邂逅輪廻



【底辺会談】
玄:そうですか、お姉さんと不仲なんですか。
 でも、御家族は大切にされた方が良いですよ。
月:前向きに検討してみる。
黄:一体、何をしてるんだよぉ。
月:日の当たらぬ者同士、話が良く弾む。
黄:明るい話題に見えて、物凄く鬱になるんだよぉ。


【トリオ・デ・リストラ】
セ:おや、お二方。この様な場所で何をなさっておられるのですか。
黒:貴様、白龍。おのれ、この裏切り者が。
赤:ケケケ。
セ:これは心外な。私は唯、泥舟に乗るほど愚かでは無い。それだけの話ですよ。
黒:そこまで愚弄されると、むしろ清々しいわい。


【面倒だから】
窮:うにゃー!
朱:ふ、ふに〜。
黄:こっちはなんなんだよぉ。
窮:いや、お姉ちゃんがいつも弄んでるって言ってたから真似っ子。
黄:網で捕えて宙吊りにする、リアル弄びはやらかさないんだよぉ。


【上手くないよ】
則:ふむ。ここに出入りする輩も、随分と増えたものよの。
白:こんだけ居れば、何か詐欺とか出来そうな気もするよね。
黄:猫科の分際でネズミ講とは良い度胸なんだよぉ。


【黄龍もやった】
則:妾は、聖神皇帝武則天なるぞ。
黄:知ってるんだよぉ。
則:時たま言っておかねば、忘れ去られそうになるでの。
黄:何だか、既視感があったんだよぉ。


【熱く語りたい】
朱:やっぱり〜、無死一塁で如何に右打ち出来るかが勝負の分かれ目ですよね〜。
黄:内野手のフィールディングは、正面で受け止めてこそ一流なんだよぉ。
月:この人達は、やっぱり違う。
青:目を輝かせて、拳を握らないで下さい。


【一時間二百円】
白:ふむふむ。
黄:人の押入れを漁って、何の真似なんだよぉ
白:いや、この少女漫画の続き、無いかなぁって。
黄:うちは漫画喫茶じゃないんだよぉ。
白:飲み物出ないしね。
黄:このまま蹴飛ばして、封印してやりたいんだよぉ。


【きっと馬鹿ばっか】
白:やっぱ高い所って良いよね〜。心が洗われる感じがする。
青:何とかと煙は高い所が好きとは言いますが。
朱:ふ、ふに〜。白虎さん、危ないですよ〜。
黄:飛べない小鳥が言うと、全ての説得力が希薄になるんだよぉ。


【きっと外れクジ】
白:へー。日本の三代目社長が、事業拡大に失敗して退陣だって。
黄:何処の世界も、三代目はバカ息子と決まってるんだよぉ。
朱:私は〜、二十八代目だから安心です〜。
黄:ここまで来ると、有能無能は運任せなんだよぉ。


【結局自分第一】
黄:とりあえず、麒麟を呪い殺す方法を考えるんだよぉ。
月:日本には、丑の刻参りという儀式がある。
黄:ふむふむなんだよぉ。
月:神道から派生した呪術の類で、絶大な効果があるけど失敗したら全返しになる。
黄:出来れば、リスクの無い方法でお願いしたいんだよぉ。
青:何処まで覚悟が無いのですか。


【つい調子に乗って】
白:猫の髭ってのはレーダーになっててね。
 狭い所を通れるかどうかを判断するのに重要な材料になってる訳よ。
黄:そんなことくらい知ってるんだよぉ。
白:ほいでね。人間に成ってる時もその感覚を信じて行動しちゃったりなんかして――。
黄:嵌まって抜けないから助けて欲しいなら、素直に言うんだよぉ。


【激昂叩き売り】
亜:ひゃっほ〜。片瀬亜沙こと、先代玄武。中原の地にいざ舞い戻って参りました。
麒:ほっほう。生きて私の前に顔を出すとは良い度胸だな。
亜:まあ私、麒麟より可愛いし、度量もそれなりに無いと世の中渡ってけないよね〜。
黄:何だか、買わなくても良い怒りを買った現場を目撃した気がするんだよぉ。


