【難儀な相方】 黄:はむはむ。うーん、クリーム入り大判焼きはやっぱり美味しいよぉ。 則:たしかに、食せぬ程のものでは無いの。 黄:それにしても、則天武后が買ってくるなんて珍しいんだよぉ。 則:妾が買うた訳では無いぞ。 黄:ふえ? 則:先刻、来客があっての。貢物と申しておったから受け取ったまでじゃ。 黄:……それは多分、手土産だと思うんだよぉ。 則:そう言えば、青龍と名乗っておったかの。 黄:しかも大物だよぉ!? 【一触即発】 青:やれやれですね。まさか人間相手に門前払いを食うとは思いませんでした。 則:何じゃったら、雌雄を決しても構わぬぞ。 黄:これ以上、揉め事を大きくしないで欲しいんだよぉ。 【楽観主義者の転落人生】 黄:それで一体、何の用なんだよぉ。 青:玄武が出奔し、朱雀も転生して間もない今、四方の力は大変に不安定です。 仮にもそれを統べる資格を持つ者に意見を求めるのは、自然な行為だと思いますが。 黄:うーん。でも、きっと何とかなるんだよぉ。 青:麒麟が台頭してきた時も同じことを言ってその座を奪われましたよね。 黄:はっきり物を言う子は嫌いだよぉ。 【そしてちゃっかり寝返った】 黄:大体、青龍は薄情なんだよぉ。私が麒麟にやられた時、とんでもないこと言ったんだよぉ。 青:記憶が曖昧なのですけど。 黄:忘れたとは言わせないんだよぉ。 青:ああ、思い出しました。『慌てなくとも、黄龍は聖獣の中で一番の小物に過ぎません』と。 黄:ある意味、やられたこと以上に傷付いたんだよぉ。 【見た目は男の子】 則:ところで気になっておったのじゃが、こやつの枯れ様、宦官かえ? 黄:違うと思うんだよぉ。 【役人体質】 黄:それにしてもそういう相談なら、麒麟のところにでも行けば良いんだよぉ。 青:もう行きました。 黄:ふえ? 青:『そういう雑事は、黄龍の所にでも行け』だそうです。 黄:見事にたらい回しだよぉ。 【野良猫扱い】 ?:くーくーくー。 ?:すーすーすー。 青:ところで先程から気になっていたのですが、この声は何です? 黄:あ、そっちは――。 朱:ふに〜。もう食べられないです〜。 玄:最終戦闘モード起動。千キロ半径を死の大地と化す、オメガプログラムを発動致します。 青:何故、この二人がここで寝ているのです? 黄:……きっと迷い込んだんだよぉ。 青:有り得ない言い訳はやめて頂きましょうか。 【委員長的ポジション】 青:良いですか。新任とは言え四神である以上、その自覚を充分に持ってですね――。 朱:ふに〜〜〜〜〜。 玄:あ、あのですね青龍さん。正座と言うのはどちらかと言うと日本の風習で、 私には少々辛いのですが――。 青:何か言いましたか? 玄:いえ……何でも無いです。 則:中々、小うるさい奴よの。 黄:昔から全然変わらないんだよぉ。 【弁護能力皆無】 黄:大体、友達の所に遊びに来るのがそんなに悪いこととは思わないんだよぉ。 青:自身が守護すべき場所を長期に放置していてもですか? 黄:……それを言われると、返す言葉も無いんだよぉ。 【一応ロボです】 青:それでは、あまり実のある会話はありませんでしたが、長居するという訳にも行かないので。 御二方も日が暮れる前に帰って下さい。 朱:まだ眠いです〜。 玄:夜になると体温が下がり、稼動限界が落ちるのですけど。 黄:完全に爬虫類なんだよぉ。 【早くも隠居人生】 青:全く。守護すべき場所があるというのは、忙しくて敵いませんね。 黄:そして去り際に毒を吐いたんだよぉ。 【歴史的偉業】 朱:カエルの子はカエルなんです〜。 則:そうじゃな。 朱:そして、朱雀の子も朱雀なんです〜。 黄:そんな物凄い発見をしたみたいに言われても困るんだよぉ。 【只の浪漫】 玄:量産型玄武の生産に着手したいのですが、資金の捻出をお願い出来無いでしょうか。 青:その実用性を明確に述べられるのでしたら構いませんよ。 【むしろ白虎の金】 玄:ショートが怖いので、お風呂に浸かったことは無いですね。 黄:いや。玄武の属性は水のはずなんだよぉ。 【所詮鳥類】 黄:朱雀が御飯作ってくれるなんて嬉しいんだよぉ。 朱:いっぱい食べて下さい〜。 黄:いただきまーす、だよぉ。 朱:……(ドキドキ)。 黄:……(ガリッ)。 朱:どうしました〜? 黄:……あー。そう言えば鳥は消化促進の為に石を飲み込むんだよぉ。 則:様子を見て正解じゃったの。 【せめて風水絡みで】 黄:ふむふむ。山羊座は今日、ラッキーカラーが緋色なんだよぉ。 青:聖獣が西洋占星術に傾倒するのは如何なものかと。 【名の由来は多分同じ】 黄:でも、十二星座が通る黄道は、黄龍も通るんだよぉ。 青:何の弁明にもなっていませんけどね。 【原文は翼】 朱:飛べない羽に意味はあるんでしょうか〜? 黄:物凄く危険なネタだから、封印した方が良いんだよぉ。 【つーか社名】 黄:麒麟の奴、ビールのイメージキャラクターにまでなって偉そうなんだよぉ。 則:妾でも、名のある奴を使いたいがの。 【昔は大敵】 玄:匈奴の襲来に備えて、周囲の防壁を強化したいのですが。 黄:今時、そんなの居ないんだよぉ。
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