【たまには本気のお嬢様】 綾:喉が渇きましたわ。 公:奇遇だな、俺もだ。 綾:あなたに、私の飲料物を購入してくるという名誉を差し上げますわ。 公:お前は一体、何様だ。 【凄い正論】 綾:あら。断りますと、私の親衛隊が何をしでかすか分かりませんことよ。 ?:うふぉ〜〜! 公:いや、だったらそいつらに買ってこさせれば良いだろ。 【これも正論】 綾:何を仰いますの。私は、自分を慕って下さる方を無下に出来無いだけですわ。 公:そう言うなら、自分のことくらい自分でしろよ。 【王道的ツンデレ】 茜:ダメだよ。綾女ちゃんは、公康君に買ってきて欲しいって言ってるんだから。 察してあげないとね。 公:あ〜、そういうことか〜。 綾:その嫌な笑みをやめてくださいまし。 【何事も程々に】 綾:それで、何故に牛乳ですの。 公:好物だろ? カルシウム摂取は基本だしな。 綾:だからって、リットルパックはどうかとは思いませんでしたの。 公:そりゃ、綾女ちゃんの場合、人一倍の努力を――。 綾:多ければ良いというものではありませんわ! 【ここにも達観者が】 茜:ん〜。綾女ちゃんみたいな子がラッパ飲みするっていうのも良いわよね。 こう、口の回りに髭なんか付いちゃったりして。 公:茜さんが壊れていく。 綾:お姉様は、これでこそお姉様ですのよ。 【そして九個で期限切れ】 茜:綾女ちゃん、分かってるわね〜。そんな良い子ちゃんには茜ちゃんスタンプをあげるね。 公:うおっ、この台紙、無駄に凝ってやがる。 茜:十個溜まったら、ほっぺにチューしてあげるから。 千:やりましょう! 公:お前がいきなりやる気を出すな! 【とりあえずお嬢様】 綾:先日、電車に乗りましたの。 公:はぁ? 綾:そうしましたら不埒な男性が女子生徒にちょっかいを出していましたので、窘めましたの。 公:ほおほお。 綾:ちゃんと話を聞いておりますの? 公:いや、綾女ちゃんも電車に乗るんだなぁ、って。 綾:私を何だと思っておりますの。 【筋肉部隊乱入】 綾:そうしましたら、『小学生は引っ込んでろ』などと申しましたので、 少々、本気を出してしまいましたわ。 公:差し当たり、相手の連中に合掌。 【冷静に分析】 綾:ですが、良いことをしたというのに駅員に連行されましたのよ。 公:上半身裸は頂けないよなぁ。 【妙に哲学的】 綾:何を仰いますの。彼らは常に、バカには見えない服を身に着けていますのよ。 公:じゃあ、世の殆どの人間には見えないってことだな。 【本当にそうだろうか】 千:聞いてよ、みんな。この前、コンビニに行ったんだよ。 そうしたら本当、可愛い子が居て、眼福だったな〜。 綾:それで、オチは何処に御座いますの? 千:この子、公康に感化されてきてない? 公:実に素晴らしいことじゃないか。 【能動か受動か】 綾:郷に入りては、ですわよ。あなた方に合わせている内にこうなったのですわ。 千:人、それを朱に交わればと言う。 【無かったことに】 綾:ほ〜っほっほっほっほ。 公:うお、原点回帰と来たか。 綾:今度の文化祭でお嬢様役をやることになりましたの。 公:そして自ら黒歴史化と来たか。 【でも真実】 綾:春になり、仔猫が街を闊歩する様になると思いますの。 公:結婚しようかな〜、とかか? 綾:この一年、産まれた仔猫の数だけ死んだ猫が居るのですね、と。 公:さりげに鬱になったわ。 【猫絨毯で眠れ】 綾:ですが、そうでないと日本はいずれ、猫で埋もれてしまいますわよ。 岬:実に素晴らしい世界です。 公:岬ちゃん、ちょっとタンマ。 【推定二十五人】 茜:う〜ん、だったら私は、部屋一杯の綾女ちゃんに囲まれて暮らしてみたいかな。 公:先生、それはそれで怖いです。 【それこそ非現実的】 千:うん、浪漫には溢れてるけど、食費が大変そうだよね。 公:茜さんの非現実妄想に現実を持ち込むな! 【月命日化】 遊:誕生日プレゼントを要求する。 公:いや、お前が生まれたのって、秋くらいだったと記憶してるんだが。 遊:何を言うか。これは七ヶ月の前祝いだ。 公:それは既に、誕生日祝いでは無い気がする俺が居る。 【生々し過ぎる話】 千:何を言ってるんだ、公康。記念日を全部祝うのは基本だよ。初めてデートした日は当然として、 初めて一緒に手料理を食べた日、初めて一緒に登校した日と 全部何がしかで祝ってあげないと。 公:そして、誕生日の直前に、別れを告げられる訳だ。 千:……くすん。 【エピソードゼロ期待】 茜:あ〜、そういえば今日って、公康君との記念日だったわね。 公:出会って一年未満の人が何を言いやがりますかな。 茜:てへっ。 【何か良い話】 遊:だがまあ、一つ既に頂いてるから、今回は勘弁してやる。 公:記憶に無い訳だが。 遊:騒々しくも楽しい日常を、な。 公:誰が綺麗に締めろゆうたねん。
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