邂逅輪廻



【一種の擬態】
白:新説を発表させて貰うわ!
黄:一体、何なんだよぉ。
白:朱雀の頭がアレなのは、動物の防衛本能だと思うのよ。
朱:ふ、ふに?
白:ほら。一般論として、ここまでアレだと、
 攻撃の対象にするのは避ける心理が働くって言うか。
朱:い、言いたい放題にも、程があります〜。


【興味が涌いて来た】
白:後、朱雀の脳内には反物質があるって話なんだけど。
朱:な、何なんですか、それは〜?
白:だけど、全身から凄い電波を出すことで中和されて、
 健康には殆ど影響無いんじゃないかって。
黄:超理論も、ここまで来ると、少し感嘆するんだよぉ。


【どちらも正論】
白:あ、逆に反物質生成能力があって、
 瞬間的にとてつもない電波を発するとか考えられるかも。
朱:そ、その理屈だと、脳が少しずつ削れていくじゃないですか〜。
黄:朱雀なら、何が起こっても不思議じゃないんだよぉ。
朱:そうやって括るから、認識が固まっちゃうんです〜。


【それは無い】
朱:何度も言うように〜、私は至極ノーマルなんです〜。
白:うーん……。
黄:冗談も、大概にしないと笑うのは難しいんだよぉ。
朱:ふ、ふに〜。


【むしろ如何にして】
朱:わ、ワカサギを釣ろうとしたら、竿を奪われてしまいました〜。
黄:恐らく、こんなことを出来るのは朱雀、只一人なんだよぉ。


【あくまである意味】
則:何じゃ。魚を獲ろうと思うのであれば、岩でも投げ込めば良かろうて。
黄:その漁法は、文明国では大概、禁じられてるんだよぉ、
則:この国は、全てが妾の土地ぞ。何の問題があろうか。
黄:この、異常なまでの自己中心的発想は、
 ある意味に於いて見習うべきなのかも知れないんだよぉ。


【一潜り数十分】
白:この前、鯨を狩ろうと海に飛び込んだのよ。
黄:物凄いアホが居るんだよぉ。
白:そしたら、いきなり潜り始めてさ。いや、流石に死ぬかと思ったよね。
青:何処までも獣のままなのですね、あなたは。


【敢えて敬意を】
白:でもさ。鯨なんか口開けて泳いでれば、ガンガン魚が入ってくる訳で、
 すっごく羨ましいんだけど。
黄:無精こそが、発想の母というのを思い出したんだよぉ。
白:だけど実際真似してみて分かったんだけど、海水を捨てる機能が無いと辛いよね。
黄:そして、バカは何処まで行っても、やっぱりバカなんだよぉ。


【純粋と解釈】
月:朱雀は、天使っぽいと思う。
朱:ふ、ふに?
月:羽も生えてるし。
朱:く、くすぐったいです〜。
月:何よりも、頭がアレなのが高ポイント。
朱:さ、最後が若干、釈然としません〜。


【悲しき宮仕え】
黄:ちなみに、皇帝の使いも天使と言うんだよぉ。
則:ほう。この小鳥、妾に仕えるのかえ。
朱:ひ、人の所属を、コロコロ変えないで下さい〜。


【改宗禁止令】
青:西洋の神に仕える天使でしたら、男性が基本ですね。
黄:時たま、中性なのも居るらしいんだよぉ。
白:ってことは、青龍は充分に資格があるよね。
月:その発想は無かった。
青:あなた方は、何処まで宗教に無頓着なのですか。


【心が痛いよ】
白:でも、給料倍で雇うって言われたら、心が動かない?
黄:どんな忠誠心なんだよぉ。
月:まあ、白虎を厚遇する組織なんて無いから、問題無い。
黄:さりげに、酷い毒を吐いたんだよぉ。
白:ううう……。


【所詮は姉弟】
月:中国式を真似してみようと思う。
黄:どういうことなんだよぉ。
月:物を食らうことに依って、対象の力を取り込む発想。
則:ふむ。少しは道理が分かって来たようじゃの。
月:という訳で、黄龍の尻尾を頂戴。
黄:物の考え方が、須佐之男と殆ど変わらないんだよぉ。


【愛にも類似】
月:どうせ再生するんだから問題無い。
黄:それはトカゲだと言っておくんだよぉ。
月:だったら、先ずは黄龍がトカゲを食べれば良い。
黄:何でそこまでして、月読に尽くさなければならないんだよぉ。


【チャレンジャー求む】
白:んー。じゃあ、朱雀の血とか飲んでみたら?
朱:な、何を勝手なことを言ってるんですか〜。
月:性格まで引き継ぎそうで、踏み込めない。
白:あー、それは私も思うね。
朱:な、何だか、凄く傷付きました〜。


【麒麟来襲編辺りで】
朱:私の血は〜、世界平和に貢献する為に存在するんです〜。
黄:まあ、朱雀の頭は、いつだって平和なんだよぉ。
朱:び、微妙に褒められてる気がしないんですけど〜。
白:朱雀って、褒められたことなんかあったっけ?
朱:ふ、ふに〜。


【石の裏でも探せ】
白:お腹空いた。
黄:何か食べれば良いんだよぉ。
白:そーだね。じゃあ、ちょっと失礼して。
朱:ふに?
黄:朱雀の羽なんかどうするんだよぉ。
白:いや、疑似餌にして、何か釣れないかなって。
朱:そ、それは魚をバカにしてる気がします〜。


【ミミズバーガーは如何】
白:でもさ。虫とかを飲み込んだ魚を食べるっていうのは、
 どうにも邪道な気がするんだけど。
黄:気にしたら負けなんだよぉ。
白:それだったら、直接焼いて食べた方が手っ取り早くない?
黄:一体、何処まで短気なら気が済むと言うんだよぉ。


【類友とはこのこと】
?:ふにふに。
白:何か、変なのが釣れたんだけど。
朱:へ、変とは何事ですか〜。
黄:この魚、どう見ても、肺呼吸をしてるとしか思えないんだよぉ。
?:ふにふに。


【普通は敬遠】
白:まあ良いや。お腹空いてるし、とりあえず焼いちゃお。
黄:絶対に、学者にはなれないタイプなんだよぉ。
?:ふに〜。ふに〜。
白:何だか、これ程までに食欲をそそる魚も居ないよね。
黄:それは確実に、白虎だけなんだよぉ。


【叔母姪の関係】
月:そろそろ、肌年齢を気にしようと思う。
黄:ある意味、凄く嫌味な話なんだよぉ。
月:神族が最後に頼れるのは、見た目だけだから。
黄:とりあえず、イワナガヒメの伝説をもう一度読み直すんだよぉ。


【全日本御飯事協会公認】
朱:お肌には〜、泥団子が良いらしいですよ〜。
黄:多分、泥パックと言いたいんだよぉ。
月:幼少期に於ける、愛の試練の定番。
黄:そして、乗っかるのもどうかと思うんだよぉ。


【須佐之男は論外】
月:もぅ。パパってば、おしゃまさんなんだから。
黄:既に、肌年齢は何処かに行ったんだよぉ。
青:ところで、何で私が狩り出されなければならないんですか。
黄:恨むなら、女だらけの職場で働いてる現状を恨むんだよぉ。


【頑張れ御両親】
朱:ふに。ふに。ふにふに〜。
月:赤ん坊役をやらせたら、右に出るものは居ない。
黄:実際にこんな子供が産まれたら、子育てが三倍は大変になるんだよぉ。


コント連載中



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