【違うと言うのか】 朱:そろそろ〜、ふに〜から卒業しようと思うんですよ〜。 黄:こりゃまた、驚いたことを言うんだよぉ。 白:自身の存在を否定するなんて、中々出来ることじゃないよね。 朱:な、何だか、ふに〜が私そのものみたいに扱われている気がします〜。 【起承天然】 朱:この鳴き声は〜、意思とは無関係に出るんですよ〜。 白:しゃっくりみたいなものってこと? 黄:強度の全身麻酔をすれば、いずれは止まるってことなんだよぉ。 朱:い、息の根が先に止まってしまいます〜。 【聖獣界の常識】 朱:お母さんはふにふに鳴かなかったそうですから〜、 きっと大人になれば治るんですよ〜。 黄:ふにふに鳴かない代わりに、あらあら鳴いてたんだよぉ。 白:さりげにあれも鳴き声なんだ。 【本当に少しか】 朱:大空を華麗に舞える様になった今の私でしたら〜、 訓練次第で何とかなるはずなんです〜。 黄:他に言うことは無いのか、聞いておくんだよぉ。 朱:ご、ごめんなさい〜。少しだけ表現を誇張しました〜。 【そうだっけ】 朱:明日の為に〜、先ずは呼吸器を鍛えようと思います〜。 黄:だからって、何で洗面器で息止めなんだよぉ。 白:普通にカナヅチなんじゃない? 月:それはそれでポイント高い。 朱:み、皆さん、私が炎の鳥だというのを忘れています〜。 【そんなに走れるのか】 朱:……ぷはっ、です〜。 白:早っ!? 黄:記録は、六秒七なんだよぉ。 月:五十メートルのタイムと考えれば、まあまあ。 黄:そういう換算をされると、何だか凄いものにも感じてしまうんだよぉ。 【さりげに鳴いた】 朱:わ、私〜、五十メートル、二十秒以上掛かるんですけど〜。 黄:想像を絶するタイムなんだよぉ。 白:でも、翼で飛ぶよりよっぽど速いよね。 朱:ふ、ふに〜。 【むしろ始めから】 白:ふむふむ。気分が落ち込んだ時に思わず漏れる、と。 黄:何でメモしてるんだよぉ。 白:そりゃ、研究結果を発表する為の資料作り。 月:より良い環境を構築する為、情報を共有することを要求する。 黄:既にどちらも、応援する気概は皆無なんだよぉ。 【何処まで軟弱なんだ】 朱:次は〜、腹筋を鍛えようと思います〜。 黄:何だか、無益な努力に付き合ってる気がしてきたんだよぉ。 朱:ふにっ!? 黄:一体、いきなりどうしたんだよぉ。 朱:ち、力を入れたら、背中を攣りました〜。 黄:むしろ、中々出来ることでは無いんだよぉ。 【私的嗜好】 朱:こ、こういう時は、息を止めて水を飲めば良いんでしたっけ〜。 黄:それはしゃっくりの止め方なんだよぉ。 月:体操服を着て、『先生、逆上がりが出来ません〜』って言えば治る。 朱:わ、分かりました〜。 黄:ドサクサ紛れに、願望を成就させないで欲しいんだよぉ。 【まあ気を落とすな】 朱:今度は〜、腕立て伏せです〜。 黄:オチは概ね見えたんだよぉ。 朱:う、腕を立てた状態で耐えられません〜。 黄:握力五キロの身体なら、必然とも言える結果なんだよぉ。 【夢見る少女でいてみたい】 白:私としては、鳥肉は締まってる方が好みなんだけどね〜。 黄:世の中には、こういう意見もあるんだよぉ。 朱:か、身体を鍛えるのは、検討し直してみようかと思います〜。 【むしろ誉れよ】 白:いきなりだけど、健康食品とかで、 天然由来成分配合って見ると、朱雀を思い出すの私だけ? 月:基本中の基本。 黄:三回に一回くらいはなるんだよぉ。 朱:な、何だか物凄く侮辱的な会話をされている気がします〜。 【むしろ自然か】 白:きっと、朱雀が一つ一つ検閲してるんだろうなって思ったりもする訳で。 朱:それは〜、想像力が逞し過ぎます〜。 黄:何故だか、朱雀がそれを言って良いものか、本気で悩んでしまう自分が居るんだよぉ。 【極めて正論】 月:天然は、一日にして成らず。 白:う〜ん、深いね〜。 黄:いや、天然は産まれた時から天然だからこそ天然だと思うんだよぉ。 【何処から突っ込もう】 朱:天然を資格制にしてくれれば〜、履歴書に書けるんですけどね〜。 黄:流石に本物は、言うことが一味違うんだよぉ。 【マグロやヒラメの如く】 白:天然ボケにも、天然物と養殖物があるって知ってた? 黄:言っていることが分からないんだよぉ。 白:一番分かり易い見分け方はね。何も無い所で転べるのが紛れも無い天然。 朱:そ、それは私に対する挑戦状です〜。 黄:まあ、朱雀が真性であることには、何の異論も無いんだよぉ。 【一種の洗脳】 月:たしかに、何も無い所で転んで笑いを取れるのは天然の特権。 白:計算してやると、寒々しいことこの上無いしね。 黄:仮にその演技力があるなら、女優でも目指した方が良いのかも知れないんだよぉ。 朱:な、何だか自分が天然であることに、違和感が無くなって来ました〜。 【迷語録入り確定】 月:天然にあらずんば人に非ず。 白:今、月読が良いこと言った。 黄:本当にそうなのか、真面目に考えさせて欲しいんだよぉ。 【大人の話だなぁ】 白:やっぱ、天然は国が保護すべきだよね。 朱:補助金が出るんですか〜? 黄:いきなり生々しい話なんだよぉ。 白:いや、結婚相手の検討したりとか、一般解放して観光資源を獲得したりさ。 朱:と、朱鷺やパンダと同列じゃないですか〜。 黄:国が面倒見ると言うのは、つまりはそういうことなんだよぉ。 【被害妄想的】 月:昨日、『天然を天然と呼んで何が悪いんだ』条例が可決されたことが議論を呼んでいる。 黄:開き直りとも、逆ギレとも取れるんだよぉ。 月:まあ、天才を天才と呼んで良い以上、私は構わないと思うけど。 黄:それもある意味、やっかみに聞こえなくも無いんだよぉ。 【ジジィ再臨】 朱:天然ボケは〜、神に愛された者の祝福なんですよ〜。 黄:そっちの発想は無かったんだよぉ。 白:って言っても、私達の神って、アレだしね。 黄:むしろ関わる者、全てを抹殺したい心境なんだよぉ。 【騙されてるぞ】 月:天然を制する者は世界を制す。 白:天然寄れば、文殊の知恵とか。 黄:石の上にも天然なんだよぉ。 朱:な、何だか、壮大なお話になってきました〜。 【さすらいの朱雀ハンター】 朱:結局は〜、今のままの自分を愛せってことですね〜。 黄:そういう話では無い気がするんだよぉ。 朱:愛があれば〜、種族や性別の壁も越えられるんです〜。 月:実に感動的な話だと思う。 黄:月読が言うと勘繰ってしまうのは、確実に人格の成せる業なんだよぉ。
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