【殺意マキシマム】 麒:お洒落をしてみようと思うんだが。 黄:いきなりなんなんだよぉ。 麒:いや、帽子と眼鏡は譲らないにしても、いつもシャツに短パンでは色気に欠けるだろう。 黄:勝手にすれば良いと思うんだよぉ。 麒:しかし、万年チャイナ服のお前に聞くのは間違っていたな。 黄:本気で殴りたいんだよぉ。 【天下三分の計】 白:何々。二人、ケンカするの? 面白いから、やっちゃえー。 黄:それをすると、国家崩壊しかねないから抑えてるんだよぉ。 朱:そう言えば〜、力は分かれていた方が良いっていう軍師さんも居ました〜。 玄:まるで冷戦ですね。 【イロモノ四神部隊】 青:そこで考えたのが、我々四神が第三勢力として、二人の動向を監視するというものです。 どちらかが手出しをした場合、我々が敵対するという取り決めがあるのですが――。 朱:ふに? 玄:はい? 白:何よ。 青:本当に止められるのか、自信は無いです。 【黒一点か青一点か】 白:ふむふむ。カマキリは出産時、場合に依ってはオスも栄養の足しにしちゃうのか。 麒:何を調べてるんだ、お前は。 白:いや〜、アリやハチもそうだけど、やっぱり生物界、女性優先に出来てるんだなって。 麒:まあ、オスは所詮、消耗品だと考えるべきものだからな。 青:何故、そう無駄に肩身を狭くしてくれるのですか。 【御意見番辺りで】 白:でも女系家族って普通、男の発言権が皆無に近くなるのに、何で青龍はそんな存在感あるのよ。 麒:現役では最古参だからだろう。私でさえやりづらい面がある。 白:なるほどー。世間で言うところのお局様だね。 青:若干、間違っている気もしますが。 【何千年前だ】 黄:青龍は一時、女性説が流れたことがあるんだよぉ。 麒:それは初耳だな。 黄:街に視察に行った時、稀代の美少女として、少年達のアイドルになったんだよぉ。 白:ほっほう〜。 黄:当時は皆で大爆笑して、酒の肴にしたものなんだよぉ。 【崇められる側】 青:ですが、この話には続きがありましてね。街の人達は、何処でどう間違えたのか、 黄龍だと思ったらしく、祠まで建てる始末ですよ。 白:まあ宗教なんて、そんな勘違いの連続だし。 麒:四神であるお前が言うな。 【根拠は当社調べ】 白:恋愛相談所を開設しようと思うんだけど。 麒:お前は、真っ当な発想が出来無いのか。 白:だって、ほら見てよ。調査に依ると、全女性の九十六パーセントが恋愛に興味あるって結果が――。 麒:胡散臭い通信販売員か、おい。 【クリニック白虎】 白:えっと、どうぞお入り下さい。 朱:失礼します〜。 白:あれ、朱雀。何しに来たの? 朱:最近〜、朝、中々起きられないんですよ〜。 白:若干、勘違いが生じてるみたいな訳だけど。 【早くも便利屋化】 玄:失礼致します。 白:ん〜。アンドロイドである玄武が何の用? 玄:こちらに来れば、デバッグ作業を手伝っていただけると聞いたもので。 白:何処からどう、突っ込んで良いか分からない訳だけど。 【恋愛無縁と判断】 黄:お邪魔するんだよぉ。 白:はいはい。お薬一週間分出しとくから、食後に飲んでねー。 黄:やっつけで相手するのはやめて欲しいんだよぉ。 【倍違うけど】 青:何故あなたは、まともな行動が取れないのですか。 白:麒麟と同じこと言うんだね。いっそ付き合っちゃいなよ。 青:私は、年上の方が好みでしてね。 白:黄龍しか残らないじゃん。 【やる気が失せてきた】 則:ふむ。妙な商売を始めたものよの。 白:いらっしゃい〜。 則:しかし、二代に渡り帝を旦那とした妾には勝てまい。 白:冷やかしならお帰りはあちらですよ〜。 【ようやく気付いたか】 麒:景気はどうだ? 白:廃業しようかな〜って、考えてるとこ。 麒:まあ、私達は長寿な分、恋愛感情は希薄だからな。 白:職業選択間違えたな〜。 【中国史上唯一の女帝】 青:歴史に残る人物として興味深いのは曹操ですね。 三国志物では敵役として描かれることも多いですが、上に立つものは非情な決断も必要です。 麒:日本人だが、坂本龍馬も大人物だな。一人で国を変えられる奴は、中々現れないからな。 白:アレキサンダーも凄かったよね。正に覇王、って感じで。 黄:そろそろ話題に出してあげないと、怒りが爆発する人が居るんだよぉ。 【三時間遅れらしい】 朱:尊敬する偉人は〜、エリシャ=グレイです〜。 黄:電話開発競争二番手を選ぶとは中々の通なんだよぉ。 【やはりそんな所か】 玄:尊敬する方は、先代です。 黄:これはまた、とんでもない爆弾発言なんだよぉ。 玄:最優先事項として、そうプログラミングされていますので。 【究極の生き証人】 青:そういう黄龍は、誰か居られないのですか。 黄:皆が知ってる人なんて、私から見れば全員、小僧、嬢ちゃんなんだよぉ。 麒:そういう問題では無い気もするが。 黄:ヤムジ村の、ヤンファンさんなんか、大したものだったと思うんだよぉ。 青:誰なんですか、それは。 【センサーなのです】 麒:面白いことに気付いたぞ。 黄:その、悪戯っ子の笑みは何なんだよぉ。 麒:猫に白くてやたらと敏感な毛があるだろう。白虎にも同じものがあった。 白:ふにゃるる!? 麒:金髪に紛れて気付きにくいのがポイントだ。 【骨とかカスカス】 麒:あと、鳥類は空を飛ぶ為に全身が軽く出来てて、片手でも持ち上げられる。 朱:ふ、ふに〜〜? 黄:麒麟の馬鹿力に掛かれば、誰でも軽々なんだよぉ。
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