【芸術的空回り! 渡辺喜美は何してる!?】 茜:という訳で、今回は私達が司会進行させて貰うね。 遊:あー、まー、それは良いんだが――。 茜:どしたの? 遊:始まる前に、一つだけ叫ばせろ。 茜:うん? 遊:この、『遊那でも分かる』ってタイトルは何だ! 前回は確か、『猫でも分かる』だったな! 私は、猫と同格か!? 茜:でも、遊那ちゃんが分かるなら、世の高校生の六割くらいは理解出来ると思うよ? 遊:いや、私の下に四割も居るというのは、 それはそれで由々しき事態だと思うが……まあいい。 というか、今年も数ヶ月が過ぎ去ったが…… 取り扱う程の事件があったか良く憶えていない訳だが。 茜:まあ、無かったら無かったで、重箱の隅を引っ掻き回してでもネタにするから大丈夫だよ。 遊:それで、だ。上に書いてある渡辺喜美ってのは誰だ? 記憶の何処を引っくり返しても、出てこないんだが。 茜:一月くらいに、結構、テレビとかに映ってたりしてたよ? 遊:ん〜? ちょっと待て、何かが引っ掛かって……あー、あいつか。 総理に噛み付いて自民党を出てったは良いが、既に『あの人は今』的な雰囲気を醸し出してる。 茜:割と的を射てるかもね。 まだ総選挙が終わってないから確たることは言えないけど、 今のところ、一か八か本陣に急襲を仕掛けたら、返り討ちにあった感じかな? 遊:と言うか、何がしたかったんだ? 腐ってるとはいえ、最大与党である自民党に居た訳だろ。 単純に、支持率が低迷していた麻生総理に反旗を翻せば、国民の支持を得て、 離反者が多数出るとでも思ったのか? 茜:うん、結局、そう見るのが妥当かなって感じがするよね。 真意なんてものをバラす政治家は居ないから、推察するしかないけど、 今、渡辺氏は『国民運動体』っていう組織で働いてるの。 ホームページを見れば分かるけど、そのスローガンは脱官僚、生活重視ってことらしいよ。 遊:何というか……陳腐だな。 茜:政治家がこういう綺麗事を言う時は、大体、自分のことしか考えてないってのが常識だよね。 遊:それは、桜井の家だけでの常識だ。 茜:まあ、狙いは悪くなかったかも知れないんだけどね。 昨年九月に総理大臣に就任した麻生氏の支持率が低迷してた時期で、 対抗馬であるはずの民主党の支持も伸び悩んでるから、第三勢力の需要はそれなりにあるんだよ。 遊:それで、今のところ失敗に終わってるのは、どうしてなんだ? 茜:端的に言っちゃうとね。 遊:ほぉ。 茜:渡辺氏に、魅力が足りないのが最大の敗因かな、って。 遊:又、えらいぶっちゃけだな。 茜:この人は元々、お父さんが渡辺美智雄っていう大政治家でね。 44歳の時に地盤を継ぐ形で、衆議院議員になってるの。 その地盤は強固で、自民党を離党した今でも、次期総選挙は当選確実とまで言われてるんだけど――。 遊:典型的、ドラ息子ってことか。 茜:でもまあ、まだ57歳で、政治家として先があるから、これからどうなるかは分からないよ? 私は、近い将来、土下座して何処かの政党に入って細々やってくと思ってるけど。 遊:えー。この様に、17歳の小娘が好き放題言ってますが、 悔しかったら、何かを成して見返してやってくれってことで、締めだな。 今項目の纏め:2009年1月13日、渡辺喜美衆議院議員は、麻生総理を含む政府与党に対し、政策への不満を述べ、それを理由として自民党を離党する。新党結成の噂も流れるが、現状は政策グループにて活動中。一時期、マスコミの多大な後押しがあった気がするので、踊らされただけなのか、或いは、深い考えがあるのか。とりあえず、2009年5月時点では大惨敗中である。 【秘書逮捕で絶体絶命!? 小沢一郎は何処へ行く!?】 茜:四月までの政治ニュースで、一番、話題になったって言ったら、やっぱりこれだよね。 遊:結局、あれだけ騒いで、何の説明もしてない気がするんだが。 茜:んー、まあ、難しいところなんだけどね。 