邂逅輪廻



【逆転の発想】
白:たまには、犬の気持ちっていうのも考えるべきだと思うのよ。
黄:どういうことなんだよぉ。
白:紐に繋がれてるのって、繋がれてやってる的気分なのかな、とか。
黄:人はそれを、負け惜しみとしか解釈しないんだよぉ。


【買い言葉なのに】
白:でも、そうすれば、繋がれてることを前向きに生きられない?
黄:だったら、人間の方は、繋がれてやってることを、
 許容してやってる気分にでも浸れば良いんだよぉ。
白:あー、それはありだね。
黄:ここで同意されると、こっちの気分がモヤモヤして困るんだよぉ。


【きっと天性】
朱:犬さんって〜、家族をランク付けして見てるそうですね〜。
白:逆に猫は、一切、気に掛けないよね。
黄:そんなことは、犬猫じゃなくても、起こり得ることなんだよぉ。
朱:ふに?
則:のぅ。今晩の食事は、あっさりしたもので良いぞよ。
黄:どうして、うちには野良猫ばかりが集まるのかが、最近の疑問なんだよぉ。


【核臨界突破に類似】
白:何だろう。ここに居ると、何をやっても許される自由な空気があるって言うか。
朱:英訳すると、ふに〜だむですね〜。
黄:思いっきり、噛んでるんだよぉ。
月:今のが故意か天然か、ここで議論していこうと思う。
白:そりゃ、朱雀なんだから意図なんて無いでしょ。
朱:そ、その言い草はどうかと思います〜。
黄:成程。たしかに、何をしても抑制する力が殆ど働きゃしないんだよぉ。


【良くあること】
月:何時の世も、姉妹萌えというのは鉄板。
朱:そ、そういうものなんですか〜。
月:故に、妹キャラであり、姉キャラでもある私は最強。
黄:それよりも、性格の濃さが先立って、設定が薄まってしまっているんだよぉ。


【毒舌一刺し】
天:ね、ねぇ。月読。たまにはお茶とかどうかな。
月:ある時は、姉の貢物を受け取り。
須:姉貴。櫛名田が口を聞いてくれんのじゃが、どうすれば良いんじゃ。
月:またある時は、弟に優しいアドバイスをしてあげる。
黄:正直なところ、このヘタレ姉弟に慕われても、
 全く嬉しくない自分が居るんだよぉ。


【当局全力投球】
月:時流に合わせて、朱雀喫茶の開店を考えてみた。
朱:ふ、ふに?
黄:説明を求めるんだよぉ。
月:別に、只、朱雀が接客をするというだけのこと。
黄:余りに激しい電波で、すぐさま免許取り消しになると見たんだよぉ。


【新時代夫婦漫才】
月:お客は私だけだから問題無い。
黄:それは、喫茶とは言えないんだよぉ。
朱:と、とりあえず、お茶を淹れれば良いんですね〜。
月:ダージリンとセイロンを、六四のブレンドでお願い。
朱:そ、そんな難しい注文は受けかねます〜。
黄:この歪んだバカップルのイチャつきを、誰かいい加減止めて欲しいんだよぉ。


【長生きも良し悪し】
月:保健体育というのは、どうしてこの単語だけでワクワクするのか。
黄:無駄な妄想力なんだよぉ。
月:これに、『夜の』や『大人の』という形容詞一つで、その度合いは急上昇。
黄:誰か今すぐ、これにまともな生き甲斐を与えるんだよぉ。


【楽しそうな生き様】
月:姉さんは、私を干す気で満々だから、仕事なんか回ってこない。
黄:この際、国内の貢献に拘ることは無いんだよぉ。
月:自分の領土になる望みが無いのに、全力を出すのも馬鹿馬鹿しい。
黄:いっそ、灰色の土地に居座って、そこから国盗りでも目指せば良いんだよぉ。


【大人の事情で無理】
黄:出世なんて、狙ってするものなんかじゃないんだよぉ。
朱:と、蝮上がりの龍族が仰っております〜。
月:不幸なことに、どうにも生まれが良すぎて、その気持ちは分からない。
黄:誰か、この似合わないお嬢様を、平民に落とす法案を通すんだよぉ。


