【改革者か破壊神か!? 新大阪府知事誕生!】 岬:2008年1月27日、大阪府知事選の投開票が行われ、 180万票余りを獲得した元弁護士の橋下徹氏が当選し、同年、2月6日、 第52代大阪府知事に就任しました。 公:子沢山なあの人だな。 岬:同氏はテレビを中心としたタレント活動で得た知名度を存分に活用し、 自民・公明両党の推薦を受けてはいましたが、 ほぼ独力に近い形で他候補を圧倒しました。 公:選挙に限って言えば、キャラクターってのは大事だよな。 岬:ええ、意外と知られていないのですが、かなりの苦労人で、 それだけに独自の価値観を持った方でもあります。 その為、色々と物議をかもす発言もしており、 何度となく各方面で盛大に取り上げられています。 今項目では、それを主体に、色々と弄り倒していこうと思います。 公:すっかり、ワイドショー風味に。 岬:先ずは2008年10月19日、 『人の悪口ばっかり言っている、 朝日新聞の様な大人が増えれば日本はダメになります』 と発言した件についてです。 公:また朝日新聞かよ! 岬:仮にも日本第二位の都道府県である大阪の府知事が、 名指しで批判をするのは異例と言えば異例のことです。 もちろん、各マスコミが連携して徹底的に叩くかと思いきや―― それ程に盛り上がった記憶はありません。 橋下氏の人気が依然高いことから、 『藪を突付いて蛇が出た』ことになるのを恐れたのではと推測されます。 公:少しは、打算から離れて下さい。 岬:他にも2008年2月9日、関西ローカルのNHK番組に出演した際、 事前に断りを入れたにも関わらずアナウンサーに遅刻扱いされ、 『NHKでのスタジオ出演は二度としない』という主旨の発言をしております。 マスコミを利用して選挙を勝ち抜いた方としては短絡とも言える行動ですが、 このキャラクター性こそが支持されている部分ですので、一概には言えません。 公:岬ちゃんに掛かると、全部、計算か。 岬:五兆円を超える府債を抱える大阪府ですので、 職員の給与カットで血みどろの抗争を繰り広げたりもしました。 とある女子職員が『どれだけサービス残業しているんですか!』と、 府知事に噛み付いたのですが、実際は一切、サービス残業をしておらず、 公務員改革の難しさの一端が垣間見れたかと思われます。 公:いや待て……大阪だけに、大爆笑するところなのでは無かろうか。 岬:偏見はさて置きまして。 公務員の給与というのは、民間企業に準拠するものであると定められています。 全国的どころか全世界的に景気が後退し、給与が減少している今、 公務員だけ聖域ではないというのは正論ですが、 現実的に食い込むのも難しいのが厄介なところです。 ちなみに、公務員はストライキを禁じられていますので、 議会と知事が決めたことであれば、逆らう術はありません。 公:公務員ってのは生活を保障されてる代償として、 色々と制約がある職業であることを忘れてる奴が多いよな。 今項目の纏め:橋下徹新大阪府知事は、良くも悪くも自身を含めた大阪府政に注目を集めさせた。手腕が評価されるのは、もう少し経ってからかと思われる。 【続・新大阪府知事珍言録】 岬:今項目も、橋下徹大阪府知事レジェンドです。 公:このコーナー、本当にこういう方向性で良いのか。 岬:結果はどうあれ、政治に余り興味の無い方々が、 少しでも面白おかしくニュースを見られるようになったいいな、 っていうのが目的だから良いんです。 公:作者みたいに、偏った方向にしか見られなくなっても知らんぞ。 岬:それはまあ、それとしまして。 橋下府知事と言えば、教育関連機関との確執が有名なところです。 2008年9月7日、市町村別学力テスト公開を拒否したことに対して、 『クソ教育委員会が、みんな発表しないと言うんです』 と発言して、又しても話題となりました。 公:食いついたら負けって気がしないでもない。 岬:府知事は発言には問題が無いとしながらも、 『母親にたしなめられた』ことを理由にこの表現を封印。 但し、未だに対立は続いています。 