【何を贅沢な】 朱:黄龍さんのことを〜、お母さんって呼んで良いですか〜? 黄:いきなりの超展開なんだよぉ。 朱:本当ならお婆さん以上の年の差なんですけど〜、 畏敬の念を籠めてこれにしました〜。 黄:どうせならお姉さんにして貰いたかったんだよぉ。 【小鳥囀ります】 朱:一万歳以上離れてるので、それは無理です〜。 黄:朱雀にはっきり言われると、地味に傷付くんだよぉ。 【ちなみに麒麟は出張中】 朱:ところで〜、本当のお母さんって〜、どういう人だったんですか〜? 黄:実に大らかな人だったんだよぉ。 青:大雑把とも言いますが。 黄:白虎を仔猫扱い出来るのは、後にも先にもあの人だけなんだよぉ。 朱:麒麟さんより優秀なんですね〜。 黄:天然はさりげに強いんだよぉ。 【愚痴愚痴大会】 白:うんうん。全く、麒麟がこの国に来てから、碌なことが無いよね。 黄:そして、場末の居酒屋状態なんだよぉ。 【馴れ初め発覚】 黄:そんなに知りたいなら、会ってみると良いんだよぉ。 朱:ふに? 黄:一万年も生きてると、口寄せくらい朝飯前なんだよぉ。 則:妾もそれで呼び寄せられたのじゃ。 青:さりげに衝撃の真実なのですが。 【共犯扱い】 黄:楊貴妃を呼ぼうとして、失敗したのは内緒なんだよぉ。 白:本気で、バレたらヤバげな情報な訳だけど。 【フランス語出来るのか】 朱:とりあえず〜、マリー=アントワネットさんに会ってみたいです〜。 黄:微妙に信頼されて無い気がするんだよぉ。 【語尾変わらず】 黄:私は、マリー=アントワネットなんだよぉ。 青:翻訳機能に難があるようですね。 【失敗した】 黄:微調整が必要なんだよぉ。 青:その、片足ケンケンがですか? 黄:わたすは、モァリー=オントワナットだす。 青:何で訛るんですか。 【イメージ被る】 黄:妾は、マリー=アントワネットじゃ。 則:ふむ、気品溢れる口調よの。 朱:絶対にやめて下さい〜。 【時間の無駄だ】 黄:仕方ないから、先代朱雀をベースにするんだよぉ。 青:最初から、そうして下さい。 【お茶目さん発動】 黄:う〜、む〜、ぬ〜……。 白:な、何か目が虚ろなんだけど、大丈夫かな。 黄:ふに? 白:――!? 黄:ふふ。皆、驚いてくれたかしら。 青:間違いなく、先代朱雀ですね。 【つうか成長なんてしない】 朱:お、お母さんなんですか〜? 黄:しばらく見ない間に大きくなったわね〜。 親が無くとも子は育つとは、良く言ったものよね。 青:あなたが転生したのは、たかだか数ヶ月前の話と記憶していますが。 【設定矛盾万歳】 白:ちょっと待って。前の朱雀が転生して今の朱雀になったんなら、 魂としては同じもののはずなんじゃ――。 青:水をさすのは野暮ですよ。 【困った時のディスティニー】 黄:そこは、愛する母娘の起こした奇跡とか、適当なことを言っておけば良いんだよぉ。 青:ややこしくなるだけですから、口寄せ中は黙っていて下さい。 【寧ろ現状が異常】 黄:あら、仔猫ちゃん。久々に毛繕いしてあげようか? 白:い、いや、あんた手加減を知らないから遠慮する――って、みぎゃー!? 青:久々に、火克金を見ることが出来て、安心しました。 【悲しいことに史実】 朱:お、お母さん〜。 黄:うん。どうしたの? 朱:頭を〜、撫でて欲しいです〜。 黄:はいはい。甘えん坊さんね〜。 朱:ふに〜、お母さん〜。 則:あれの何が嬉しいのじゃ? 妾には分からぬの。 白:まあ、何しろ子殺しとして有名だもんね。 【超絶捻くれ者】 窮:う〜。ああいう良い話を見てると、どうしても邪魔したくなるなぁ。 青:そして、あなたはあなたで、窮奇の職責を全うしなくて良いです。 【難しい命題】 黄:ところで、朱雀の仕事はちゃんとこなしてるの? 朱:ふ、ふに!? 黄:私の娘なんだから、当然、そつ無くやってるって信じてるけど。 朱:も、もちろんです〜。 青:今はっきり伝えるのと、嘘が肥大してから伝えるのと、どちらが親切なのですかね。 【お約束多謝】 白:死ぬまでバレなければ嘘じゃないって、うちの両親は言ってたけど。 窮:お姉ちゃん、お姉ちゃん。もう、死んでるから。 【空気読め】 黄:それじゃ、今日の所はお暇するわね。皆に迷惑掛けないでね。 朱:お母さん〜……。 黄:ほらほら、泣かない。またいつか顔を見に来るから。 則:ところで、つかぬことを聞くが――。 黄:はい? 則:鳳凰の涙に、法力の類は無いのかえ? 白:台無しだってば。 【外見変わらず】 黄:やれやれなんだよぉ。 青:どうかしましたか。疲れた顔に見えますが。 黄:口寄せは、目立てないから美味しくないことに気付いたんだよぉ。 青:ある意味、一番の注目を浴びていた訳ですがね。
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