邂逅輪廻



【蝮時代まで】
白:カプカプ。スペアリブは美味しいよね〜。やっぱり肉食獣の食事はこうじゃないと。
朱:トウモロコシ、美味しいです〜。
黄:自分の種族を思い出すなら、ネズミを丸呑みとかしなけりゃならないんだよぉ。
青:何処まで戻る気ですか、あなたは。


【爬虫類皆兄弟】
白:え? 龍族って、飛んでる虫とか食べてるんじゃないの?
黄:確実にカメレオン辺りと混同してるんだよぉ。


【まだ狙ってたのか】
白:でも本命はやっぱり――だよね。
朱:何だか分からないんですけど、寒気がしました〜。
麒:動物としての本能が残ってるのは、良いことだ。


【夢見るカラクリ人形】
玄:食事は動物として最優先すべき事項の一つです。
 逆に言えば、食はその人を表すと言っても過言では――。
黄:――だよぉ。
玄:はい?
黄:冗談なのか、本気なのかが、判断しづらいんだよぉ。


【雑誌に載ってたから】
白:気持ち、転職とか考えてる訳だけど。
黄:ある意味、爆弾発言なんだよぉ。
白:そこでさぁ、訪日してコスプレアイドルとかになったらお金稼げるかなぁ?
黄:よりにもよって、何でその仕事を選択したのかを問いたいんだよぉ。


【むしろそこを売りに】
白:ほら。私って、金髪美少女だし、この耳も扮装ってことにすれば誤魔化せるし、
 そう考えると、これ以上の職って中々無い気もしない?
黄:とりあえず、自分で美少女とか言い出す人は痛いだけなんだよぉ。


【ちょっと立ち寄った】
白:みんな〜、ティゲルだよ〜。今日は私の為に集まってくれてありがとう〜。
 一生懸命、頑張っちゃうよ、てへへ。
青:……。
白:何も見なかった振りして帰るのやめてよー。


【俗物白虎】
青:今度は一体、何を始めたのですか。
黄:安定した公務員生活から、何が起こるか分からない芸能人に転職する気らしいんだよぉ。
白:やっぱ四神って、最高だよね。


【国家的トラウマ】
白:副業で、阿片密輸とかしても服務規程違反にならない?
黄:本気で言ってるなら、全力でタコ殴りにするんだよぉ。


【ある意味名物】
白:コピー商品って良いよね〜。自身は何も創造せず、劣化品を捌くだけでお金を稼げるんだから。
青:多少なりとも、国家に対する偏見があることは否めないようですね。


【割と判例重視】
白:はぁ。何かこう、段ボール箱とかに収まってると、安心するんだよね〜。
青:このまま梱包して捨てたら罪になるのか、前例を調べてみたいと思います。


【小鳥のロマン】
白:お菓子の家ならぬ、木の実の家を作ったら、住みたいとか思う?
朱:白虎さんの〜、餌付けには乗りませんから〜。
白:の割に嬉しそうに見えるけどね。


【無駄にややこしくなる】
黄:それで一体、どういうことなのか説明を求めるんだよぉ。
白:いや〜、何て言うか。猫科である以上、布団の温かさには逆らえないって言うか。
黄:だからって、人の寝床に潜り込むのは間違ってるんだよぉ。
朱:何だか、えろてぃっくです〜。
黄:朱雀は黙ってて欲しいんだよぉ。


【潰れかけた】
黄:しかも、お腹の上で丸くなったんだよぉ。
朱:猫とか、仔犬だと可愛いですよね〜。
黄:寝惚けて、虎化してくれたんだよぉ。
則:まさしく、悲劇よの。


【やる気が無くなった】
黄:悔しいから、今晩は白虎の布団に潜り込んでやるんだよぉ。
則:しかし黄龍が夢枕に立つのは、吉兆ぞ。
玄:それは麒麟さんではありませんでしたか?
朱:両方見れば問題無いです〜。
黄:完全に論点がズレてきたんだよぉ。


【一次欲求括り】
白:ツンデレが流行ってるって聞いたんだけど。
黄:日本の一部地域限定だから、難しいところなんだよぉ。
白:べ、別に朱雀のことなんてどうでも良いんだからね!
黄:食欲と恋愛感情を混同するのは、如何なものかと思うんだよぉ。


【間違っちゃいないけど】
朱:流行りなら〜、メイドさんは外せません〜。
則:つまりは、侍女であろう。何が良いのか分からぬの。
白:根本的に認識が違う人、発見。


【あれとかこれとか】
則:しかし、伴侶が侍女に手を出すようなことがあれば、未来永劫逆らえぬ様、制裁を加えてやるがの。
朱:ぐ、具体的には、何をするんですか〜?
黄:聞かない方が身の為なんだよぉ。


【光速を越えた】
青:また、妙なことを始めてくれたようですね。
白:んー、紅顔の美少年は女装さすべし。
朱:たしかにそれは、世の常識です〜。
黄:全力で逃げることをお勧めするんだよぉ。
則:既に姿は見えぬがの。


【油断大敵】
麒:おい、黄龍。これは一体、何の騒ぎ――。
白:眼鏡っ娘は、素顔を晒して好感度を上げるべし。
朱:です〜。
麒:何を訳の分からんことを――おいこら。二人掛かりで抑えつけるな!
黄:これが、青龍より要領が悪いと言われる由縁なんだよぉ。


【元ネタ不明】
朱:ふに〜〜。麒麟さん、本気で殴りました〜。
麒:当たり前だ。私にしてみれば、裸を晒すのと代わり無いんだぞ。
白:僕は君の全てを見たいんだよ。
麒:一体、何処の二線級ドラマの台詞だ。


【即日撤回】
朱:大体〜、部下と裸の付き合いが出来無いなんて寂しすぎます〜。
麒:ふむ。だったら今後、お前には何の遠慮もしなくなるが良いか?
朱:やっぱり〜、ある程度の距離って大切ですよね〜。
黄:絹漉し豆腐より柔い発言だったんだよぉ。


コント連載中



 ネット小説ランキングさん(現代ファンタジーコミカル部門)にて「それゆけ黄龍ちゃん!」を登録しています。御投票頂けると、やる気が出ます(※一作品につき月一回有効。複数作品投票可能)。

ネット小説ランキング:「それゆけ黄龍ちゃん!」に投票


サイトトップ  小説置場  絵画置場  雑記帳  掲示板  伝言板  落書広場  リンク