【尊敬と無縁】 朱:た、た、大変です〜。 黄:まだ眠いんだよぉ。昼まで眠らせて欲しいんだよぉ。 朱:の、呑気にプー太郎生活を満喫してる場合じゃないんです〜。 黄:さりげなく虚仮にされた気がするんだよぉ。 【それは被害妄想】 黄:とりあえず、体温が上がるまで話は待って欲しいんだよぉ。 朱:変温動物は大変ですね〜。 黄:やっぱり、バカにされてる気がするんだよぉ。 【むしろ夢オチ期待】 黄:それでどうしたんだよぉ。 朱:ふ、ふに。それがですね――。 黄:その前に、なんだよぉ。 朱:はい〜? 黄:呑み過ぎたのか、朱雀が二人に見えるんだよぉ。 朱:そ、そこが問題なんです〜。 黄:自分の耳を疑いたくなる発言だったんだよぉ。 【抜かりは無い】 白:つまり、起きたら朱雀が二人になってた訳? 朱:そうなんです〜。 朱:実に困りました〜。 白:うーん。 黄:珍しく真面目に悩んでるんだよぉ。 白:一匹食べちゃえば、問題解決しない? 黄:やっぱり、そんなところだったんだよぉ。 【とてつもなく局所的】 月:ちーっす。三河屋でーす。 黄:一体、何の真似なんだよぉ。 月:日本に於ける、一般的な挨拶。 黄:絶対に嘘なんだよぉ。 【文化交流のつもり】 月:奥さん。新聞とってくらぁさいよ。 黄:一体、何をしに来たんだよぉ。 【カップリング不成立】 月:戯れはこれくらいにして。 黄:むしろ、憎しみに近い感情が沸いたんだよぉ。 月:朱雀に会いに来た。 黄:今は会わない方が良いんだよぉ 月:私と朱雀の恋路を邪魔するつもりなら、容赦はしない。 黄:誤解を招く発言は控えた方が良いと思うんだよぉ。 【折角だから】 朱:こんにちは、月読さん〜。 朱:大変なことになってるんです〜。 月:……。 黄:驚きで、声も出ないみたいなんだよぉ。 月:一つ持って帰っても良い? 黄:案外、白虎と思考が似てるのかも知れないんだよぉ。 【面白そうだし】 白:それでは、緊急対策会議を開きたいと思います。 黄:形から入るのはやめた方が良いんだよぉ。 白:この際ですので、原因を究明し、大量繁殖させ、野に還そうという案も御座います。 黄:その行為に対する、明確な意図を説明して欲しいんだよぉ。 【ふにふに注意報】 月:自然の中で舞い羽ばたく朱雀の群れ。 黄:物凄い光景なんだよぉ。 月:うっとり。 黄:感性がズレてる人が居るんだよぉ。 【真面目っぽい議論】 白:アメーバの分裂と類似してるのであれば、遺伝子の変化が少ないから、 環境の変化には対応出来なさそうだよね。 月:無限に近い生命力を持つ朱雀だから起きた現象とも言える。 黄:学術的研究に値するものなのかは謎なんだよぉ。 【個体で適応できる】 朱:ふに〜。お茶が美味しいです〜。 朱:たまには紅茶も良いものですね〜。 朱:お砂糖たっぷりで幸せです〜。 黄:そして、本人は早くも馴染んでるんだよぉ。 【分かりきってる】 朱:生きてるって〜、それだけで素晴らしいことだと思うんですよ〜。 月:生は散るものだから価値がある。 朱:美味しい物を食べられるって幸せですよね〜。 朱:日向ぼっこも気持ち良いです〜。 月:……。 黄:何で固まってるんだよぉ。 月:捌ききれない。 黄:改めて確かめることでもないんだよぉ。 【目指せ王座獲得】 朱:夏は暑いですね〜。 白:いや、あんた炎の鳥だし。 朱:汗で体中ベタベタです〜。 朱:海かプールに行きたいですね〜。 白:……。 黄:白虎は何を考え込んでるんだよぉ。 白:これって、ツッコミ師検定に使えない? 黄:その柔軟な発想を、有益なことに使って欲しいんだよぉ。 【龍族万能説浮上】 朱:猫の白虎が元気無いんですよ〜。 青:毛皮を脱げないのが、最大の理由かと。 朱:ふに。冷凍庫に入れたら喜びますかね〜? 青:動物虐待は感心しませんね。 朱:折角だから〜、この暑さを共有したいと思います〜。 青:あなたの存在は、むしろ熱さを促す訳ですが。 白:おぉ。流石はツッコミの星。 月:ライバル認定。 青:素直に喜んで良いのですか。 黄:深く考えた方が負けなんだよぉ。 【数学のお時間】 白:まあ、こうなったら新必殺技とか開発してみようか。 黄:旧でさえ無かった気がするんだよぉ。 白:こう、縦一列に並んで、時間差攻撃をね――。 黄:零に二を掛けても、所詮は零なんだよぉ。 【それはそれで深刻】 月:朱雀の武器は、自覚の無い自由な発言。 黄:破壊力は皆無なんだよぉ。 朱:扇風機は涼しいですね〜。 朱:時たま、逆回転に見えるところが楽しいです〜。 黄:気持ち、脳がやられるだけなんだよぉ。 【知性の功罪】 白:つまり、小型化大量生産し、敵対する国家に一家に一台普及させれば、 戦わずして国民を疲弊させることが可能、と。 月:わくわく。 黄:むしろ平和国家になる気もするんだよぉ。 【ガンジーに謝れ】 白:でも、平和なだけが取り得の国が現代まで千年以上生き残れたことが無いってことは、 平和主義なんて所詮幻想ってことでしょ? 黄:毒舌はそれくらいにしておくんだよぉ。 【利点オンリー】 朱:考えてみれば〜、二人って便利ですよね〜。 白:そうかな? 朱:家事は纏めてやれば少し楽になりますし〜、仕事も半分ずつで済みます〜。 黄:食費は倍掛かるんだよぉ。 朱:ふ、ふに〜? 黄:気付いてなかったとは、大人物なんだよぉ。 【そもそも時給制】 朱:だ、大丈夫です〜。きっと扶養手当が出ます〜。 黄:そんな近代的なものがある訳無いんだよぉ。 【主として観賞用】 月:私が貰って帰れば万事解決。 黄:さりげに諦めが悪いんだよぉ。 【むしろ嫌がらせ】 白:それで、一晩寝たら元に戻った訳? 朱:結局〜、何だったんですかね〜? 黄:それを聞きたいのはこっちなんだよぉ。 朱:きっと〜、一人っ子の私に神様が授けてくれた奇跡なんですよ〜。 黄:あのジジィが、そんな気の効いたことする訳無いんだよぉ 朱:ふに〜?
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