仮にも公設秘書が逮捕されたんだから、 相応の連帯責任があるっていうのが、常識的な見解かな。 遊:少し待て。公設秘書って、そもそも何だ? 一般の政治家秘書とは何か違うのか? 茜:公設秘書っていうのはね、一言で言うと、国会議員にだけ認められた、 国費で給料を賄うことが出来る秘書のことだよ。 一人の国会議員に付き、政務を補佐する公設第一秘書、公設第二秘書、 更には政策補佐を受け持つ、政策担当秘書の三人まで持つことが出来るの。 遊:つまり、国民の税金で飯を食ってる訳だな。 茜:身分は、国家公務員特別職に相当するね。 遊:もしかしなくても、大事じゃないのか? 茜:だからあんなに、大々的に取り上げたんだよ? しかも、当時、野党第一党代表にして、かつては自民党の幹事長でもあった大物、 小沢一郎氏の公設第一秘書だけに、政界的には大激震だよね。 遊:そんな中、鳩山民主党幹事長(事件当時)は、『与党に依る陰謀論』を唱えていた訳だが。 茜:本当、あの人はユーモアのセンスに溢れてるよね。 遊:貴様が言うと、皮肉にしか聞こえんな。 茜:実際問題として、これが麻生総理を始めとする与党執行部の謀略だったとしても、 私には何が悪いんだか、さっぱり分からないんだけどね。 政争なんて、騙し合い、化かし合いでしょ? 遊:貴様が言うか、貴様が。 茜:そもそもの話になるけど、一体、どういった理由で逮捕されたか知ってる? 遊:ん? 政治資金がどうたら……悪いことをしたんだろ? 茜:世間一般の認識はそんなもんだよね。 遊:何だか、バカにされた気がする。 茜:すごーく分かり易く言うと、政治家に献金する場合、色々な細かいルールがあるの。 その取り決めを、政治資金規正法って法律で定めてるのよ。 遊:越後屋と、黄金色の饅頭の話だな。 茜:流石に、二十一世紀にそんな真似したら、即議員引退だね。 遊:現世は、ロマンが足りんなぁ。 茜:今回、西松建設は、その社名を伏せて、 ダミー団体を経て小沢氏管理の政治団体へ献金したのが問題になったの。 遊:……ん? 茜:いわゆる、金の流れを不透明にした、って言っても良いかもね。 遊:法には、触れてるんだな? 茜:れっきとした、犯罪だよ。 遊:なら、悪者ってことでいい。それ以上は、理解できん。 茜:もうちょっと、頑張ってみない? 遊:それが嫌だから、自由人を気取って、のらりくらり生きてるんだ、文句あるか。 茜:遊那ちゃんの、良く分からないキレっぷりはさて置いて、次回に続くね。 今項目の纏め:件の騒動で、小沢一郎元民主党代表公設第一秘書、大久保隆規氏が逮捕、起訴される。その内容は、政治資金法に抵触する虚偽記載。裁判はまだの為、真相は不明だが、『説明責任』を連呼している民主党としては、歯切れが悪い対応をしたと言わざるを得ない。 【これはあくまで国策捜査! 私は何も悪くない!】 茜:前の項目でちょっと出てきたけど、悪代官と越後屋って居るよね。 遊:ああ、時代劇最大のロマンだな。 茜:ものすごーく端的に聞くけど、あれって、何で悪いことなの? 遊:んあ? 茜:いや、あれって勧善懲悪の基本っていうか、 分かり易い敵役として描かれてるけど、それってどうしてなのかな、って。 遊:それは、あれだ。商人でやる越後屋が、 役人である代官に袖の下を渡して、色々と便宜を図って貰おうとするからだろ。 茜:そうそう。本来、民衆全ての奉仕者であるべき役人が、 お金で極端に肩入れする相手を決めるのが悪いんだよね。 遊:政治腐敗の基本だな。 茜:尤も、何処かの暴れん坊も、副将軍も、町奉行も、 感情で一方に肩入れしすぎな面があると思うけどね。 遊:時代劇、全否定か、貴様。 茜:それはさて置いて、時代は変わっても、行為自体は悪のままなの。 その為に日本では政治資金規正法って法律があって、 不明瞭なお金の流れは許さない方向になってる訳。 遊:だが、釈然としないんだが。 茜:ん? 遊:法律があろうが無かろうが、民間人、或いはその集合である会社なんかから、 現代の国家守護者、政治家に金が流れてるのは事実だろ? 