公:何だか、タレントらしい言い回しだな。 少なくても弁護士っぽくはない。 岬:他にも、2008年12月16日、 『文科省は本当にバカ。選挙で選ばれた文科相以外は全員、入れ替わった方がいい』 と、霞ヶ関の官僚にまで噛み付きました。 その挑戦精神は買いますけど、今後、真綿で首を締め付けられるかの様な、 ネチネチとした反撃があるものかと思われます。 公:何処まで腐ってることを想定してるんだよ。 岬:戦後の教育は、色々と問題が指摘されているのは御存知の通りです。 話は少し逸れますが、2008年9月、中山成彬元国土交通大臣が、 『日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる』 『(贈収賄事件があった)大分県の教育委員会のていたらくなんて日教組ですよ』 『(日教組が強いから)大分県の学力は低い』 等と立て続けに発言し、責任を取る形で辞任したりもしました。 政治家ですから全てが本音で真意とは限りませんけど、根の一端が垣間見られます。 公:教育は大事だぞー。次代を担う根幹だぞー。 岬:橋下府知事は、9条に関する改憲論者で、核武装論者でもあるとのことです。 教育関係者は何故か9条に関する護憲論者が多いので、対立は深まるばかりでしょう。 公:何故かって……そういや、何故か多い様な? 岬:まあ、あくまで一知事の個人的意見ですので、 別にどうってこと無いと言えば、どうってことないことです。 国会で一票を投じることが出来る訳でも無いですし。 仮に道州制が導入されて、州知事に自衛隊の権限が委譲されれば或いはですけど、 まだそんな次元で論じられていないので、当面は関係ありません。 公:それなのに、余り知られてないよね。 岬:人気者ですから、この手の思想に同調されると困る層が居るんじゃ無いですかね。 公:またそういう偏った見方を。 岬:後は、府知事としては直接関係ありませんが、タレント弁護士時代に、 山口県光市で起きた母子殺人事件の弁護団に、 テレビを使って懲戒請求を煽ったとされる一件でしょうか。 これは弁護士達が損害賠償請求をしており、広島地裁で敗訴しています。 但し、橋下府知事は、反省していると発言をしながらも、 『高裁の意見も聞いたみたい』として控訴していますので、刑は確定していません。 公:まー、本当、色々なことを喋ってる人ではあるよなぁ。 岬:どの程度まで熟考して喋ってるか分からない点に関しては、 ちょっと先輩に似てるところもありますよね。 公:――ん? 今項目の纏め:橋下大阪府知事は、テレビ映えする性格もあって、色々な発言が取り沙汰される。しかし元弁護士である以上、法と口先が商売道具の訳で、それなりには考えていると信じたい。 【幕僚長更迭! その時、政府は動いた!】 岬:2008年10月31日、当時、航空幕僚長であった田母神俊雄氏が、 アパグループが主催する第1回『「真の近現代史観」懸賞論文』に応募した、 「日本は侵略国家であったのか」が最優秀藤誠志賞を受賞しました。 中身は、戦前、大日本帝国並びに、軍部が行ってきた活動の是非を問うもので、 概ね、肯定的に捉えた内容でした。 公:また、チャレンジャーな。 岬:同日、自衛隊幹部として不適切な行為として即日更迭、 更に三日後の11月3日、定年退職という形で退官しました。 自衛隊は定年が60歳ですが、幕僚長のみ62歳です。 田母神氏は既に60歳ですので、更迭されて、定年が短くなったんですね。 公:まあ、チャレンジャーなのは分かるんだが、幕僚長って自衛隊のトップだろ? 首をすげ替えなきゃならん程の事態なのか? 岬:そこは実に難しいところなんですけどね。 とりあえず論文の是非はともかくとして、この首切りのお陰で、 限りなくスピーディに収集したという解釈も可能です。 麻生政権の判断としては正しかったと言えるでしょう。 野党、マスコミとしては、射撃の的を外された気分と言うか、 目標を失ったので、叩きづらい状態となっています。 辞めてしまえば、元高官であるというだけの一男性ですからね。 