【身長やで】 綾:……(コクコクコク)。 公:うーむ。 綾:なんですの。人の食事をそんなじっと見詰めて。 公:いや、ラーメンセットにまで牛乳を付けるなんて、気にしてるんだなぁ、と。 綾:放っておいて下さいまし。 【何て学食だ】 綾:そういうあなたは、お好み焼きに御飯とは、どういう感性ですの。 公:何を言う。関西の常識、ナメるなよ。俺自身は関東っ子だけど。 千:平和だねぇ。 【好き好きだし】 公:千織。お前こそトンカツ定食にソースとはどういう了見だ。 塩だけで美味しく頂くのが、トンカツに対する礼儀では無いかね。 千:完全にとばっちりな訳だけど。 【縦笛理論】 綾:下らない議論で喉が渇きましたわ。牛乳を買ってきて頂けますか。 公:まだ飲むんかい。 綾:事前にストローへ口を付けるなどという、はしたない真似はお良し下さいまし。 公:誰がするか! 【困った人なんです】 綾:遊びを教えて下さいまし。 公:はい? 綾:べ、別にあなたで無くても宜しくてよ。たまたま近くに居たからですわ。 公:……何だそれ? 綾:この様に頼めば一部の殿方は落ちると、お姉様が仰られましたの。 【一種の鬼ごっこさ】 公:そうさなぁ。例えば、あそこに呑気な面して銃を磨いてる遊那が居る。 綾:ふむふむ。 公:それに輪ゴムを飛ばして当ててやる。 遊:――!? 公:後は、放たれる銃弾、全てを躱せば勝ちだ。 綾:これの何処が遊びですの!? 【耐久レースなのに】 公:ふう、青春の爽やかな汗というのは良いだろう。 綾:ひ、久々に息が切れるまで走りましたわ。 公:お、今度はりぃ発見。早速、輪ゴム弾を――。 綾:もうやめて下さいまし! 【煙とは関係無し】 綾:高い所は良いですわ。こう、心が洗われるようで。 公:そりゃ、屋上位の高さなら、数十センチの差なんて大したことないもんなぁ。 綾:ケンカをお売りなら買いますわよ。 【鋭意募集中】 公:しかし、低身長というのも、それなりにメリットはある。 綾:何ですの? 公:柔道の受身を取る時、その高さが怖くない。 綾:あまりに限定的過ぎて、涙が出てきましたわ。 【弾丸に類似】 綾:私、泳ぎが苦手ですの。 公:意外だなぁ。見事なまでの流線型ボディなのに。 綾:何処まで神経を逆撫でする方ですの。 【参謀職は体力勝負】 岬:そういう時は、我が家に代々伝わる必勝の策があります。 綾:それは興味深いお話ですわね。 岬:海岸から沖合い二キロ辺りに捨てれば、誰でも泳げるようになります。 公:人として間違った領域の気がするな。 岬:私もこれで古泳法をマスターしました。 公:どんな殺伐とした家庭だ。 【分かってきた】 綾:お姉様、勝負を挑みますわ。 茜:ふえ〜? 綾:せ、戦意を削ぐ策略とは、流石ですわね。 公:いや、あれは確実に天然だ。 【頑張って平成一桁】 茜:ん〜。じゃあ、風船割り対決でもする? こう、胸とかお尻に風船をくっつけて、割った方が勝ち――。 公:茜さん。それは完全に昭和時代の遺物です。 【無駄にややこしくなる】 千:何を言うんだ、公康。こんな美味しい機会を逃そうだなんて、 君は男として恥ずかしくないの!? 公:頼むからお前は黙ってろ。 【読経対決に酷似】 綾:大丈夫ですわ。ちゃんとお題目は考えてきてましてよ。 公:ほう? 綾:円周率暗記など如何かしら。 公:絵的に地味すぎるからやめい。 【富士山麓に何とやら】 茜:う〜ん。私、円周率って苦手なのよね。 公:まあ、得意不得意ってもんじゃない気もしますが。 茜:ルート五なら、二百桁まで言えるんだけど。 公:――!? 【身体を大切にね】 岬:でしたら、ペットボトルコーラ一気飲み対決なんかどうでしょうか? 公:血糖値に優しくないから、お勧めしないな。 【何か棘がある】 莉:じゃあさ、重量挙げなんてシンプルで良いんじゃない? 公:か弱き乙女のすることか。 【いや、何となく】 綾:それ、ロンですわ。 岬:残念。頭ハネです。 茜:岬ちゃん、ナイスフォロ〜。 公:だからって、何で麻雀なんだ。 【燃費悪い役】 綾:リーチ、ピンフ、二盃口、満貫ですわ。 茜:綾女ちゃん、凄いね〜。二盃口、二度目じゃない〜。 公:地味に運の無駄遣いをしてる気もするがな。 【王道ですし】 岬:くくく。牌がぁ、牌が寄って来るわい。 公:岬ちゃん、それ何キャラ? 岬:いえ、バランス的に必要かな、って。 【絶対的天運の持ち主】 茜:あれ? これひょっとして――あがってるかも♪ 公:て、天和ですか……。 綾:少しづつ離してきた分が全て飛びましたわ。 岬:これだからお姉ちゃんを追うのはやめられません。
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