茜:遊那ちゃんにしては、的確なこと言うね。 遊:一言余計だ。 茜:良い子、良い子。 遊:頭を撫でるな! そして話を進めろ! 茜:うん、まあ、その是非は難しいところだよね。 政治にはお金が掛かるものだし、政治家に権力があるのも事実だから、 綺麗事を幾ら言っても、色々と渦巻くよね。 遊:生々しいな、おい。 茜:でも、考えてみてよ。政治家にとって、政治資金は生命線。 その取り扱いを間違えれば、国家に対する反逆と言われる程に釣るし上げを食らうのは、 親分である田中角栄氏や、兄貴分である金丸信氏を見てきた小沢氏なら、 骨身にまで染み込んでるはずでしょ? それを、『献金が違法ならば返金する』とか、『政治団体が出す金の素性までは調べない』 なんて言い訳で逃れられると考えてると思う? 遊:つまり、明確に悪意がある、と? 茜:うーん、政治家なんて、大なり小なりそんなもんだけどね。 どういった理由か分からないけど、民主党としては、 自党を『清廉潔白な政党』として売り出してるみたいだから。 自民党の落ち武者と、社会党の残党、それに元官僚で概ね構成されてるのにね。 遊:自民党より内部が混沌としてるとさえ言われてるところだしな。 茜:まあ、小沢さんクラスの大物が、 秘書が逮捕、起訴されたくらいで裏事情をペラペラ喋ってたりしてられないとも言うけどね。 遊:最後の最後で、そんな締めか!? 今項目の纏め:何はともあれ、良く分からない金の流れがあったのは事実。全てをぶっちゃけられないなら、『そういうことがあった』と勘繰られてもしょうがないのは、民衆心理という奴である。 【新型インフルエンザ! 野党の対案は政権交代!】 茜:パンデミック! 遊:言いたかっただけだろ。 茜:語呂が凄く良いよね。何だか勇気が湧いてくるっていうか。 遊:くるか! 色々な方面に怒られるぞ! 茜:とにもかくにも、一気に名前が知られた感がある『パンデミック』だけど、 国際的大流行って意味なの。 ちなみに、地域的流行をエンデミック、 数カ国程での流行の場合は、エピデミックって名前があったりするよ。 遊:こうして、無駄なボキャブラリが増えていく。 茜:この言葉が広がったのはやっぱり、今年流行中の、豚インフルエンザが原因だよね。 遊:そうそう、豚フルエンザ、トンフルエンザ。 茜:ちなみに、養豚業界に配慮してか、マスコミ各社は『新型インフルエンザ』、 っていう名前で統一し直したらしいけど、基本的に豚肉を食べて感染することはないらしいよ。 遊:一時、豚肉が食卓から消えた我が家に謝れ。 茜:遊那ちゃんちは、相変わらず、世間に流されやすいんだね。 遊:うるさい! 茜:ひょっとして、ドラッグストアなんかに、マスク買いに行ったりした? 遊:……さぁ、話を元に戻そうか。 茜:この新型インフルエンザ、飛沫感染、要するにツバが飛んだりしても広がるから、 マスクである程度の抑制効果はあるし、若干、吸い込む量を減らせたりもするけど、 うつる時は、あっさりうつるらしいよ。 遊:何でそう、人の嫌がる話題を続ける。 茜:それが、私だし。 遊:冷静に考えればその通りだ。正直、私が悪かった。 茜:何で謝られたかについてはともかくとして、WHO(世界保健機関)はこの事態に対して、 2009年4月30日、警戒レベルとしては上位の『フェーズ5』を発令。 後の同年6月11日に最大の『フェーズ6』へと移行したの。 遊:うーむ、何だか、数値化されると気分の高揚を感じるな。 茜:遊那ちゃんも、大概、不謹慎だと思うんだけど。 遊:細かいことは、気にするな。 茜:幸いにしてというか、日本では湿度が高くなる時期ってこともあって、進入は許したけど、 それほど、大変なことにはならなかったの。 秋口頃から再燃するとも言われてるから、対策と準備はしておいた方が良いかもね。 遊:要は、マスクを備蓄しておいて、暴利を貪れと? 