【少し違う】
白:はむはむ。
朱:ふ、ふに〜。
白:むしゃむしゃ。
黄:ヒヨコ換算で、三十匹分の鶏肉が消化されたんだよぉ。
朱:あ、明日は我が身ですね〜。


【初歩的ミス】
黄:心理テストなんだよぉ。
白:ふえ?
黄:雨の日に、小犬がダンボールに捨てられてたらどうするんだよぉ。
白:とりあえず、晩御飯助かったかなぁ、って。
黄:確実に聞く相手を間違えたんだよぉ。


【逃げ道プリーズ】
黄:神は怠惰なものなんだよぉ。
青:いきなりどうしたのですか。
黄:どんなに卓越した能力を持とうと、全ての事象に目を配らせていたら、
 それは只の変態なんだよぉ。
青;ややもすると問題発言ですが。
黄:だから、三割手を抜くのも、九割手を抜くのも、大差は無いんだよぉ。
青:それはもっと問題発言です。


【そして四葉を掴む】
天:好き……嫌い……好き――。
月:クローバーで花占いは、とても不毛。
天:負けない占いって、良いわよね。


【素手では勝てない】
黄:殺気を感じるんだよぉ。
月:それは多分、須佐之男。
黄:首を獲るつもりなら返り討ちなんだよぉ。
月:狙いは恐らく尻尾。
朱:ふに〜?
月:八岐大蛇の尾から天叢雲剣を得たから、二匹目のドジョウ狙い。
黄:とことんまでに器量の小さい男なんだよぉ。


【音無く背後に】
須:ちっ、姉貴。教えんでもよかことを。じゃけん、ここにおる龍族は一匹じゃ――。
青:私と戦うには、少々冷静さに欠けている様ですけどね。
須:――!?


【雑誌で特集が】
白:夏と言えば水着だよね。
黄:実に聖獣らしからぬ発想なんだよぉ。
朱:私は〜、泳げませんから〜。
黄:朱雀の意見は黙殺するんだよぉ。
白:まあ、私も猫科だからさっぱりなんだけどね。
黄:結局、何の為の話題振りだったのかが分からないんだよぉ。


【武田信玄に謝れ】
月:日本には、風林火山を旗印にした武将が居た。
朱:ふに?
月:家計が火の車だったら、風の様に去り、
 林や山に逃げ込んででも、借金を踏み倒せというありがたい言葉。
黄:全く知らなくても、嘘臭さだけは伝わってきたんだよぉ。


【そもそも食う為なのか】
白:色々な場所に置いてあるお供え物って食べて良いんだよね?
黄:意地汚いとは、良い言葉なんだよぉ。
白:だって、その地で祀る神様の類に供えてあるんだったら、私達も対象ってことでしょ。
黄:他人の冷蔵庫を漁って良いという法は、聞いたことが無いんだよぉ。


【凄い正論】
白:むむむ。つまり白虎関連の施設なら、特に問題無いってことだね。
黄:それだけ労力を費やす気概があるなら、もっと効率の良い労働は幾らでも存在するんだよぉ。


【酷い暴言】
朱:半額ラーメンの為に一時間並ぶのはとても無益ですよね〜。
黄:朱雀に正しいことを言われても、何か釈然としないんだよぉ。


【むしろいつも通り】
白:妾は、東欧の白き聖獣、白虎なるぞ。
黄:一体、何の真似なんだよぉ。
白:いや、最後らしいから好き勝手やろうかなぁって。
黄:白虎が自由なのは、今日に始まったことじゃないんだよぉ。


【とにかくミスキャスト】
朱:わ、我は紅蓮のほにょおを纏いし――。
黄:ここで噛んでしまう以上、そのキャラ作りは不可能ということなんだよぉ。
朱:ふ、ふに〜。


コント連載中



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