【純然たる好奇心】 黄:科学的実験をしてみようと思うんだよぉ。 天:はぁ? 黄:天照が天岩戸に籠もると日食になるんだよぉ。 天:そうですね。 黄:姿を隠すものなら何でも良いのか、試してみたいんだよぉ。 天:その行為に対する、明確な意図を御説明願います。 【何処にも籠もれない】 黄:とりあえず、ダンボールを用意してみたんだよぉ。 天:これで日が欠けたら、私は自分の存在を疑います。 【臨界注意】 黄:流石に、ダンボールじゃ無理だったんだよぉ。 天:当たり前です! 黄:次は、鉛のプレハブなんだよぉ。 天:私は、放射性物質ではありません! 【ようやく気付いた】 黄:案外、着ぐるみ辺りで充分なのかも知れないんだよぉ。 天:実は遊んでおられますね。 【天変地異発動中】 黄:少し陰ってきたんだよぉ。 白:雲が掛かっただけじゃない? 朱:と言うより〜、太陽の方が動いてます〜。 黄:一体、何が起こってるんだよぉ。 【言語になって無い】 天:ふぉ、ふぉふぇふぁ。ふぁふぉふぉふぁふぃふぁふ。 黄:とりあえず、その着ぐるみは脱いだ方が良いんだよぉ。 【特殊能力覚醒】 朱:『こ、これは。あの子が来ます』って言ってるみたいです〜。 黄:何で分かるんだよぉ。 【大差は無い】 ?:姉さん。お久し振り。 朱:ふに〜。この女の子、誰ですか〜? 天:つ、月読。何でここに居るの!? 月:暇潰し。 黄:完全に、田舎の寄り合い所状態なんだよぉ。 【天動説再来】 天:月読と私は陰と陽を表す双子の姉妹。 同刻に同じ場所へ集まると、太陽が動揺してしまうのです。 黄:ガリレオ辺りが大激怒なんだよぉ。 【道半ば】 白:私達姉妹は、唯一神さえ怖れる最強タッグ――になる予定。 窮:うにゃー。 黄:対抗しなくて良いんだよぉ。 【一応土行だけど】 朱:一つ〜、実験してみて良いですかね〜。 白:天照、月読、黄龍を一直線に並べて何の真似? 朱:ふに。日食になると思ったんですけど〜。 白:黄龍は別に、地球そのものの聖獣じゃないんだよぉ。 黄:真似しないで欲しいんだよぉ。 【三角戦争勃発】 月:握手。 朱:ふ、ふに〜? 白:何だか、友情が芽生えたみたい。 天:うるうる。私には心を開かないのに。朱雀さん、ずるい。 黄:妙な嫉妬心は御勘弁なんだよぉ。 【事実は神話より奇なり】 白:そーいや、二人大喧嘩したって聞いたけど、原因、何なの? 月:姉さんが捌いたフグを食べたら中った。 天:わ、私も同じのを食べて大変だったんだから良いじゃない。 黄:それは何の弁明にもなってないんだよぉ。 【日本語ジョーク】 朱:免許無しでの調理は、法律で禁じられてます〜。 白:人間世界の話をされても困るんだけど。 天:神を裁くことは、人が求める永遠の命題なんです。 白:そんな大仰な話だったの、これ? 黄:捌くと裁くを掛けたかっただけだと思うんだよぉ。 【んなこたぁない】 月:むしろこの事件がきっかけで、フグの調理は免許制になった。 朱:へ〜。そうだったんですか〜。 黄:ここまであっさり騙されるのも問題なんだよぉ。 【きっと脱力系】 月:合格。 朱:ふに? 月:やっぱり、朱雀は私が追い求めてた人。 黄:漫才の相方が欲しかっただけみたいなんだよぉ。 【先取りし過ぎ】 月:夜を司る神様も、それなりに大変。 朱:そうなんですか〜? 月:全身の色素が足りないから、紫外線に弱い。 朱:アフターケアーが大切なんですね〜。 黄:新時代の掛け合いなんだよぉ。 【収拾不可】 月:夜型の生活が続くから、肌も荒れてくる。 朱:レモンパックが良いらしいですよ〜。 黄:全く以って、着地点が見えないんだよぉ。 【愛しているから愛されたい】 天:うるうるうる。朱雀さん、ずるいです〜。 黄:ややもすると、見苦しいんだよぉ。 【とりあえずティッシュ】 月:きっと朱雀は、私の本当の妹なんだと思う。 朱:ふに〜? 天:ずざぐざん〜。 黄:いい加減、泣き止むんだよぉ。 【マスコミ騒然】 白:ところで、どーでも良いっちゃ、どうでも良いんだけど。 黄:何なんだよぉ。 白:さっきから太陽、あっち行ったり、こっち行ったりしてるんだけど。 黄:すっかり忘れてたんだよぉ。 【一触即発】 月:姉さんが帰れば、問題無い。 天:びえっ!? 黄:中々に修羅場化してきたんだよぉ。 【ピント大ズレ】 朱:ケンカはダメですよ〜。 黄:こういう時、平和主義者は役に立つんだよぉ。 朱:私を巡って争わないで下さい〜。 黄:前言はすぐさま撤回されたんだよぉ。 【天照号泣】 月:大丈夫。朱雀は私が守るから。 朱:ふ、ふに〜? 白:朱雀を盾に、対決姿勢を煽るなんて中々に強かだよね。 黄:頭痛の種が、また増えたんだよぉ。
|