邂逅輪廻



※ 主:主人公 ヘ:ヘンリー ビ:ビアンカ ス:スラリン ブ:ブラウン
  子:王子 フ:フローラ チ:チロル ピ:ピエール マ:マーリン

【アメリカ的小噺】
主:おじさん。岩の下敷きになって、良く眠れるね。
?:坊主。大人はな、こんなことじゃへこたれないんだぜ。
主:そ、そうなんだ。
?:嫁の愚痴に比べれば、こんなもん屁でも無いぜ。
主:もう少し、良い話を期待してたんだけどなぁ。


【苦闘人生真っ最中】
主:おじさん……たしかにあの程度、どうってこと無かったね。
ヘ:ちゃんと寝とかないと、明日、またどやされるぞ。


【遠大過ぎる計画】
ビ:お化けを退治しようと思ったら、元を断てば良いのよ。
主:も、元?
ビ:そ。つまり魔界の王を倒しちゃえば、絶対に出て来なくなるでしょ。
主:これって、ホンマツテントーって奴じゃないのかなぁ……。


【笑いが乾いてる】
主:まさか二十年後、現実になるとは思わなかったよ。
ビ:全ては、私の先見の明が成せる技よ。
主:ハハハ。


【基本的遣り取り】
ヘ:とりあえず、国家再建の為に財源を確保しようと思うんだ。
主:す、凄いよ、ヘンリー。王族みたいなこと言ってる。
ヘ:いや、そのものズバリなんだけどな。


【再現率100%】
ヘ:考えてるのは、スライムナイト饅頭なんだが。
主:うん、美味しいと思うよ。
ヘ:そうだろう、そうだろう。
主:色が緑じゃなければ、売れると思うんだけどね。


【表では死闘が】
ピ:メラとメラミの間に、何故あれだけの差があるか謎でござる。
ス:たしかに、他の魔法はせいぜい三、四倍くらいの威力でスラ〜。
マ:儂の考えじゃと、間に失われた古代魔法があると踏んでおる。
主:君達、馬車はそんなに退屈かい?


【牢屋で好きなだけ】
マ:儂の疑問は、やくそうじゃ。あれは老若男女を越え、
 如何なるモンスターであろうと同程度の回復力を誇っておる。
ス:たしかに、超魔学が関わっていると見るのが妥当でスラ〜。
主:ちょっとモンスター爺さんと、連絡取ろうかなって思うよ。


【フラグ台無し】
ビ:私は、気付いたのよ。
主:こ、今度は何かな?
ビ:お城を跡形も無く消しちゃえば、やっぱりお化けは出なくなるって。
主:これもやっぱり、ホンマツテントーなんじゃないかなぁ。


【奴なら或いは】
ビ:スコップとツルハシは、ちゃんと用意したから。
主:……ボク一人で、全部壊すの?
ビ:女の子に、力仕事させる気?
主:これは多分、お父さんでも無理な話じゃないかなって思うよ。


【他はオフかと】
主:今日から仲間になった、ブラウニーのブラウンだ。
ブ:ど、どうも。
ピ:ヌ、その木槌――テントの杭を打つ特務要員でござるな。
主:何でそう、ピンポイントな仕事を言い出すかなぁ。


【そこそこ個性的】
ブ:ブ、ラウニー!
ピ:掛け声でござったか。
主:違うと思うけど。
ス:これはこっちも、負けてられないでスラ〜。
主:語尾に関しては触れない方が良いのかなと、ちょっと思っちゃった。


【用途は人それぞれ】
主:息子よ。お前に、大事なことを伝えよう。
子:ど、どうしたの? 真面目な顔して。
主:うちの母さんは、イバラの鞭を装備出来るんだ。
子:これって、そんな神妙に話さなきゃいけないことかなぁ……。


【ヘンリー辺りが妥当】
主:更に、エッチな下着を身に着けることも出来る。
子:絶対に、一人息子に対しての話題じゃないよね。


【戦時武装スタンバイ】
ス:ビアンカ姐さんは、鋼の鎧を装備出来るでスラ〜。
子:へー、そうなんだ。
ピ:故に鎧が走っても、さまようよろいが仲間になったと思ってはダメでござる。
主:ゴメン、それ、只の夫婦喧嘩……。


【パワフルマザー】
ス:更に姐さんは、グレートヘルムを装備出来るでスラ〜。
子:こ、これは、どう解釈すべきかな?
ピ:拙者が仕える御主人は、夫婦揃って豪傑ということでござる。
主:ボクはどちらかと言うと、蟷螂や提灯アンコウを思い出したよ。


【完全なる人選ミス】
主:暑いなぁ……。
ス:活火山だから、当然でスラ〜。
チ:ググルゥ。グルゥァ。
主:毛皮を脱げないチロルが一番悲惨そうで、
 ボクなんて鋼の鎧を着ちゃってるんだよね……。


【肉体的に限界】
主:せめて、スラリンで涼を取ろうと思ったんだけど。
ス:周りが熱ければ、こっちの温度も上がるでスラ〜。
主:アハハ。君の青い身体が、超高温の炎に見えてきたよ。
ス:御主人様、頭がやられつつあるでスラ〜。


【最終目標失念】
主:こ、ここなら溶岩から離れてるし、ちょっと休めそうだね。
ス:炎のリングを手に入れるのも、大変スラ〜。
主:炎のリング? 何それ?
ス:御主人様、一度帰った方が良いと思うでスラ。


【文字通り住み分け】
主:今回、ボクは世界の真理を悟ったよ。
ス:何だか、瞳が澄んでるでスラ〜。
主:人間は、活火山の傍には住めない。
ス:一部のモンスターなら、割と元気に活動できるでスラ〜。


【微妙な食い違い】
主:よ、溶岩の次は、水責め……。
ビ:どうしたの?
主:ボクの身体がガラスだったら、今頃、バラバラに砕けてると思うんだ。
ビ:食器は、大事にしないとダメだよ。


【想定の上を行く】
ス:御主人様〜。寒暖差で、ロッキーにヒビ割れが発生したでスラ〜。
主:え〜!?


【財力は完敗】
ビ:あれが、フローラ……。
フ:始めまして〜。
ビ:とりあえず、腕力だけは勝ってると思うのよ。
ス:もう少し、人間的な部分で勝負すべきスラ〜。


【ストッパー不在につき】
ス:それにしても、ビアンカ姐さんとフローラ姐さん、
 一緒に旅がしてみたいものでスラ〜。
ピ:さすれば、御主人は楽が出来るでござるな。
マ:いやいや。別の意味で忙しくなるじゃろうて。
主:君達、本当に自由だよね。


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