茜:うん、多分、秋までには大量生産体制が整うから、高値売り抜けは無理だと思うよ。 遊:ふっ……そんなことは分かっていたさ。ああ、分かっていたさ。 茜:国内だけで言えば、政治的な動きは、特に無かったかな。 民主党の伝統芸能って言うか、『政府の対応が遅い!』っていうツッコミは、 ちょっと入ったみたいだけど、流石に政争の具にするのは愚かだって止める人が居たのか、 そんなには騒いでないみたい。 遊:あそこは本当、脊髄で出来てるのか。 茜:それなりには広がったけど、国内で死者は出なかったし、数百人程度の限定的影響で済んだから、 政府の対応はそれなりって評価してるのが一般的国民感情じゃないかな? 遊:むしろ、無闇と煽ってマスク騒動を引き起こしたマスコミを恨みたい。 茜:何にしても、高熱が出て疑わしいって思ったら、自治体の方針に従って、適切な行動を取ってね。 今項目の纏め:新型インフルエンザは、感染力は凄いけど、今のところ、そこまでの致死性はない。正しい対処をすれば、それ程に恐れることはないらしい。 【パワフルボンバー! 北朝鮮がミサイルを飛ばす日!】 茜:去る2009年4月5日、朝鮮民主主義人民共和国、 通称北朝鮮は、自称『人工衛星』を発射したの。 同国は国連安保理決議1718に於いてミサイル開発を禁止されているから、 れっきとした抵触行為で、同月13日、違反を明記した議長声明を発表して、 国際社会の非難を強めさせたわ。 遊:あー、あれだ、良く分からんのだが。 茜:うん? 遊:一応、表向きは『人工衛星』なんだろ? 他の国がどう言おうと、ミサイルじゃないと押し切れ無いのか? 茜:じゃあ、似た様な質問で返すけど、隣のうちから異臭がしてきたけど、 『生ゴミ捨て忘れただけ』って反論されたら納得する? 遊:そういうレベルの話なのか……? 茜:基本的には、大差無いと思うよ。 遊:頭が痛くなってきた。早退を希望する。 茜:遊那ちゃんの意見は、当然の様に却下するとして。 遊:されるんかい! 茜:仮に人工衛星だと認定するとしても、基本的に世界中の空の上を飛ぶ訳じゃない。 そんなもの、充分な技術力があるかも怪しい国に許されると思う? 今回のあれだって、三段ロケットの下二段は、日本近海に落ちるって言われた訳だから、 万一、陸上に落ちてきた場合に備えて、迎撃ミサイルまで出動させたんだよ? 遊:うむ。あれは心躍った。 茜:大体、ミサイルと人工衛星って区分けするけどね。 結局、こう地上から加速して空気の層を突き破っていく訳で、 技術的には殆ど一緒のものでね。 その後、地上に落ちて爆発するか、衛星軌道上に乗るかの差しか無いんだよ。 遊:初期の人工衛星は、ナチスのミサイル技術を使ったものであることは有名な話だしな。 茜:ちなみに、北朝鮮当局はこの『人工衛星打ち上げ』を成功って言って、 国威を大いに発揚してるけど、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、 『そんなものは衛星軌道上に確認できない』って結論を出してるの。 どっちかが嘘をついてることになるけど、それは信頼度で各々が判断してね。 遊:そして何だ、その狼少年的な話は。 茜:ところで、基本的にお金持ちじゃないこの国が、 ミサイル開発とか、核開発なんて金食い虫なんてこと出来るのことに疑問を感じたことってない? 遊:基本、軍事は金食い虫だ。だが科学、経済の進歩は、戦争とエロスでしか望めなく――。 茜:そういう、人類の業についての御高説はまたいつかってことで。 遊:貴様、私の意見、採用する気無いだろ。 茜:うん。 遊:言い切るんじゃない! 茜:ま、何はともあれ、結局、国民に使われるべきインフラや支援を殆ど注ぎ込んで、 作り上げてるってのが妥当なところだろうね。 遊:世界的非難を浴び、国家の経営を傾けさせても……やはり核保有国にはなりたいんだろうな。 