【悪いとこばかり吸収】 麒:おい青龍。これを頼む。 青:何です、この山と積まれた書類束は。 麒:今後、私の事務作業は全てお前に任すことにした。 青:その強引な押し付けはどういうことですか。 麒:日本名物、丸投げだ。 青:若干、勘違いされているようですが。 【中国潰れる】 青:大体、その様な雑務であれば、新任にでも回せば良いでしょう。 麒:お前は、あいつらに可能だと本気で思っているのか? 青:いえ、社交辞令です。 【あ、そう言えば】 青:それにしても、人口の急増で仕事量がとんでもないことになってるのは事実ですね。 麒:そして最近二人も入れ替わった上、白虎も経験が浅い。秘書を雇うべきかもな。 青:ですが、四神の仕事に精通し、且つ時間的余裕がある人材など中々居ないかと。 麒:ああ、だからずるずる日延べしてる訳なんだが。 黄:意図的に忘れるのはやめて欲しいんだよぉ。 【転落人生待った無し】 麒:ふむ、そうだな。とりあえず見習いとして雇ってみるか。 黄:一生懸命頑張るんだよぉ。 青:これがかつて、四龍の王と呼ばれた者の姿なのですか。 【龍と言うよりカメレオン】 黄:長く生きてれば、起伏は必ずあるんだよぉ。 麒:黄龍、とりあえず茶を淹れてくれ。 黄:今、行くんだよぉ。 青:馴染むのが早すぎます。 【褒めてはいない】 朱:ふに? 何で黄龍さんが麒麟さんの所で働いてるんですか〜? 黄:ほとんど、朱雀のせいで、お陰なんだよぉ。 朱:ふに〜? 【本音がポロリ】 黄:朱雀がこのままだと、私の仕事も安定して良いんだよぉ。 青:服務規程はありませんが、世俗的常識として上司へ報告しておきますね。 【何を今時】 黄:それにしてもロマンが足りないんだよぉ。 青:浪漫、ですか? 黄:やっぱり、給湯室でサボって雑談は外せないんだよぉ。 青;確実に偏見ですね。 【昼下がりの番組かね】 黄:それとか、四時半になったら化粧を始めたりするんだよぉ。 青:一体、情報源はなんなんですか。 【酒を酌み交わすと同源】 朱:お茶は淹れるものなのに、何でお茶汲みって言うんですか〜? 黄:私に言われても困るんだよぉ。 【腰掛けマスター】 白:でも、寿退社するのは、ジューンブライドと言い張って、六月だよね? 黄:ボーナスはちゃんと貰いたいんだよぉ。 青:余計なのが増えました。 【中間管理職は辛いよ】 白:だけど男が青龍以外居ないっていうのは納得出来無いわ。 朱:ふに? 白:私達は、職場環境の改善を要求する。良い男を雇用しないと、ストライキを起こすわよ。 青:いつからここは会社になったんですか。 【瑞獣、即ち獣の王】 麒:お、白虎。面白そうな話をしてるな。 白:……(ビクッ)。 麒:ところで、一昨日までに提出しろと言った西方決算書はまだなのか。 白:ふー!! 麒:私に威嚇は通用しないぞ。 【面接ごっこ】 白:はい。それでは、当社を志望した理由は? 朱:明るい社風に惹かれました〜。 青:いい加減、仕事をしないと怒りますよ。 【夢見る少女で居てみたい】 白:電車通勤って憧れるよね。 黄:いきなり何だよぉ。 白:だってほら、何気なく毎日会ってる人と発展しちゃったり――。 黄:ドラマの見過ぎなんだよぉ。 【中国聖獣であるという基本】 黄:ラッシュに押し潰される現実を知らない人の発言だったんだよぉ。 朱:小田原線とか凄いですよね〜。 青:何でそんなにも日本通なんですか。 【身長を越えそう】 朱:ところで〜、この会社って何をしてるんですか〜? 青:何でしたら、マニュアルを作って全て提示致しましょうか。 朱:つ、謹んで遠慮します〜。 【虎の癖に豹変】 麒:白虎、職務中に間食は感心しないな。 白:むー。麒麟は四神の長って言っても、私達、個人事業主なんだからそんなとこまで指図しないでよ。 麒:ふむ。じゃあ今後、西方の公的行事には全て参加して貰うとするか。 白:やっぱ下っ端って、気楽で良いよね。 【年功序列撤廃】 朱:ところで今更なんですけど〜。 白:うん? 朱:真面目に働いてる黄龍さんって、黄龍さんじゃ無いみたいです〜。 黄:とてつもなく言いたい放題なんだよぉ。 【あくまで遊び感覚】 玄:黄龍さん、これはどういうことなんですか! 黄:こっちは何なんだよぉ。 玄:聞けばOLごっこを始めたと言うではありませんか。私も混ぜて下さい。 黄:何だかもう、どうでも良いんだよぉ。
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