公:というか、この国って思想信条の自由は認められてるんだろう? 何で騒ぎになるんだよ。 岬:この問題を解き明かすキーワードは二つ。 村山談話と、文民統制(シビリアンコントロール)です。 公:村山? 元祖フォークボールの神様? 岬:全く関係ありません。 元社会党党首で、第81代内閣総理大臣村山富市氏です。 公:そいつが、一体どうした? 岬:端的に言うと、総理の立場で『戦前、日本は悪逆非道の限りを尽くして申し訳ない』、 と謝罪した訳です。 田母神氏の論文はこれと真っ向からぶつかるもので、 政府の公式見解に反するという理屈です。 公:いやいやいや、昔の上司が何を言ったか知らんが、 部下がそういう思想を持つのは勝手だろ。 岬:実際、田母神氏もそう反論しました。 『自由な発言が許されないなんて、北朝鮮と何ら変わりは無い』と。 公:その表現もどうかと思うが。 岬:ここでもう一つ出てくるのが、文民統制、英訳するとシビリアンコントロールです。 何か大袈裟なネーミングですけど、要するに政府を軍人以外の人材、 つまり文民が統治するというだけの話です。 公:憲法で、大臣は文民にしかなれないってなってたな。 岬:ここで話はややこしくなりますが、自衛隊は憲法上、 ちょっと過激な国内限定防衛部隊と規定されていますが、事実上の国軍です。 なので文民ではありません。 という訳で、政府に意見することが出来ない立場であるという解釈です。 公:――いや、思想を持つのは勝手だろ? 岬:そういう解釈も出来ます。 なので麻生政権下であったが故に、即更迭という結果になりましたが、 総理が別の方だった場合、どうなったかは分かりません。 論文の是非は難しい問題なので何ともですが、政権としては、 延焼を防いだという意味で的確な判断だったと言える気がしないでもないです。 今項目の纏め:田母神氏問題は、客観的に見て、どっちとも取れる微妙な問題。そもそも、自社連立だったとはいえ、旧社会党党首の下での閣議決定まで継承しなければならないのかが、そもそも良く分からない。 【食・中・毒! 知名度だけは上がったメタミドホス!】 岬:2008年1月、千葉、兵庫両県の一般家庭で、 立て続けに食中毒事件が発生しました。 後の調査で、JTの子会社であるジェイティフーズが、 中国の天洋食品から輸入した餃子に、 メタミドホスを始めとする有機リン系殺虫剤が混入していたとして話題となりました。 公:あー、あれは怖かったわ。 中国系冷凍食品の撤去や叩き売りが始まったよな。 岬:その明らかな即効性や濃度より、残留農薬ではなく、 何らかの過程で意図的に混入したものと推察されました。 日本政府は中国当局に調査を要請しましたが、 返答は『中国国内で混入した可能性は極めて低い』でした。 公:じゃあ、何処で入ったと? 岬:こう、外装のビニールを浸透して餃子本体に付着したと主張し、 実験データも提出してきました。 公:……爆笑するところですか? 岬:もちろん、そんなもので納得する国民が居るはずも無い訳で、 警察庁も、『日本国内で混入した可能性は極めて低い』と叩き返しました。 公:おお、いいぞ、もっとやれ。 岬:ですが、戦後日本政府の伝統芸、土下座外交に依り、調査は平行線のまま、 真相は未だに謎のままです。 公:ダメじゃん! 岬:これは同年8月、北京オリンピックが開催される予定だった為、 中国の食の不信を煽りたくなかったというのが一端にあるかと思われます。 公:興行の為に犠牲にされる国民の健康って……。 岬:実際、北京五輪終結後の9月、中国製粉ミルクにメラミンが混入され、 乳児14名が腎臓結石になっていたという事件が発覚しました。 これは6月の時点で発生していたもので、 意図的に隠蔽していたと言われても文句が言えないところかと思われます。 公:中国在住なら、消されかねない発言ですね。 岬:尚、この毒餃子事件、朝日新聞、2008年2月1日付けのコラム、天声人語で、 『あぶない食べ物の筆頭といえば、古来フグだろう。(中略) ▼その河豚汁を、ギョーザと言い換えねばならないような事態である。 