邂逅輪廻



【飼い殺しで充分】
蒼:お洗濯は気持ち良いですね〜。
藍:娘々も、ソーラーでエネルギーを蓄えられる様に出来れば良いのに。
祐:お前らに、半永久の動力機関なんて与えてたまるものか。


【知られざる真実】
海:雷のゴロゴロは、雷電猫々の、喉を鳴らす音だっていうのは、世の定説よ!
祐:捏造も、ここまで来ると、たまに凄いなぁって思うんだ。
碧:事実にゃんだから、調べれば子供でも分かることにゃ。
祐:さりげに、聞き捨てならない発言を聞いたような気がする俺が居る。


【知りたくないけど気になる】
藍:そっか。雷で補充するっていう発想は無かった。
祐:余計なのに、火が付いたな。
蒼:ね、姉様。オーバーヒートしたら、修理代が大変です。
祐:お前ら、本当に、肉体構造はどうなってるんだ。


【神の御遊戯】
海:人間の身体は、全て、カラクリ仕掛けであるっていうのは世界の定説よ。
祐:凄いトンデモ入りました。
海:こう、生きてるモノって錯覚を起こさせる為に、
 目に特殊なフィルターが入っててね――。
祐:何か、そんな映画を、何処かで見たような気がする。


【軽くヘコんだ】
祐:そういや、この鎌って、どうやって手入れしてんだ?
 砥石も使えないだろうし、もしかして使い捨てか?
碧:にゃにを言ってるのにゃ。血を吸えば吸う程、切れ味を増す特別製にゃ。
祐:余計なことを、聞かなければ良かったなぁ。


【目指せ妖鎌】
祐:前向きに考えよう。養鶏か、養豚施設に行って処理する役に回れば、
 物凄く感謝されることは間違いないぞ。
碧:人間の血で無ければ、意味無いにゃ。
祐:何処までも、使えない話になってきたな、おい。


【意外の極み】
碧:魚を捌くのはお手のものにゃ。
祐:うぉ。空中で形成された切り身が皿の上に盛られていく!?
藍:姉さん。店を開こうよ。
碧:この手のパフォーマンスは、一瞬の集客力しか持たないのにゃ。
祐:案外、冷静な判断力があるのな。


【姉よりは遥かに】
蒼:ざ、残念です。目一杯、お皿洗いが出来ると思ったんですけど。
祐:そこは重要なとこなのか?
碧:蒼は、家事さえしてれば幸せな、変わり者にゃ。
祐:求婚者は殺到しそうだから、それはそれで良いんじゃないかね。


【もはや異次元空間】
碧:嘘を吐くと、その嘘を隠す為に更に嘘を吐かなくてはいけないにゃ。
海:海の底には文明人が住んでてね。ステルス機能を応用した迷彩システムで、
 レーダーから逃れてるって言うのは世の定説よ。
蒼:そ、それは凄いですね〜。
祐:あいつに関しては、それはむしろ喜びの様だがな。


【尻拭いは確定事項】
海:私は嘘なんて吐いてないよ。いつか裏さえ取れば、それは真実の報道でしょ?
祐:時代を先取りする科学者みたいなことを言い出すな。
海:万一、死ぬ時までに見付けられなかったら、告別式で誤報って流してね。
祐:立つ鳥、後を濁しまくりとは、まさにこのことなのであった。


【嘘じゃないよ】
海:私、宇宙人を見たのよ。
祐:何か、随分と普通の話だな。
海:いやいや。本当に見たんだって。
祐:こいつに関して言えば、こういう喋りの方が、信憑性があって困る。


【少し目が覚めた】
碧:今日は秋刀魚を焼くにゃ。
藍:ミディアムレアでお願い。
蒼:ね、姉様。注文が難しいです。
祐:宇宙人が怖くて、電脳娘々と付き合ってられるかってんだ。
海:それを言われると、身も蓋も無い気がする。


【割り切りは大事】
海:蛙に爆竹を詰めて破裂させる遊びを、
 七十五パーセント以上の少年少女が体験したというデータが出たわ。
祐:それは、どう考えても採取ポイントが局所的過ぎるだろ。
藍:何処で採ったかなんて言わなければ、信じる人は信じるから問題無し。
祐:今、酷い、報道の現実を見た気がする。


【危険な奴ら】
海:十歳の男の子と、九十歳のお婆ちゃんを一人混ぜておけば、
 後がどんな構成でも、老若男女を使って良いってことになってるのよ。
祐:嘘を吐かないって、案外、難しいことじゃないんだよなぁ……。
藍:やっぱり、あなたとは仲良くなれそう。
祐:そして、相も変わらず、要らん友情を育んでるなぁ。


【論理的とは程遠い】
碧:人の世の倫理感なんて、適当なもんにゃ。
祐:そういうものか?
藍:肉の塊を食べながら、愛玩動物番組を見れる感性は、特筆すべきだと思う。
祐:それを言われると、反省させられてしまう俺は小市民。


【誰のことだ】
蒼:れ、冷暖房が思いっきり効いた部屋で、地球温暖化について語る人とかもですね。
祐:何でだろう。切ない思いが込み上げて来るぜ。
藍:それがきっと、大人の階段と言われるもの。
祐:それに関しては、同意を避けさせて頂くことにする。


【血は繋がってるけど】
蒼:今日も元気にお掃除です〜。
祐:誠心誠意、家事をこなす妹に、無能な姉が二人。
 この構図は、何処かで見たことがある様な。
海:シンデレラじゃない?
祐:あ〜。すっげー納得した。
藍:中身は知らなくても、馬鹿にされたことだけは良く分かった。
碧:うにゃ?


【でも正論】
祐:強く生きるんだよ。いつかきっとカボチャの馬車が迎えに来るから。
蒼:え、え〜っと……。
祐:白馬の王子様と言った方が分かり良いか?
蒼:良く分かりませんけど、私は他人の力をあてにはしませんから。
祐:何だか、名作を、根底から全否定された気がしないことも無い。


【語られぬ本心】
藍:ふむふむ。ストーリーは把握した。
祐:ちょっと似てるだろ。
藍:姉達が、妹の幸せを願って引き立て役になる辺りが涙を誘う。
祐:新解釈過ぎて、呆れたわい。


【自己防衛機能】
藍:とりあえず、原題通り、灰被りにしたいけど、無いから埃で代用。
蒼:ね、姉様。私、アレルギーなんですよ。
祐:綺麗好きな理由の一端を、理解した気がする。


【他人事モード】
蒼:また銀行強盗ですか〜。
藍:本当に、物騒な世の中。
碧:にゃんともかんともにゃ。
祐:いきなり、人の首を刎ねるお前らが言って良いんかい。


【戦争に酷似】
碧:にゃに言ってるのにゃ。私達の仕事に関して言えば、私達は絶対に安全なのにゃ。
祐:すっげー、正論の様な暴論を聞いてしまった。
藍:世の中、案外、そういうものだから。
祐:こんなところで、妙な説得力を持たせるんじゃない。


【驚きの納得度】
蒼:三角関係は悲惨ですね。
祐:誰が、ワイドショーでの暇潰しを教えたんだ。
海:ジャーナリズムの何たるかを知るには、一番良いかなって。
祐:やはり、お前か。


【厄介な方々だ】
海:真実であるかはともかく、どんな些細なことでも踏み込む勇気は、
 尊敬に値するじゃない。
祐:俺には、やっつけ仕事にしか見えないんだが。
藍:真実なんて、知らない方が幸せなのに。
祐:お前もポツリと、不穏当な発言をするな!


コント連載中



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