【何か混ざった】 海:フランスの英雄は言ったわ。『我輩の辞書に、猫という文字はまだ無い』と。 祐:絶対に言ってないから、安心しろ。 【王族も広いし】 海:フランスのお姫様は言ったわ。 『パンが無ければ雑草を食らっても生き延びるのが愚民の務め』と。 祐:本当に言いやがったバカ姫が一人くらい居そうだから、リアクションに困るわい。 【所詮は電脳人】 碧:お風呂は気持ち良いにゃ。 藍:姉様。漏電してる。 碧。にゃにゃ? うにゃにゃにゃ!? 蒼:またやっちゃいましたね〜。 【直接摂取】 碧:ひ、酷い目にあったにゃ。 祐:それで貴様、人の部屋で何してやがる。 碧:充電作業は重要にゃ。 祐:出てけ! 【たりらりらら〜】 海:私、将来はピュリツアー賞とる予定なんだけど、コメントどうしようかなぁ。 祐:俺は、敢えてコメントしないことを憶えた。 【冷徹な次女】 蒼:へくちゅ。 藍:そうやって蒼は、可愛子ぶって印象を良くする。 蒼:え、え〜っと。 祐:姉妹苛めしか出来無いのですか、あなたは。 【走馬灯がぐるぐると】 碧:本当にゃ。藍は心に刃を纏った、無慈悲な妹にゃ。 蒼:で、でも、お姉様にも、人間らしい心はありますよ。 祐:ほう。具体的には? 蒼:え、え〜っと。 祐:出てこないなら、無理に擁護するなよ。 【三姉妹一括り】 藍:別に、今の私が悪いとは思わない。 祐:そういうもんかね。 藍:二人が単純すぎるから、これでバランスが取れてる。 碧:物凄いバカにされた気がするにゃ。 蒼:お姉様、その通りです……。 【只のゲン担ぎ】 海:誕生日のケーキの乗せる蝋燭が、命の蝋燭に見立てられてるのは世の定説よ。 藍:つまり、あの火を消す行為は、今までの人生を否定するってこと? 蒼:し、知りませんでした。 祐:んな重い儀式の訳無いだろ。 【何故か片言】 碧:蝋燭は、案外珍味で良い保存食にゃ。 祐:今、私は、大きなカルチャーショックを受けました。 【壮大なドラマの幕開け】 藍:蝋燭と言えば、こんな話がある。 海:うんうん。 藍:蝋燭が消える直前に大きく燃え上がるのは、蝋燭爺の仕業らしい。 海:何だか、あなたとは上手くやってけそうな気がするんだけど。 祐:こうしてこの乱世に、出会ってはいけない二人が出会ってしまったのであった。 【凄いデジャブが】 藍:ちなみのその爺。二尺三寸の小男で、舌が額に付くぐらい長いらしい。 祐:根も葉も無いことを、まことしやかに言い切るな。 【零か無限か】 碧:地球が球状だってのは、某国の捏造にゃ。 祐:お前も、超発言キャラか。 碧:世界は限りなく二次元的で、所々時空が歪んでるから球形に感じるだけにゃ。 祐:次元の無い世界の住人が、何を言いやがるか。 【人それを洗脳と言う】 海:知らないの? 世界はこう、でっかい亀に支えられててね。 スッポンはその子孫だから、あのバカみたいな生命力があるんだよ。 祐:ここに居ると、仕舞いには俺も似たことを言い出しそうで、実に怖い。 【溺死者続出】 藍:ぽたぽたぽた、っと。 祐:何してんだ? 藍:毎日休みなく頑張ってるアリ達に、砂糖水をサービスしてる。 祐:それはむしろ、大虐殺だと思う訳で。 【魂の叫び】 蒼:お、お姉様。砂糖水はどうかと……。 祐:うんうん。流石は破戒三姉妹、最後の良心。言ってやれ、言ってやれ。 蒼:折角だから、水飴くらいにした方が良いかなって。 祐:天然だな。さては貴様、天然だな。 【指代わりか】 碧:藍。ティッシュを取って欲しいにゃ。 藍:姉様、不精過ぎ。 祐:立ち上がりもせず、鞭で抜き取るあなたは不精では無いのでしょうか。 【素人ツッコミ】 ?:うおっ。祐哉、この鎌、なんだよ。殺し屋でも始めるのか? 祐:なんと言うか、どちらかと言うと狙われてる側と言うか。 ?:何か歯切れが悪いな。 碧:失礼にゃ奴にゃ。刃の切れ味なら最強にゃ。 藍:姉様、それ違う。 【大物の予感】 蒼:ふう。これで廊下の乾拭き終わりっと。 祐:母さんに、蒼が娘だったら良いのにと言われた。 碧:良い話にゃ。 祐:お前ら二人は要らないとも言われた。 藍:私は何も聞こえない。 【妹叩き売り】 碧:だったら、蒼と結婚すれば良いにゃ。 祐:お前ら、俺を殺しに来たんじゃなかったのかよ。 碧:仕事に私情は挟まない主義にゃ。 祐:格好良いようで、それは只の無責任だ。 【或いは誇大広告】 藍:夢の共演って、作り手側の夢であることが一般的で、受け手側は必ずしもそうじゃない。 祐:物の二秒で夢を壊す発言をしないように。 【人外疑惑勃発】 碧:にゃぷらすの悪魔という奴が居るにゃ。 祐:ラプラスじゃなくてか? 碧:世の中の出来事を、あることにゃいこと言い触らす、とんでもない奴にゃ。 祐:あぁ〜。俺、身近に一人知ってるぞ。 海:へくしゅっ。 【現代では退治済み】 藍:ちなみに、本当のラブラスの悪魔を分かり易く解説すると、世界の全ての事象を知る悪魔が存在すれば、 その未来の事象は全て正確に把握できるという必然論的思考のこと。 碧:藍、酔ってるのかにゃ。 祐:理解出来無いからって、その反応はどうかと思う。 【嬉しいかはさておき】 海:さっき、正体不明のくしゃみが出たんだけど、これってやっぱあれかな〜。 私の非凡な才能に目を付けて、あらぬ世界からアクセスしてきた証って言うか。 祐:ってか、あらぬ世界からアクセスされてるのは俺の方だ。
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