【想定外の奇声】 ?:ふにゃ〜。ぐるるるる。ぐみーーー。 則:何やら野良猫が騒がしいの。 黄:本当だよぉ。 ?:フギャォ! ギャルル!! 黄:あ、決着が付いたんだよぉ。 ?:ははは〜。バッカだなぁ。猫が虎に勝てる訳無いじゃない。 黄:……ふえ? 【雀と鷹が大喧嘩】 ?:チャオ、黄龍。久しぶりだね〜。 黄:白虎、一体、何してるんだよぉ? 白:ん? 猫がケンカ売ってきたから買ったの。 黄:少しは自分の格を考えて欲しいんだよぉ。 【一ヒラリーマンの気持ちで】 白:ん〜。でも私は初めて狩りをしたあの感動を忘れたくなくて。 黄:肉食獣としては正しいけど、聖獣としては間違ってるんだよぉ。 【金髪少女の密かな悩み】 則:何じゃ、この南蛮人が白虎だと申すのか。浮世も変わったものよの。 白:始めまして〜。聖獣としては若手なんですけどね。 黄:と言っても白虎になるには、五百年は生きなきゃなんないんだよぉ。 白:世界的に最低年齢を公表してるのは問題だよね〜。 【乙女心を傷付けろ】 白:言うなれば、女子柔道78kg級って触れ回ってるみたいな。 黄:実に微妙な喩えだよぉ。 【大事なセンサー】 則:すると何か。この頭の上の耳は飾りでは無いのか。 白:わ、わ、わ。扇子でペチペチ叩かないでよ〜。 黄:あー、でも分かるよぉ。虎モードの時、無性に髭を引っ張りたくなるんだよぉ。 そしていつも腕を噛まれるんだよぉ。 白:私は悪くないんだからね。 【無意味な連動】 黄:あとは、顔の横の耳を引っ張ると、ネコミミの方もピクピク動くんだよぉ。 則:何の役にも立たぬ知識よの。 【視界に入った】 白:まあ、最近は忙しくてねー。中々遊びに来れないんだけど――。 黄:い、いきなり電灯の紐を叩かないで欲しいんだよぉ。 則:所詮は猫の血族ということか。 【属性超越】 朱:こんにちは〜。お邪魔します〜。 白:あ、この子が新しい朱雀? 結構可愛いじゃない。 朱:……お邪魔しました〜。 白:って、何で帰っちゃうのよ? 黄:まあ、つまり鳥だからなんだよぉ。 則:火が金に勝つと言うのは過ちじゃの。 【舌舐めずりが良く似合う】 白:あ、でも何だか口の中に唾が溜まってきたかも。 朱:……(ガクガクガク)。 黄:新人いびりはやめた方が良いんだよぉ。 【わざとやってる】 白:やだなぁ。幾ら私だって、いきなり獲って食べたりしないよ。 黄:当たり前なんだよぉ。 白:やっぱり、それなりに太らせてからじゃないと美味しくないし。 朱:……(ガクガクガクガク)。 【最凶タッグ結成】 則:困ったものよの。こやつに食らいつこうなぞとは。 黄:そうだよぉ。言ってあげるんだよぉ。 則:雛鳥は丸揚げが一番じゃろうて。 白:えー。生の血と、内臓が美味しいんじゃない。 黄:朱雀、気絶しちゃったんだよぉ。 【乙女心は別腹】 白:悪いねー。晩御飯、御馳走になっちゃって。 黄:それは良いんだけど、何でワカメサラダだけなんだよぉ? 白:うん、ちょっとダイエットしようと思って。 黄:肉食獣の誇りは何処に行ったんだよぉ。 【正確には白虎不信】 白:ほらほら。朱雀はちゃんと食べないと大きくなれないよ。 朱:……(プルプル)。 黄:完全に人間不信なんだよぉ。 【朔の夜には役立たず】 白:それでは皆さん。御馳走様でした〜。 黄:あ、そっちには木の枝が――。 白:ふぎゃ!? 黄:白虎は猫科の癖に鳥目なんだよぉ。 則:散々に弄んだ報いよの。 白:ふみゅ〜〜〜〜〜。 【会員、玄武と黄龍だけ】 玄:それではこれより、第三回冷遇聖獣推進委員会を開催したいと思います。 黄:ここに出席してること自体、物凄く不毛な気がするんだよぉ。 【北を守護する変温動物】 玄:青龍、白虎、朱雀と比べて、私の知名度が微妙に低いのは納得いきません。 黄:まあ、所詮爬虫類だからだと思うんだよぉ。 【二度は使えない】 玄:せめてこの腕を着脱式にすれば少しは目立てるのでしょうか。 黄:だけど、完全に出オチなんだよぉ。 【創設メンバーコンビ】 青:四神を長く務めていると、人を滅せばこの役目も終わると何度と無く思いますよね。 黄:確実に青龍だけなんだよぉ。 【たまには良い話】 青:変わりませんね、あなたは。人を愛するという、その一点に於いて。 黄:……珍しく褒められたんだよぉ。
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