これ程に酷い自作自演も無いんだよぉ。 【食傷気味モード】 則：それにしても、何ゆえこの様なものを作り出したのじゃ。 玄：な、何故と言われましても……そこに浪漫があるからでしょうか。 伏：かけけー。年寄りは、理屈っぽくっていけませんわー。 玄：こ、こら。そんな本当のことをはっきり――はっ！？ 則：ほっほ。お主等のこと、良く憶えておくぞ。 黄：こうしてまた、無駄な修羅場が生まれてしまった訳なんだよぉ。 【頭痛の種だらけ】 黄：何にせよ、絡み辛い二人は、そのもの同士でも絡みづらいんだよぉ。 伏：くけけ？ 則：もう少し、分かり易く話してたもれ。 黄：自覚が無いのがまた、実に悲しいものでもあるんだよぉ。 【確実に潰れる】 伏：伏伏伏龍、伏伏龍ですわー。 理：一体、何事。 へ：どうやら、配線の具合が微妙なようだな。 櫛：機械は、大概、叩けば直りますわよね。 フ：全力でやって宜しいですか？ 伏：このボケ共の周りは、命懸けで溜まりませんわー。 【一途な愛なのか】 玄：な、何をしているのですか。これは、着せ替え人形ではないのですよ。 黄：見事に、着せ替え機能を搭載しようとしていたことは忘却の彼方なんだよぉ。 玄：この子の身体を弄んで良いのは、私だけなんです。 黄：そして、思いっきり語弊のあるその物言いは、どうなのかと思うんだよぉ。 【開発費は血税】 櫛：それにしても、良く出来てますわよね。 玄：現代科学の、粋を集めていますから。 伏：けけー。 櫛：この、耳たぶの触感など、とても再現出来そうにありませんわ。 黄：これぞ、まさに究極の無駄遣いと言わざるを得ないんだよぉ。 【本質の問題】 理：慣れると、このぷにぷに感が溜まらない。 伏：ふにふになんて、決して言いませんわー。 朱：ひ、人をネタに使うのは〜、至極失礼だと思います〜。 黄：伏龍の場合、存在自体が失礼だから、難しい話になるんだよぉ。 伏：くけけけー。
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