邂逅輪廻



【参謀職に変わり無し】
公:岬ちゃん、選挙参謀になれなかったときのことって考えてる?
岬:殆ど無いですけど、自分がこうなってるかも知れないビジョンなら見たことあります。
公:具体的に何してたの?
岬:格闘技のセコンドです。
公:さりげに似合いすぎだな。


【皮の厚さ一メートル】
岬:シュークリームって美味しいじゃないですか。
公:あー、まあ、否定はしないが。
岬:教室が一杯になる位、巨大なシュークリームがあったら、どれだけ幸せなことかって思うんですよ。
公:見事なまでのお子様的発想、恐れ入った。


【来賓驚愕】
莉:つまりそれって、ウェディングケーキの代わりに、特大シューを作るってこと?
岬:あ、それ良いですね。
公:素で怖いわ。


【戦々恐々】
岬:引き出物は、シュークリームの詰め合わせなんて良いんじゃないですか。
 最近は、色々種類があってですね――。
公:盛り上がってる所、悪いんだが、相手の当てはあるのか?
岬:……(照)。
莉:むぅ。
公:……?


【店員衝撃】
岬:この前、コンビニでアイスキャンディーを食べたんですよ。
公:はぁ?
岬:そうしたら、十回連続で当たりが出たんです。製造元のミスでなければ、何かの前触れですかね?
公:とりあえず、律儀に全部食べた岬ちゃんに乾杯。


【力に怯えた】
莉:そういうのなら私にもあるよ。
公:本当かぁ?
莉:うん、小さい時、ビンゴゲームで三回連続一番だったの。
公:人、それを接待と言う。


【すまん、失言だ】
公:でもまあ、ああいう当たりって無性に嬉しいよな。
 この歳になると気恥ずかしくて交換を躊躇うけど。
岬:それは臆面も無く交換し続けた私に対する挑戦ですね。


【面白いこと大好き】
岬:参謀の身としては、昼食を調理パンやコンビニ弁当で済ませるのはお勧め出来ません。
公:つっても、うちのお袋、とてつもない無精者だからな〜。
岬:仕方ありません。明日から私が作ってきてあげます。
茜:あら〜。二人、まるで新婚夫婦みたいね。
公:何処から沸いて来たんすか!?


【早くも暗雲】
岬:ところでお姉ちゃん。御飯って茹でれば出来るんだよね?
公:本気で逃げ出したい俺が居る。


【品種が違うし】
茜:あら。東南アジアでは、お米は炊くだけじゃなくて、茹でることもあるから、
 あながち間違いでも無いわよ。
公:誰もそんな豆知識は求めていません。


【遠くを見詰める】
茜:じゃあ、公康君。明日をお楽しみにね。
岬:精一杯務めさせて頂きます。
公:ここでズル休みとかしたら、男として失格なんだろうなぁ……。


【師匠に問題が】
岬:とりあえず、魔法瓶に麻婆豆腐を詰めてきました。
公:メチャクチャ応用編から入ってるな、おい。


【砂糖でトロみが】
岬:ちなみに、先輩の嗜好が分からないので、差し当たり私好みにしてみました。
公:あまーっすよ、岬ちゃん。


【何で片言やねん】
岬:そうですか。次はもう少し塩を足してみます。
公:私、保険金殺人を思い出しました。


【そこからかよ】
公:あ、この鶏の唐揚げは良く出来てるよ。
岬:それはそうです。何しろ、捌き立てですから。
公:――!?


【別に驚かないし】
岬:お姉ちゃんなんか、ピューって飛ぶ血飛沫がお気に入りみたいです。
公:敢えてコメントすることが無い。


【普通は玉子焼きから】
岬:今度は、サンドイッチ用のパンを、小麦を挽く所から作ろうと思います。
公:確実に努力の優先順位を間違えてるから。


【天然最強論発動】
公:んー、美味しかったよ、岬ちゃん。色々驚くことはあったけど。
岬:ありがとうございます。
公:こういうのを毎日食べられたら幸せなんだろうなぁ。
岬:……(照)。


【そして胃薬必携】
公:んで。何だって、今日は四人も弁当なんだ?
莉:だって〜。
遊:面白そうだったからな。
岬:昨日よりは出来が良いと思うんですよ。
綾:多少なりとも、親善の意は示したいですもの。
茜:あらあら。モテモテね〜。
公:全部食わなきゃ、男が廃る?


【まだまだ序の口】
岬:やはり国際情勢を鑑みた上で欧米重視の外交になるのは仕方ない部分もありますが、
 石油確保の為に中東との関係を崩す訳にはいきませんし、かといってアジア諸国との
 関係を軽視すると、地理的に見ても有利と言えない面も多いです。
  最終的に鍵となるのは、二次元的世界観では無く、総合的なバランス感覚なんですよ。
公:すんません、選挙参謀、舐めてました。


【死にます、死ねます】
茜:あら〜、公康君、政治を志すの? だったら私達がとことんまでに鍛えてあげるわよ。
公:一見すると魅力的な申し出ですが、丁重に辞退させて頂きます。


【しかし回り込まれた】
公:ふう。何とか逃げ切れたぜ。頭脳酷使で死ぬのは御免だからな。
莉:あ、公康〜。ちょっと良い?
公:何だよ?
遊:いや、お前が男としてあまりに貧弱だという話になってな。折角だから鍛えてやる。
公:今度は、体力酷使の危機が来た。

コント連載中



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