【これも褒め殺しか】 海:才能って恐ろしいわ。何故こんなにも素晴らしいアイディアを、 あっさりと思いついてしまうのかしら。 祐:はいはい。凄い、凄い。 海:何でそんなにやる気無いのよ。 【聞く気も失せた】 祐:んで、そのアイディアって何だ? 海:良くぞ聞いてくれたわ。本来なら千人余りの報道陣に囲まれつつ、 どーんと発表したい所だけど、あんたで勘弁してあげる。 祐:やっぱ、ネット辺りで適当に発言しといてくれ。 【色々大打撃】 碧:私達の一族に伝わる、雨乞いの秘術があるにゃ。 祐:これはもしや、ツッコミ所なんだろうか。 藍:毛根付きの髪の毛が千本必要なんだけど、試してみない? 祐:リアルに集まりにくい所が、地味にポイントだな。 【自分のを差し出せ】 藍:出来れば女性の方が良いんだけど、まず無理だから。 海:ふっふっふ。私の人脈をもってすれば、不可能をも可能にしてしまうのよ。 祐:仮にもジャーナリズムを語る者が他人を巻き込むな。 【普通に驚いて】 藍:実は私達、王族の血脈なの。 祐:ほっほう。電脳世界にも王制が敷かれてるとは、実に不幸な話だな。 藍:そう反応されるのは、完全に想定外。 【そんなもんやで】 藍:ちなみに、王としての資格は、ぶっちゃけ名乗った者勝ち。 祐:ああ。それもこっちの世界と変わらない訳か。 蒼:な、何だか、問題発言連発の気がします〜。 【冷静に判断】 碧:あつはなついにゃ。 祐:はいはい。 碧:こう暑いと、腐敗が進みすぎるから、仕事をする気にならないにゃ。 祐:今のは、聞き逃してはいけない部分なのではなかろうか。 【人生の岐路】 藍:姉様。防腐剤は、その為に存在する。 蒼:出来れば、血止めもして、あまり汚さないで下さい〜。 祐:この会話に加わったら、もしかすると負けなのかも知れない。 【向いてないだろ】 蒼:に、ニンジャへのジョブチェンジを考えてるんですけど。 祐:カタカナ表記するだけで、一気にゲームっぽくなる所が面白いな。 海:発言内容への詮索はしないでいいの? 【満足感無し】 碧:ニンジャは、娘々、永遠の憧れにゃジョブにゃ。 祐:こうして、またしてもあらわになる、娘々の無駄な生態であった。 【無いものねだり】 藍:くの一に必要なスキルと言えば、やっぱりお色気。 祐:あ〜、それで永遠の憧れな訳か。 碧:にゃんだか、釈然としない納得され方にゃ。 【にゃんにゃん】 藍:まあ、私達が武器の鍛錬を欠かさないのも、つまりはそういうこと。 祐:結局、雑巾掛けはに関しては、今一つ分からない俺であった。 【見るに耐えぬレベル】 海:一部宗教で偶像崇拝が禁止されたのは、 最初に崇めた人に芸術センスが欠落してたからというのは世の定説よ。 祐:お前、その内刺されるぞ。 【危険分子疑惑】 碧:神にゃんて信じるのは、こっちの世界の人間くらいのものにゃ。 祐:随分と自信を持って言い切るのな。 藍:まあ、あなた達の世界の神様は、私達と同族だから、 祐:聞き捨てて良い言葉であるかを、ゆるりと検討してみたい。 【返り討ち濃厚だけど】 藍:要約すると、神様なんて案外、どうってこと無い存在ってこと。 祐:お前もその内刺されるぞ。 【嬉しくは無い】 祐:何にせよ、語尾がにゃだったりする奴が神様なんて、俺は絶対に認めないからな。 碧:にゃんだか、バカにされた気がするにゃ。 藍:姉様、ズバリ賞進呈。 【石潰しは不要なのさ】 碧:業の深い話をするにゃ。 祐:はぁ? 碧:走れなくなった競走馬は、馬刺しに早変わりするにゃ。 祐:普通に鬱になるからやめい。 【何故に川柳】 藍:そういう話なら、私もある。 祐:聞きたくないなぁ。 藍:牛肉を一キロ育てる為には、その十倍の穀物が必要。 祐:肉食えば、緑減るなり、この地球。 【何処から突っ込もう】 蒼:せ、僭越ながら私もです。 祐:この流れは、一体、何だと言うのだろうか。 蒼:キャットフードを作る為に、東南アジアの鰹や鮪を根こそぎ集めてるらしいです。 祐:食い気ばかりですか、あなた方姉妹は。 【業が関係無いし】 海:真壁成尾のハンバーガーって、モグラの挽き肉を使ってるらしいね。 祐:そしてお前だけ適当過ぎることを言うな。 【ヴァンパイヤ御用達】 藍:牛乳を極限まで煮詰めると醍醐になる。 祐:あー、何か聞いたことあるような? 碧:人間の生き血を煮詰めると、万能薬になるにゃ。 祐:ワタシハナニモ、キイテイナイ。 【至極迷惑】 藍:富山の薬売りが捌いていたのはこれだったっていうのは、世の定説。 祐:余計な単語を流行らそうとするな、貴様。 【零ではない】 海:えぇ〜。このフレーズに使用料を発生させて、 荒稼ぎしようっていう私の遠大な計画はどうなるのよ。 祐:そんな事態には絶対にならないから安心したまえ。 【むしろ負の影響力】 蒼:だ、大丈夫です。お姉様が真似したり広めようとした物で、受けたものはありませんから。 祐:それはそれで、何処となく切ないものがある。
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