正確には中国製冷凍ギョーザ。農薬の混入したのを食べた人たちが、 中毒の症状を訴えた。(後略)』 と、フグとこの問題を同一視しているかの様な奇怪な文章を残しています。 公:何これ、又しても、巧くも何とも無いんですが。 岬:同じ中毒でも、フグは『食べて美味しいけど、毒もある。 その毒を回避する手段を確立した先人の智慧は素晴らしい』という話なのに対して、 餃子の方は、『意図的犯罪』なのはほぼ確実ですからね。 同列に並べるということ自体、倒れた方に失礼でしょう。 公:ところで岬ちゃんは、朝日新聞に何か恨みでも? 岬:いえ、そういう訳でも無いんですが、色々と調べていると、 凄い確率で朝日新聞に当たるというだけです。 公:そんなゲリラ戦のトラップみたいに言われても。 岬:この毒餃子問題、色々な意味でうやむやになったままですが、 中国産食品への不信は、それなりに残ったままの模様です。 非常に忘れっぽい日本人にしては珍しいことですが、 それだけ、衝撃的な事件だったってことなんでしょうね。 今項目の纏め:あれから一年くらい経つけれど、毒餃子問題は殆ど進展していない。そもそも、本腰で取り組んだとしても、中国国内に於ける極秘情報を日本が獲得するということ自体、難しいとも言えるのだが。 【謎が謎を呼ぶ!? 元事務次官襲撃事件】 岬:各省庁で一番偉いのは、事務次官です。 ぶっちゃけ、大臣より偉いこともしばしばです。 公:またその話を蒸し返すの? 岬:2008年11月、その厚生元事務次官とその妻が、 連続して襲撃され、死傷する事件がありました。 マスコミ各社は『年金問題に不満を持ったテロリストの犯行』として報道。 同月22日、容疑者として小泉毅氏が出頭するまで続きました。 公:何か、すげー腑に落ちなかった記憶がある。 岬:具体的に、釈然としない点を羅列してみましょう。 先ず、同容疑者が『昔、保健所に殺されたペットの恨み』と供述してる点です。 保健所は各地方自治体が管理しているもので、 厚生労働省(旧厚生省)とは直接の関係がありません。 事務次官が権力者であることを知り、その住所を調べるだけの能力がありながら、 そんな凡ミスを犯しているのは不自然です。 公:普通、権力者って言ったら大臣だもんな。 岬:大体、ペットの話だって三十年も前の話なんですよね。 個人の気質と言ってしまえばそれまでですが、 これ程に怒りを持続できるものなのでしょうか。 公:それは俺には何とも言えない。 岬:その後、生活苦が引き金になったという供述などもしていますが、 あれだけ騒がれた事件だというのに、すっかり続報が途絶えた点が気に掛かります。 これはもう、影に蠢く陰謀があると考えるのが妥当なところでしょう。 公:真顔で、無茶な飛躍をするんじゃない。 岬:今のは大袈裟ですけど、あの騒ぎは一体、何だったんでしょうか。 元とはいえ事務次官が刺殺されるというのは大事件と言えるでしょう。 その両名が年金問題に深く携わっていた点、 年金諸問題が社会的に注目を浴びている点などから、 刺激的に扱うことは可能でしたでしょう。 ですが結果として、本質とは程遠い『年金テロ』を煽るだけ煽って、 放り投げる無責任さを露呈したことになったのでは無いでしょうか。 公:たしかに、酷い尻すぼみというか、投げっぱなしな感じだったな。 岬:尚、朝日新聞は2008年11月24日付けの朝刊で、 『凶行の理由が知りたい』という社説を掲載しています。 それを調べるのが新聞屋さんの仕事でしょうというツッコミをしたら負けです。 公:また……朝日……。 岬:見付かるんだからしょうがありません。 まあ、新聞社という商売が、犯人にここまで擦り寄らないと、 生きていけないレベルにまで落ち込んだ証とも言えるのではないでしょうか。 公:毒が過ぎます、岬さん。 岬:新聞社、並びにテレビマスコミというのは、 一体、どういった目的を持った報道機関なのでしょうか。 この殺害事件の全容は、裁判を通して明らかになるのかも知れません。 ですが、マスコミ各社は公式発表以外の追跡記事をキチンと報道するのでしょうか。 