邂逅輪廻



【全て使用済み】
茜:うるうる。
公:……。
茜:ぷんぷん。
岬:……。
茜:てへっ。
公:何を始めたんすか?
茜:桜井茜感情表現集とか作ろうかな、って。
岬:これで中々目立ちたがり屋さんなんです。


【イメージ出来無い】
茜:昨日、体力測定があったのよ〜。
公:そういや、三年は昨日でしたね。どうでした?
茜:うん、殆ど標準以上だったよ〜。参謀は体力あってのものだから。
公:へー、大したもんですね。
茜:あ〜、でも垂直跳びだけは二十センチだったけど。
公:――!?


【何と学年八位】
公:しかし、持久走で顔色も変えず黙々と走り続ける茜さんは、想像出来すぎて困る。
茜:あら〜、何か言ったかしら?
公:イエ、ナンデモナイデス。


【上から目線】
茜:テレビ改変期って好きなのよね〜。
公:特番が多いからっすか?
茜:伏線の回収が強引なまま終わったドラマとかを見ると、
 『ああ、打ち切り食らったんだろうなぁ』って。
公:どういう楽しみ方ですか。


【そもそも才能必須】
茜:将来、本を出そうかと思うのよ。
公:はぁ。中身の想像が付かない訳ですが。
茜:『誰でもなれる選挙参謀』とかどうかな?
公:そこまで需要のある商売じゃないと思うんですけど。


【別の意味で業界の闇】
公:それだったら、選挙の裏側を暴露した本の方が売れません?
茜:あ〜、それをすると、協会から刺客が送られてきちゃうのよね。
公:――!?


【学園選挙ならまだしも】
茜:それか、岬ちゃんと組んで、アイドルユニットとか良くない?
公:選挙参謀が目立つのは、確実に間違った方向性ですから。


【最近の風潮】
茜:世界の半分は狂気で出来てると思うのよ。
公:いきなり何すか。
茜:こう言っておけば、人気が出るかな、って。
公:時流に媚びすぎです。


【業界の真実】
岬:ツッコミの半分は優しさで出来ていると思います。
公:残り半分は惰性だな。
岬:物悲しいものです。


【その通りなんだけどさ】
綾:ホットドッグの半分はソーセージで出来ていますわ。
公:物凄く当たり前のことを言われた気がする。


【お後が宜しくないのか】
莉:時計の仕事の半分は、人に時間を知らせることなの。
公:後半分は何だよ?
莉:人が見てない時、どうやってサボるかに尽力すること。
公:誰が上手いこと言えゆうたねん。


【現実逃避万歳】
茜:選挙参謀に必要なものって言ったら、悪を尊び、正義を滅する心かしら。
公:主従を間違えてませんか?
茜:あら、これで良いのよ。
公:私、敢えて触れないことにしました。


【本編で悟ったか】
岬:選挙参謀に必要なものと言ったら、何は無くとも実行力です。
 そしてそれは政治家も同様です。
公:はぁ〜、真っ当な意見を聞くと安心するな。
岬:対抗馬を消すのを、一欠片として躊躇ってはいけません。
公:私、政治の闇を垣間見ました。


【口調以外は常識人】
綾:政治家に必要なものは、明確な政策ですわ。道を指し示し、対話に依って、より完璧なものとする。
 議会制民主主義の基本ですわよ。
公:綾女ちゃんが一番まともに聞こえるのも、何だかなぁ。
綾:随分と棘のある言い方ですわね。


【そういう人なのさ】
茜:昨日、お風呂に入ったのよ。
公:はぁ。殆どの人は入りますね。
茜:そうしたらのぼせるくらい時間が経ってて、肌がふやふやになっちゃったの。
公:大変でしたね。
茜:もう〜、公康君ってば入浴シーンを想像しちゃって、悪い子。めっ。
公:自分で振ったんでしょうが!?


【たまには理詰め】
茜:う〜ん、でも公康君なら許してあげて良いかも。
公:脳内思想まで規制しようとするのは、日本国憲法に反していると思います。


【良く分からん】
莉:あぁ〜! ってことは公康。あんた道行く女の子を妄想の対象に!
公:それは飛躍しすぎだろ!?
莉:どうせなら私だけにして……ごにょごにょ。
公:お前は何をしに来た。


【分かりきってる】
茜:つまり結論としては、公康君は男の子なのよ。
公:ぐるぐる回った末にそんな結論もどうかと思います。


【完全に真逆】
公:世間的には、長子がしっかり者で、末っ子は天才肌ってのが一般的だ。
茜:そうなんだ〜。
公:桜井家は何処でどう間違えたのかが気になって仕方ない。
茜:ふえ〜?

【ぷんぷん】
岬:簡単な話です。お姉ちゃんがこうである以上、私がしっかりとするしかないんです。
公:成程なぁ。
茜:納得しすぎだよ〜。


【三十パーセントオフ】
茜:お姫様抱っこは女の子の夢だよね〜。
公:はぁ。
茜:綾女ちゃんなら、腕力無くてもいけるからお手頃価格だよね。
綾:物凄く屈辱的な発言に聞こえますわ。


【むしろ抱っこされる】
公:そういう茜さんも軽い方に見えますけどね。
茜:あら、私、結構あったりするのよ。
公:またまたぁ。
茜:だって体力付ける為、二十キロの重り着けてるし。
公:――!?

コント連載中



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