【地べた大好き】
月:嗚呼……所詮、私は籠の鳥。
黄:また、新しい遊びが始まったんだよぉ。
朱:ですけど〜、ちょっと可哀相な空気もありますよね〜。
黄:真性の籠の鳥に言われると、むしろ痛々しさが残るんだよぉ。
朱:ふ、ふに〜。


【最も病んでる】
月:カウンセラーを始めようと思う。
黄:一体、何の意図があるんだよぉ。
月:別に、只の暇潰し。
黄:鏡が一つあれば、エンドレスで診療は続くから安心するんだよぉ。


【黄龍助手の華麗なる助言】
月:成程、それは大変な経験。
?:あ、あの〜。ここで話したことって、誰にも言ったりしませんよね?
月:カウンセラーは医師じゃないから、守秘義務は存在しない。
黄:とりあえず、大嘘を吐いて無駄に不安がらせるのはやめるんだよぉ。


【やっつけ仕事王】
玄:どうにも最近、皆さんの私に対する扱いが適当なんです。
 そのせいで、若干、情緒も不安定に――。
月:それをプレイと認識する、発想の転換をすれば問題無し。
黄:お帰りは、あちらなんだよぉ。
玄:え、え〜っ!?


【凄く言いたい放題】
黒:ふん……何だか、妙なことを始めおったな。
黄:厄介なのが迷い込んできたんだよぉ。
月:顔の治療は、専門外なのであしからず。
黒:ぬ、ぬふっ!?
黄:こりゃまた、福笑いみたいな顔になって、実に面白いんだよぉ。


【括ると同質】
月:商売人的には、お客が紙幣に見えてきたら末期らしい。
黄:その発想自体が、既に引き返せない状態なんだよぉ。
月:生憎、私は首尾一貫して、硬貨にしか見えないから問題無し。
黄:この場合、突っ込んだら負けの気がしてならないんだよぉ。


【印籠くらい鉄板】
朱:お、お邪魔します〜。
月:当医院では、先天性重篤患者は扱いきれないのであしからず。
朱:こ、この展開は読み切れませんでした〜。
黄:むしろ、予定調和過ぎて、反応することが無いんだよぉ。


【軽い心理戦】
ヘ:おい。うちの旦那の馬鹿は治せるか?
月:こういう患者を待っていた。
黄:催眠術関連は、自重するんだよぉ。
月:最悪、獣化状態が解除されない程度のリスクしか無いから、問題無い。
黄:その場合、何としても月読の家に捨ててやるから覚悟するんだよぉ。


【置き去りの弟君】
須:何じゃ、姉貴。またこぎゃんことしちょるんか。
黄:それにしても、本当に病んだ奴らが多過ぎるんだよぉ。
月:私の、先見性が証明された。
黄:偶然に対して同意するのは、至極、屈辱的だからやめておくんだよぉ。


【あくまで関係団体への寄付】
月:飽きたから、商売替えをしようと思う。
黄:案の定とは、まさにこのことなんだよぉ。
月:とりあえず、よろず相談所を開設決定。
黄:今までと、さして変わらない気もするんだよぉ。
月:金さえ積めば、権力を駆使してどんな難題も即時解決。
黄:やってることは、下種な市議会議員辺りと、何ら変わり無いんだよぉ。


【度合いには差が】
月:御近所トラブルも、国家権力の介入で、スムーズにジ・エンド。
黄:それはそれでどうかとも思うんだよぉ。
月:袖の下一つで、パトロールのやる気が妙に違うのは、どの国も一緒。
黄:あながち、全否定も出来ない辺りが、悲しい話ではあるんだよぉ。


【長期連載希望】
月:小うるさい隣国を黙らせる手段も完全網羅。
黄:よろずにも、程があるんだよぉ。
月:だけど、絶対に姉さんの利益になることだけはしないポリシー付き。
黄:設定的に、若干、漫画っぽいところがあるんだよぉ。


【割が最悪】
月:何はともあれ、楽しかったから閉店。
黄:こっちとしては、延々と引き摺り回されただけだったんだよぉ。
月:何だったら、ファーストフード店並の時給で、助手を続けても良い。
黄:幾ら収入が乏しいといっても、それだけは、真っ平御免なんだよぉ。


コント連載中



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