茜:現実的な話をすれば、核保有国が絶対の発言力を持ってるのは厳然たる事実だし、 特にアドバンテージがないあの国が一発逆転を狙ってそういうことをするのも、 理屈の上では正しいけどね。 もちろん、核は世界を滅ぼす怖れのあるトンデモ兵器だし、強国がそれを見過ごす訳もないから、 闇雲に作れば良いってもんじゃないのは、ちょっと国際情勢を勉強すれば分かることだよ。 遊:蛮勇と勇猛は似て非なるもの、か。 今項目の纏め:核問題は根の深い問題なので、一概には言えないが、逆に言えば明瞭な解決方法が無いのも事実。やめろと言われてやめるくらいなら、最初から開発なんてしないのである。 【現代の追い剥ぎ!? ノンフィクション海賊物語!】 茜:ところで遊那ちゃんは、海賊って聞いて、何を連想する? 遊:んあ? そりゃ、ジョリーロジャーだろ。ドクロマークの海賊旗な。 或いは倭寇か、キャプテンキッドか……概ね、そんなところか? 茜:うん、御約束通りの、模範的な回答をありがとね。 遊:微妙に、バカにされたような? 茜:じゃあ、今の時代の海賊って言ったら、どう答える? 遊:は? あれか。ひょっとして、金しか目的じゃない資産投資家を皮肉って…… いや、あれはハゲタカで、海賊ではないな。 茜:二十一世紀になったこの御時世でも、不用意に航海してると、襲われるんだよ? 遊:それは何だ。ひょっとして、捕鯨船狙いの過激派反捕鯨団体の話か? 茜:まあ、あれも、ちょっとしたテロリストだけど、それとは別件。 有名どころは、東南アジアのマラッカ海峡と、アフリカ、ソマリア沖かな。 今の世の海賊は、マシンガンとか装備してて、タンカーとかを襲うんだよ。 遊:……。 茜:遊那ちゃんは、ちょっと社会適合性が欠けてるけど、 もしもの時の就職先に選んだりしないでね? 遊:するか! 茜:特にソマリア近海は、政府が事実上、機能してなくて、全てが野放しに近い状態なの。 そのせいもあって、世界最悪クラスの治安になってるんだよ。 遊:世界は、まだまだ、混沌としとるなぁ。 茜:まあ、民主党、平田健二参院幹事長は、 「海賊というのは漫画で見たことはあるが、イメージがわかない。 ソマリア沖で、日本の船舶が海賊から襲撃を受けて被害を受けたということがあったのか」 っていう、驚きの発言をしてたりするんだけどね。 遊:それは、全く知らなかった私に対するあてつけか? 茜:遊那ちゃんみたいな、そこらに居る女子高生と、国会議員を一緒くたにしなくて良いと思うよ? 遊:それもそうだ。国税を禄とし、法案に賛否を投ずる権利を持つ国会議員と、 まだ何者でも無い私が同格であるはずがない。うん、きっとそうだ。 茜:と言っても、種々の法案に関して不勉強な議員はそこかしこに居るんだけどね。 その話は主眼じゃないから、置いておこうかな。 遊:給料分の仕事はして欲しいものだな。 茜:何はともあれ、日本も通商航路としてあの近海は通らないといけないから、 襲われないようにしないといけないよね。 となると、日本で対抗出来るのは、海上自衛隊しかないかな。 遊:いや、それこそ一部団体が得意な、非武装、無抵抗、ホールドアップで良いんじゃないのか? 茜:あ、ピースボートって平和団体があるんだけど、 ここはソマリアへの自衛隊派遣には反対だったんだけど、 自衛隊に要求して、護衛してもらったことがあったりするんだよ。 遊:何だ、その笑えないブラックジョークは。 茜:ま、人間、誰よりも自分が大切ってことだよね。 遊:何だかなぁ……。 茜:とにもかくにも、『海賊』っていう言葉が、まだまだ死語じゃないってことだけは、 認識して貰えれば良いかな? 今項目の纏め:自衛隊が合憲か否かの議論はあるだろうが、現実的にものを考えた時、日本で商船を守れる力を持つものは海上自衛隊しかない。物資が届かなくなったり、商売が滞ること以上に理念が大事を言い切れる大人は、どれ程に居ることやら。
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