それが成されない場合、腐敗と汚泥に塗れた業界であるという批判をも、 甘んじて受けなければならない立場に追い遣られることでしょうね。 今項目の纏め:センセーショナルな報道は、読者や視聴者の目を惹くことは出来る。が、ドーピングみたいなものなので、長期的に見れば、信頼を失うだけなのは、少し頭を使えば誰にでも分かる。 【世紀の悪法!? 国籍法改正問題!】 岬:2008年6月4日、最高裁判所大法廷は、一つの違憲判決を出しました。 それは国籍法に関するもので、『日本国籍を持つ人物と、 外国籍を持つ人物の間が法律上の婚姻をせず子供を儲けた上で、 生後に認知を受けた場合、子供が日本国籍を取得できないのは、 憲法が定める法の下の平等に反する』というものです。 公:分かり易く、具体的な例をお願いします。どゆこと? 岬:例えば、日本人の父と、外国人の母の間に子供が出来たとします。 父親は出産前に認知をせず、結婚もしませんでした。 出産後に認知はしましたが、結婚は相変わらずしませんでした。 この場合、この子供は日本国籍を取得できなかったんです 公:割とややこしいシチュエーションの様で……よくあるのか? 岬:まあ、真面目な話をしますと、バブル絶頂期の金が有り余ってる時代に、 海外で女性を札束ビンタしていた男性はですね――。 公:皆まで言うな。日本人としてちょっと恥ずかしい。 岬:さて、法律が違憲状態になった以上、 その実行力を失ってしまうので、改正が必要です。 法務省は改正に向けて調整を始めました。 そして、2008年12月5日、およそ半年の時を経て改正案は成立しました。 公:めでたしめでたし、ってか。 岬:ところが、事態はそんな生易しい状態にはありません。 公:ん? 岬:この法律の改正によって、20歳未満の未成年は、 日本国籍を持つ父親ないしは母親の認知さえあれば、 日本国籍を取得できるようになった訳です。 公:そういうことになるな。 岬:ですが、認知って何ですか? 公:……認めること? 岬:つまり、言ったもん勝ちです。 公:……あ。 岬:この改正最大の問題は、認知の内容が極めて曖昧だと言われている点です。 先ず、DNA鑑定が必要ありません。本当に、証言だけが頼りです。 公:幾らなんでも、それは無いだろ。 岬:民主党が提出した防止策としては、『疑いがある場合、 父親と子供が一緒に写った写真の提出を『可能な限り』求める』というのもあります。 公:可能な……限り? 岬:日本語って素敵ですよね。 大体、本気で作った偽造写真なんかの真偽はどうやってつけると言うんでしょうか。 公:頭クラクラしてきた。 岬:具体的にこの改正国籍法を悪用するとすれば、 ブローカーがホームレスを雇って偽装認知させ、 全く日本と関係の無い子供に日本国籍をばら撒くということでしょうか。 実際、日本人と偽装結婚する外国人は居ますし、 この大不況ですから、目先の小銭で売り渡す方も出てくるかと思われます。 公:日本人の価値って一体……。 岬:尚、偽装認知が発覚した場合の罰則は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金です。 日本国籍の値段は、20万円ってことでしょうかね。 公:日本人のパスポートって、裏で何百万円って値段で取引されるって聞いたことあるんだが。 岬:この改正案は、不思議なことに殆ど報道はされませんでした。 ですが、与党を含めた一部議員に反対運動もあり、又、一部ネット上では大反対の嵐でした。 改正されたことを全く知らない人も多いことでしょう。 日本国籍とは何なのか。報道とは何なのか。国会議員とは何なのか。 又一つ、考えさせられる材料が増えたのでは無いでしょうかね。 今項目の纏め:違憲判決が出た以上、国籍法は改正せざるをえなかった。だが、偽装認知の問題など、問題が多いまま改正されたのは、糾弾されるべきことなのだろう。
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