【正義は無力さ】 朱:赤子の手を捻るくらい簡単って言うじゃないですか〜。あれってつまり〜、 赤子の手を捻っても平気なくらい人間性に問題があるってことですよね〜。 白:そっかな〜。捻っても、もげなければ大したことじゃないと思うんだけど。 黄:この一言に、全ての人間性が集約されてるんだよぉ。 【半ば刑務所状態】 白:赤子で思い出したけど、また蝮を飼い出したんだって? 黄:ネバーギブアップなんだよぉ。 朱:網で囲って本格的ですね〜。 黄:電流を流してあるから、触ると危険なんだよぉ。 朱:ふ、ふに? 白:そこまでしなくても良い気がする訳だけど。 【何か聞こえた】 黄:むしろ調子に乗った須佐之男が掛かるのを期待してるんだよぉ。 白:幾らなんでも、そこまでバカじゃないと思うんだけど。 ?:うぎゃ!? な、なんじゃい、この網は!? 【地中で冬眠】 白:ところで気になってたんだけど。 黄:どうしたんだよぉ。 白:こう、網で四方と上を囲ってあるのは良いんだけどね。 下はどうなってるのかな〜って。 黄:……。 朱:お、黄龍さん〜。蝮さん達が居なくなりました〜。 黄:実に短い夢だったんだよぉ。 【朱雀の前任】 月:ふと思った。 黄:なんなんだよぉ。 月:赤龍がカ行しか喋れないのって、火行と掛かってる。 赤:ケケケ。 黄:気付いてはいけないことに気付いてしまったんだよぉ。 【墓場の中からひょっこりと】 麒:その理屈で行くと、私達はド行しか喋れんことになるが。 黄:デデデ、なんだよぉ。 白:何だか、昭和風妖怪漫画みたいだね。 【悩めるファイアーバード】 朱:電化調理器って良いですよね〜。火も出ませんし実に安心です〜。 黄:何処と無く、間違い探しの様な気がするんだよぉ。 【ほぼ本能】 白:納得いかない。 黄:こっちはなんなんだよぉ。 白:炎も出ないのにこんな熱いなんて、むしろ危険なんだけど。 黄:とりあえず手を出してしまう野良猫の習性は、 こういう時に難儀なんだよぉ。 【葬られた闇】 朱:白虎さん〜。一つ聞いて良いですか〜。 白:うん? 朱:白虎って〜、五百年以上の齢を重ねた虎さんのことですよね〜。 白:一応、そーいうことになってるみたいだけど。 朱:つまり、全身があの色なのは、白髪なんですね〜。 黄:敢えて、触れる必要の無い事実に触れる小鳥が居るんだよぉ。 【空振りマックスオーバー】 白:ふっふっふ。甘い、甘いわっ! 朱:ふ、ふにっ? 白:私のこのプラチナブロンドは、親から受け継いだ一子相伝、 他に類を見ない唯一無二の髪質でね――。 窮:お姉ちゃん、お腹空いた〜。何か狩りに行こうよ〜。 青:双子の妹も、同じ髪色ですけどね。 【中華鍋持参】 白:最近日本で、熊の被害が問題になってるらしいね。 月:自然破壊を積み重ねてきたしっぺ返しだから仕方無い。 白:私が行って狩ってこようか? どうにも最近、野趣溢れる肉が美味しくて美味しくて。 黄:外国にまで行って、生態系の破壊をしないで欲しいものなんだよぉ。 【危惧種クラッシャー】 白:そーいや清国に流れ着く前、日本で狼を狩って凌いでたんだけど、懐かしいな〜。 月:ちょっと待った。 黄:もしかすると、飼っておくには危険すぎる存在なのかも知れないんだよぉ。 【何処に需要が】 朱:『無能な上司に辟易する』で一回休みです〜。 黄:『蝮から蛟に昇格する』で、もう一回サイコロを振るんだよぉ。 白:聖獣スゴロクで一儲けしようと思うんだけど。 青:確実に売れ残りますね。 【肖像権でウハウハ】 白:む〜。オリエンタルファンタジーとか、適当なこと言っとけば、 欧米でそこそこ人気出ると思うんだけどなぁ。 黄:さりげなく、かなり危険なことを口走ってるんだよぉ。 【御先祖様ファイト】 白:王権神授説って、つまり自分に自信が無いから言い出したことだよね。 朱:神の子たると言うことでしか〜、国の統治を出来ないってことです〜。 黄:叩き上げに対するコンプレックスも良いところなんだよぉ。 月:良いぞー。やれやれー。 天:えぐっ、えぐっ。 【天岩戸然り】 天:い、良いじゃないですか。たしかに、私の子孫と思しき連中が私を出汁に、 踏ん反り返って栄華を極めて、美味しい汁を吸ったりもしてますけど、 それは世界各国、何処の地域でも行われてることでしてね――。 白:うわっ。ちょっとキレた。 黄:追い込みすぎると、何をしでかすか分からないタチなんだよぉ。 【素顔は闇で見切れる】 白:ワイングラスの取っ手が長いのって、体温が伝わらない様にする為らしいね。 朱:私は体温が高めだから大変です〜。 白:でも、闇の幹部ごっこする時は、マナー違反と分かっていても、 カップの底を持って振りたいよね〜。 青:一体、どういうシチュエーションを想定しているのですか。 【良い歳なんだから】 黄:はっきり言って、変温動物には全く関係の無い話なんだよぉ。 青:地味にヘコまないでください。 【一瞬信じた】 白:月読の治めてた国が、黄泉の国だって説もあるらしいね。 月:それは姉さんが、私を抹殺したいが為に生み出した捏造。 天:て、適当な嘘をつかないで下さい! 【そこまでですか】 月:或いは、マザコン大元帥の須佐之男が、私を母さんに見立てて脳内妄想。 須:姉貴ー! 黄:余りに哀れ過ぎて、掛ける言葉も無いんだよぉ。 【決して褒めてない】 朱:虻蜂取らずって言いますけど〜、蜂はともかく虻なんか取って、 どうしようって言うんですかね〜? 白:いや、蜂だって、一匹じゃ蜜も取れないし。 黄:きっと虫カゴに入れてニンマリする趣味だったんだよぉ。 青:今日も朝からお元気ですね。 【仕事に活かさない】 月:あれは、欲の張った蜘蛛の話というのが定説。 白:あー。じゃあ私はさしずめ、鴨鶏取らずとか。 朱:私は〜、種豆取らずです〜。 黄:何だか、流行り出したんだよぉ。 青:こういう時だけ、発想が柔軟ですよね。 【栄冠を君に捧ぐ】 白:虫って言えばさ、蝉って土中から出てくるのに七年くらい掛かるんだってね。 朱:そうらしいですね〜。 白:そうやって苦労して出てきた所を潰してさ、 生きるってことの厳しさを教えるのが、人生の先輩の務めだよね〜。 黄:ここに、生粋の腐れ外道が居るんだよぉ。 【同レベル疑惑】 朱:トンボさんって〜、指グルグルで、本当に目を回すんですかね〜? 黄:試してみれば良いんだよぉ。 朱:ふに? 白:ぐ〜るぐ〜るぐ〜るっと。 朱:ふ、ふにふに〜。
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